ハイドン:交響曲第73番ニ長調『狩』(スコア付き)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲第73番ニ長調 Hob.I:73『狩』 (スコア付き) 作曲年代:1780-81年 指揮:ベーラ・ドラホシュ 管弦楽:ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア
00:00 第1楽章 Adagio — Allegro (ニ長調) 08:53 第2楽章 Andante (ト長調) 13:57 第3楽章 Menuetto: Allegretto — Trio (ニ長調) 16:59 第4楽章 La chasse: Presto (ニ長調)
《交響曲第73番ニ長調『狩』》は、ハイドンが1780年から1781年の間に作曲した交響曲である。『狩』という愛称は、第4楽章にハイドンによって "La chasse" とつけられていたことによる。作曲の経緯、初演日等はわかっていない。 第4楽章は1780年の《歌劇『報われた誠』Hob.XXVIII:10》の序曲からの転用であり、第1-3楽章が付け加えられて交響曲とされた。その名残で、第4楽章のみトランペットとティンパニが加わる。また、第2楽章の主題は《歌曲『こたえる愛』Hob.XXVIa:16》からの引用である。 第4楽章の17:29からの主題は「狩の主題」と呼ばれ、フランスで古くから伝わるものである。終結部は静かに終わるが、これはハイドンの交響曲としては珍しく、他の例は《交響曲第45番嬰ヘ短調 Hob.I:45『告別』》など数えるほどしかない。