2024年1月27日(土)、栄中日文化センター主催、「愛知の街道を行く シリーズ1」(2024年1~5月)「宮宿」へ行ってきました。 講師は、七種英康先生です。その様子を、数回にわたって紹介します。
今日は、「宮宿」の6回目で最終回です。
今回のルートです。左下の宮から右下の「桜」駅の近くまで歩きます
この画像の出典がすごい!
Network2010 はすごいサイトです!https://network2010.org/article/451
今回説明するのはこの④、⑤、⑥です。
みどりの矢印は鎌倉街道です。
④ 熊野三社 です。
東海道の碑
文字起こししてみます。
古来、呼続一帯は四方を川と海に囲まれた、巨松の生い茂る陸の浮島として、「松巨鳴」(まつこじま)と呼ばれ、尾張の名所であった。ここは東海道が南北に通り、これに鎌倉街道が交差している。西側の磯浜は「あゆち潟」と呼ばれ、これが「愛知」の地名の起源になったと言われている。
芭蕉は「寝覚めの里よびつぎ」と書き記し、この地に足跡を残している。また、山崎の長坂(今より急坂であった)に接する山崎の立て場は、宮の宿への往還の地として賑わい、宮の宿より渡し舟の出港を呼びついたことから「よびつぎ」の名があるとも言われている。
わかりやすい説明ですね。
中に入りましょう。
御由緒です。
文字起こししてみましょう。
祭 神
伊邪那岐伊邪那美尊
事解之男神
熊野速玉命
永禄年間、山崎城主 佐久間信盛が城中の守護神として祀り信仰殊の外厚く、寛永四年(西紀1627)山崎村並に附近一帯の住民の守神として、現在地に再建せられ今日に至るも、御神徳は年々高まっている
伊邪那岐と伊邪那美尊は、国土の基礎を築き、多くの神々を生んだ夫婦神です。
事解之男神は表に出てこない神様で、 伊邪那岐大神が黄泉国に伊邪那美大神に逢いに行き、互いに約束事をした時に発した言葉の中から生まれた神です。
熊野速玉命は、伊邪那岐大神が黄泉国に伊邪那美大神様に逢いに行き、互いに約束事をした時に、唾を吐き合う儀式の中から生まれた神です。熊野三山 速玉大社の主祭神です。
このあたりがおもしろい!
説明の中に出てきた「松巨嶋」の看板。
手洗い
熊野三社の航空撮影です。
これは鎌倉街道です。
ここが東海道と鎌倉街道の分かれ道。
鎌倉街道を進んでみましょう。
白毫寺の横にある細い道。これが鎌倉街道です。
文字起こししてみましょう。
年魚市潟(あゆちがた)は、鳴海から熱田にかけて海辺の湾入した遠浅の地形を指していたようである。
万葉の歌に、「年魚市潟 潮潮干にけらし 知多の浦に 朝こぐ舟も 沖による見ゆ」や、
「桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市潟 潮干にけらし 鶴鳴き渡る」とあり、歌枕として有名な地となっている。
「年魚市」は「あいち」と転じ、県名の語源となったと言われる
この地は、かつての年魚市潟を展望できる場所の一部として、昭和四十八年市指定の名勝とされた
白毫寺の中に入ってみましょう。
先ほど紹介した
「年魚市潟 潮潮干にけらし 知多の浦に 朝こぐ舟も 沖による見ゆ」
と書かれています。
出典 https://www.nagoya-byakugouji.com/history
もともと「年魚」は一般名詞で、寿命が短く「1年以内に一生を終える魚の総称」です。
その代表的な魚が「アユ」なのですが、今ではほぼ鮎の代名詞になっています。
門をくぐり入っていくと、本堂の南側(左側)奥に下の写真のような「年魚市潟景勝の地」の石碑です。
景色は木々の隙間からしか見ることはできませんでした。
この景色から、「あゆち」→「あいち」→「愛知」という地名になったのですね。
最後に動画を見てみましょう。
東海道宮宿と祭り[Network2010]
前半は、次回の予習。2月25日に、笠寺を経て鳴海塾へ向かいます。
1分56秒から30秒ほどで、「白毫寺は年魚市潟(あゆちがた)と知多の浦を望む勝景の地とされており「年魚市潟勝景跡」の碑が 建っている。年魚市潟とは熱田から鳴海の海岸の呼び名。年魚市潟の「あゆち」が「あいち」に転じ、 愛知県の名前の由来となったとされている。」という内容です。
それ以降は、「裁断橋は豊臣秀吉の小田原征伐に出陣し病死した堀尾金助の霊を弔うため金助の母が老朽化した 橋の修築をおこなった。 宮宿は熱田神宮のお膝元、本陣2、脇本陣1、旅籠248、家数2924軒、人口10342人の東海道でも 最大規模を誇る宿場であった。伝馬町から神戸町にかけて本陣、脇本陣、問屋場、西浜御殿、 船番所が建ち並んでおり、往来の人並みが途絶えなかった。 七里渡しは、宮宿と桑名宿を結ぶ、東海道唯一の海路。」という内容です。
以上で、宮宿を終わります。
今回も、新しい発見をさせていただいた七種英康先生、アシスタントの則竹さん、そして一緒に学ぶ皆さんに感謝申し上げます。
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