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米ロ首脳「新START」条約に署名

2010-04-10 08:51:02 | 社会科関連情報
昨日は、歴史的?なニュースが世界を駆けめぐりました。

オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領が、8日にプラハで第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継となる「新START」条約に署名したのです。

STARTとは、米ソ間で1982年におこなった戦略兵器削減交渉(STrategic Arms Reduction Talks )の略称。 strategic は戦略、reduction は削減 です。
中学校・公民の教科書にも載っていました。

ソ連の崩壊で、実際の批准は1994年まで遅れ、15年期限の昨年12月、失効しました。
それを継ぐ条約が、一昨日署名された条約なのです。

ノーベル平和賞をもらってしまったオバマ大統領が、公約でもある「核兵器なき世界」に向けた具体的行動の第一歩になりました。

テロで苦しんでいるメドベージェフ大統領と共に、国民の支持率を上げたい二人には、大きな加点を狙ったことは間違いありません。

条約の内容は、米露の戦略核弾頭配備数の上限を、それぞれ現行の2200から1550に制限するものです。

他の保有国とのバランスと、さらに削減しなければならないときのための、ぎりぎりの数なのでしょう。

署名式は、あのプラハ城でおこなわれました。
オバマ大統領が4月5日に「核なき世界」の演説を行った場所です。
このあたりは「うまい!」と言うべきでしょう。

今回の「新START」条約署名には、素直に拍手を送ります。

ただ、米国が欧州へ進めている核配備など、米露間しこりのあるのは事実です。
米露間で協議の継続が望まれます。

核セキュリティサミットがワシントンで12日から開かれます。
唯一の被爆国としての日本の出番もあることでしょう。

期待しましょう。

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