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哲学入門6 プラトン 哲学 思想

2019-01-22 05:14:36 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第6回は、プラトン 哲学 思想です。

 ここから https://www.youtube.com/watch?v=RlZI-W5exOs&list=PLy3eeYyvpdHEwVtjzqJI9yN69-sEi_Rzv&index=7

日本では縄文時代の末期、ソクラテスの言ったことを記録して、深め、実行に移したのはプラトンでした。


プラトンは理想主義で、めざしたものは壮大です。
イデア論で、人間・社会・自然を論じました。

師匠のソクラテスは、あくまでも個人の領域内で、あるべき生き方を求めました。

しかしプラトンは違います。
個人の徳だけでなく、広く世の中の物事全体を思考の対象とするのです。
そして、普遍的なものこそが確実な知識の対象としたのです。

それではイデアとは?

感覚でなく、思考能力としての理性によってとらえられる普遍的なもの。
ギリシャ語でイデアとは姿・形という意味なのですが、プラトンは「真の実在」としました。

これは感覚界とイデア界という二元論です。
対比するとイデアが見えてきます。

感覚界 : イデア界
= 感覚でとらえられる世界 : イデアの世界
= 絶えず動く世界、変化消滅する世界 : 永遠・不動の世界
= 結果、借りの実在 : 原因、真の実在


感覚でとらえられる世界は、実はイデアの影であると言っています。
プラトンにとって、イデアからなる世界こそ真の実在です。

わかりにくいですが、数学の世界を考えるとイデア界が分かります。
現実社会では、真の円、真の三角形はありません。
しかし、感覚的にはコンパスで円を書けば真円です。

イデア界は、抽象化しているのです。


人間は?

人間は魂と肉体となり、魂はイデアの世界にあり、肉体は借りの世界です。
魂は、イデアの世界、理想世界を知っているのだが、忘れている。
そのかつての世界に憧れ、イデアを想起しようとするとしています。

このあたりは仏教に通じるところがあります。

続きます。

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