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世界を見る目が変わる50の事実-27-

2010-10-19 06:15:09 | 社会科こぼれ話
国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットにちなみ、ジェシカ ウィリアムズの評判の書 『世界を見る目が変わる50の事実』(草思社)の内容を社楽的に読むシリーズ。



第27回は 世界では7人に1人が日々飢えている

何度も言いますが、この本の最大のテーマが「格差」。
今回も、同様です。

世界人口60億人のうちおよそ8億3000万人の人々が栄養不足といわれています。

世界の7人に1人飢餓状態にあるということなのです。
その大半は、発展途上国の人です。

栄養不足の人々が最も多く住んでいるのがアジア大平洋地域です。
5億2500万人、人口の17%にあたります。

また世界には、国内総人口の35%以上の人が栄養不足の国が27カ国ありますがそのうち、21カ国がアフリカに集中していてます。

全人口5億3900万人のうち、1億8000万人(33%)が飢餓状態。
アフリカの国々は、総人口に対する栄養不足人口の割合が高いのです。


世界では、毎日3万人の子供達が餓死しています。

年間1000万人、日本の10才以下の子供人口とほぼ同じ数の子が餓死しているのです。
先進国では、肥満で苦しんでいるのに・・・。

それでは飢餓の原因はなんでしょうか?

「貧困」です。

少し古い数字ですが、1991年には、世界で18.8億トンの穀物が生産されました。

1トンで6.7人の人間を1年間養えると言われていますので、

18.8億トン×6.7人で140億人の人間を養われる穀物量です。

普通に考えると飢餓が発生するはずがありません。

分配が公平ではないからなのです。

餓死者を多くだしているアフリカですら、金を得るために食糧を輸出しているからです。

その他、過放牧による砂漠化、内戦など、いろいろな原因があります。

世界の資源の80%を独占している先進国がいっしょになって考えなければならない問題なのです。


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