文部科学省より個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会(第1回)議事録を紹介します。
ここから https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/087/gijiroku/mext_01079.html
1.日時
令和4年2月7日(月曜日)10時00分~12時00分
2.場所
文部科学省 ※WEB会議
(東京都千代田区霞が関3-2-2)
3.議題
- 部会長の選任等について ※非公開
- 部会運営規則の制定について ※非公開
- 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方について
- ワーキンググループの設置について
- 高校の新学習指導要領スタートを契機とするこれからの高校教育について
- その他
4.議事要旨
- 「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会」部会長について、荒瀬委員が適任である旨の発言があり、了承された。
- 荒瀬部会長から、堀田委員、金丸委員が部会長代理に指名された。
- 事務局からの説明の後、資料3のとおり部会運営規則が了承された。
5.議事録 (一部抜粋)
【荒瀬部会長】 義本次官、ありがとうございました。それでは、審議を続けたいと思います。
議題の3でありますけれども、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方について」、事務局から御説明をいただきたいと思います。
水田初等中等教育企画課長、お願いいたします。
【水田初等中等教育企画課長】 初等中等教育企画課長の水田でございます。
まず、資料の1についての確認でございます。先日、1月14日の初等中等教育分科会におきまして、本特別委員会の設置が決定いたしましたけれども、その設置の目的と主な検討事項につきましては、この資料1に示されているとおりでございます。
検討事項につきまして、参考資料の6でお配りしております、中央教育審議会において昨年1月におまとめいただきました「令和の日本型学校教育」の構築を目指しての答申を受けて、それを着実に実施していくとともに、社会変化が進む次世代の学校教育の在り方について支援等を行うべく、その下の2に示されている3つの事項について御議論をいただきたいと考えているところでございます。
この中で(3)の学校内外の環境整備の在り方につきましては、その上の(1)(2)の議論においてもそれぞれ関わってくることになるかと思っておりますけど、まず、(1)の一人一台端末等を円滑に活用した児童生徒への学習指導・生徒指導等の在り方につきましては、本日の参考資料としております、配付しておりますデジタル庁等によって公表されました教育データ活用ロードマップ、また、昨年閣議決定されましたデジタル社会の実現に向けた重点計画、そして、内閣府において議論が進められております教育人材育成に関する政策パッケージ等も踏まえまして、多岐に当たる論点を中長期的に腰を据えて御議論いただく必要がある事項かと考えております。
そして、(2)の教科書、教材、関連ソフトウェアの在り方についてでございますが、令和6年度のデジタル教科書の本格的な導入に向けて、教材や関連ソフトウェアも含めて紙とデジタルの最適な結びつきや活用について御議論いただきたいと考えております。
(1)と(2)の事項の議論につきましては、これは一旦分けて考える必要があるかと考えておりまして、まずは(2)の教科書、教材、関連ソフトウェアの在り方について、集中的に御議論いただきまして、夏から秋頃の間で、一定の議論の整理が必要とあるのではないかと考えております。
これに関連いたしまして、今後の本特別部会で御議論いただくに当たりまして、参考となり得る資料を幾つか配付させておいていただいております。
1点目が資料4、最近の初等中等教育分科会で示された御意見でございますけれども、1枚目には、今後の初等中等教育の在り方、児童生徒が安心して学校生活を過ごせる環境、様々なニーズのある児童生徒への支援の在り方について、いただいた意見を整理しております。
それから2枚目には、先日、初等中等教育分科会において発表されました、デジタル庁やCSTIにおける議論に関しまして、また、今後の特別部会等における議論についての御意見をまとめてございます。
続きまして、資料の5を御覧ください。現在のGIGAスクール構想に関連する資料をおまとめしております。
1ページ目、御覧いただければと思いますが、このGIGAスクール構想につきましては、1人1台端末環境を整備し、学校ネットワークの環境を整えることで、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実していくことを目的とした構想でございます。
これまで小中学校の1人1台端末、ネットワーク環境を多くの皆様に応援していただくことによりまして、ハードの整備はほとんど達成し、飛躍的に進めることができました。これにより、多くの学校でまずは端末を活用してみようという取組が進みつつあるところと考えております。
一方、実際に利活用を開始してみると、急速な整備に追いつかなかった様々な課題が生じていることが分かってきております。令和3年度補正予算や令和4年度予算案におきまして、これらを解消していくための取組を進めているところでございます。
それからかなりページが飛びますけれども、10ページを御覧ください。まず、GIGAスクール構想のステップ1としまして、急速に整備した端末、ネットワーク環境を実際に運用開始してみますと、端末の利用環境に関して様々なボトルネックが生じておりまして、ネットワーク回線が遅い、また、指導者用端末等が整っていないなどの問題が顕在化しております。
昨年度までの環境整備のフェーズから、利活用を進めるフェーズに移っていく中では、このようなユーザーインターフェースの不便さのために、教師が授業で使いたいという気持ちを抑制してしまうことを避けることが重要だと考えております。
このため、GIGAスクール運営支援センターを全国的に整備し、ネットワークの点検や端末の運用サポートなどの体制を整えるとともに、指導者用の端末等を整備するための支援を行い、より使いやすい環境を整えていくことを予定しております。
また、利活用のフェーズにおいては、これまでのハードの環境整備から充実したコンテンツを準備して、活用につなげていくことも重要であると考えております。例えば本格的な導入に向け、デジタル教科書を提供し、学校現場で実際に使用していくに当たっての課題を洗い出していくための予算を計上しております。
特に、主たる教材でありますデジタル教科書については、児童生徒の学びの充実を図る上では重要となっていくものと考えておりまして、デジタル教科書を取り入れた授業によって、子供にとって分かりやすい授業を展開していくことができる実感を教師の皆さんに持っていただけるよう、検討を進めていくことが重要と考えております。
少し戻っていただきまして、5ページでございますが、予算以外のコンテンツを充実していくための取組としまして一つ御紹介いたしますと、GIGAStuDXの取組など、こういった取組を通じまして、様々なレベルで取り組めるICTを活用した教育の事例紹介等に取り組んでいるところでございます。
資料5につきましては、委員の皆様には事前に送付させていただいておりますので、時間の関係で詳細な説明につきましては、割愛させていただきますけれども、ただいまのページの中での1から4ページでは、端末の整備状況や課題、取組の視点、それから、6から9ページにつきましては、今申し上げましたデジタル教科書の概要、検討会議の報告、それから、学習方法の例といったものを掲載させていただいているところでございます。
それから、11ページ以降につきましては、現在国会で御議論いただいております令和4年度予算案の中の関連する事業について、掲載しております。こちらについての御質問や御意見なども含めまして、この後の時間で、御意見等頂戴できればと考えているところでございます。
非常に簡単でございますが、御説明については以上でございます。よろしくお願いします。
(他は直接ご覧ください)
【文部科学省関連サイト】
文部科学省、小学校、中学校、高等学校、中央教育審議会、平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等、教育に関する基本的な法律・計画など、GIGAスクール構想の実現について、統計情報、学校におけるICT環境の整備・運用について、文部科学省/mextchannel、
【教職員支援機構サイト】
校内研修シリーズ、新学習指導要領編、【国立教育政策研究所サイト】、中学校英語指導事例集、独立行政法人日本学術振興会、 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、