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哲学入門72 林羅山

2019-04-04 05:35:55 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第72回、林 羅山です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=VqP_shbpnQE




江戸時代には仏教に代わり、儒教が広まりました。

儒学は、朱子学を中心として、日本陽明学を経て古学を生みました。

この儒学は、封建時代を支えた道徳観として、批判もされますが、近代日本社会の在り方を考えるのに欠かせない思想です。

今日は、林羅山です。


まず、朱子学の説明を見てみましょう。



イメージとしては、バラモン教、老子の思想です。

バラモン教は、ブラフマンとアートマンの一致を修行によってめざす宗教です。

老子は、「タオ」すなわち「道」の原則に従いましょうというものです。

ブラフマンやタオが、朱子学でいう「」です。



人には欲望などがあるアートマンがあるが、ブラフマンの要素もある。
欲望などを取り除き、ブラフマンに従えというのが、朱子学でいう「理」に従えということです。

「理」は宇宙の原理・原則にしたがい、真理に至る、格物致知に至れと説いたのです。


林羅山は、朱子学を自分流に解釈します。


江戸幕府の秩序に合わせたのかもしれません。
身分制度の根拠</strong>をつくります。

これは朱子学にはない発想です。

林羅山は


このあたりは朱子学でも言っています。

さらに


ここは林羅山の解釈です。


林羅山は、朱子学を、幕藩体制に都合のよいよいに曲解し、普及をめざしたのでした。

当然、批判をする人もいます。


次回見ていきましょう。


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