織田家の財源を支えた愛知県津島市にあった商業都市「津島湊」とは？
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以下、抜粋します。
津島湊
津島湊は尾張と伊勢を結ぶ河川交通の要衝であり、当時、交易が盛んに行われた商業都市だった。
津島湊は、昭和初期の神戸・横浜に匹敵する大貿易港でもあり、日本の東西物産交流の接点でもあった。
紙、木綿、海苔、塩、魚、鳥など様々な商品が売買されていて、伊勢の甲冑、弓矢などの武具職人の店もたくさんあった。
祖父 信定
信定が生きていた戦国時代の貿易湊というところは、経済力を背景に地元の人々によって自治が行われていた。
自由都市のような、言ってみれば独立国的な様相であった。
津島も四家、七党、四性という町衆によって自治が行われていて、そこに軍事的に介入したのが信長の祖父・信定だった。
信定は津島の貿易による経済力、津島牛頭天王社の持つ全国的なネットワークを手に入れようとする先見性があった。
この先見性は、息子の信秀、さらには孫の信長にまで引き継がれていく。
父 信秀
織田信秀の父・信定（信長の祖父）の時代に、物資が多く集まるこの土地を掌握した。
津島の経済力を手にした織田家は、信秀の代に飛躍し、尾張統一に向けて躍進していくことになる。
津島湊とともに、織田家の経済力を支えていたのが商都・熱田だった。
織田家のメインバンクともいわれた商都・熱田は、東海道と伊勢湾に面した交通の要衝で、熱田神宮の門前町として古くから商業が盛んな地域だった。
熱田神宮は、かつて海に面して鎮座しており、三種の神器の1つ草薙神剣（くさなぎのみつるぎ）を祭って、朝廷や武将から崇敬を集めていた。
尾張の領主である織田氏にとって、膝元にある商業都市は重要な資金源であり、商都の存在は領国支配には欠かせないものだった。
熱田の豪商と津島の町衆の財力は、信秀が織田大和守家中で頭角をあらわしていく過程において、重要な財源として役割を果たした。
その結果、信秀の元へ大量のお金がなだれ込んできて、多数の兵士を養う軍資金となった。
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