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武士の家計簿

2010-12-06 06:13:16 | 映画短評
『武士の家計簿』を見てきました。

茨城大学の磯田道史『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)原作、『失楽園』や『阿修羅のごとく』の森田芳光が監督です。

「実話」というより、実際の家計簿(入払帳)から読みとることの出来る武士の暮らしをテーマにつくられています。

御算用者として、代々加賀藩の財政を司る猪山家八代目の直之に堺雅人。彼らしい、ヒューマニズムあふれる役作りをしています。

直之は、同僚から「算盤バカ」といわれるほど、算盤の腕は一流だが、剣はだめ、実直で、不器用な男でした。
ある時、猪山家の財政が借金まみれであることに気づいた直之は、家財道具を処分し、借金の返済にあてることを決断します。武士とは思えない倹約生活を実行することになった猪山家の人々は・・・。そして仲間由紀恵演じる妻の駒は・・・。



画像は、http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22750/ より引用。


藩の不正を暴いて左遷されそうになったり、時代の流れで一人息子を失いそうになったりと、波乱に満ちた人生を送りますが、おそらく、もっとエピソードはあったのでしょう。
ここでは、倹約父子の心の葛藤を中心に、家族の愛を描きます。

江戸時代の武士の暮らしぶりがよく表現されています。

お薦めです。

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