アレンスキー:ピアノ協奏曲ヘ短調 作品2 (スコア付き)
アントン・アレンスキー: ピアノ協奏曲ヘ短調 作品2 (スコア付き) 作曲年代:1882年 ピアノ独奏:コンスタンティン・シチェルバコフ 指揮:ドミトリ・ヤブロンスキー 管弦楽:ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
00:00 第1楽章 Allegro maestoso (ヘ短調 — ヘ長調) 11:58 第2楽章 Andante con moto (変ニ長調) 19:07 第3楽章 Scherzo-Finale: Allegro molto (ヘ短調 — ヘ長調)
アントン・アレンスキー (1861 - 1906) は、ロマン派後期のロシアの作曲家である。裕福な家庭で育ったアレンスキーは、幼少から音楽教育を受けて育ち、サンクトペテルブルク音楽院を優秀な成績で卒業すると、モスクワ音楽院で教授となり、ラフマニノフやグレチャニノフを指導した。44年の短い生涯の中で、2つの交響曲、3つのオペラを含む250曲以上を作曲した。 《ピアノ協奏曲ヘ短調 作品2》は、サンクトペテルブルク音楽院を卒業した1882年に作曲された協奏曲である。翌年に出版されたことでモスクワやサンクトペテルブルクで話題を集めたが、次第に曲の軽妙さが外面的であるとの批判が集まり、演奏機会は減っていった。 アレンスキーのピアノ協奏曲は、同時代の作曲家が行っていたような音楽表現の拡大というよりかは、伝統的な協奏曲の範疇のなかで独自の表現を打ち出している。第3楽章は5拍子という挑戦的な拍子を用いているが、モチーフは簡潔である。