ARTISTIANより河鍋暁斎 -浮世絵も描く狩野派の画鬼-を紹介します。
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目次
まとめ
狩野派絵師としてのアイデンティティーを持ちながら、浮世の風情を描かずにはいられなかった河鍋暁斎。あらゆる流派を学んでいたのは、もちろん暁斎の画道精進の賜物だが、江戸から明治という激動の時代の要望に応えるためでもあっただろう。
絵を描くことへの執念や自負は、伝えられるさまざまな逸話でもうかがえる。最晩年には、東京美術学校の教授着任の依頼を受けていた暁斎。病によりその依頼に応えることはなかったが、その画才は当時からコンドルをはじめとする外国人にも評価されており、実際に教授となっていたら日本の画壇はどう変化していただろうか(教授という枠から飛び出して、長続きしなかったかもしれないが)。