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第7回 金融経済教育研究会 -2-

2013-02-18 06:43:50 | 社会科関連情報
第7回 金融経済教育研究会 -2-

平成25年2月16日(土)に名証ホールで行われた様子をお知らせします。

「知の拠点 重点研究プロジェクトの概要」
 あいち産業科学技術総合センター 企画連携部企画室主任研究員 鹿野 剛氏




ここで行われている研究の紹介です。


話の流れです。


愛知の次世代産業へとつなぐ科学技術
(1)重点研究分野の視点
 視点1 強みのある分野をさらに高め、世界のリーディング産業を目指す
  =産業ニーズ対応

 視点2 時代のニーズに対応した産業の創出を目指す 
  =社会ニーズ対応

 視点3 顕在化する社会課題を解決する新たな知とビジネスの創出を目指す 
  =社会課題解決

(2)10の科学技術の方向性


① さまざまなモノづくり産業に活用できる高機能革新材料(視点1)
(例)宇宙エレベーター

② 先端機能を自在に生み出す基幹ナノ加工技術(視点1)  
(例)超はっ水ナノ分子ペーパー

③ 人と協調し地域社会を支える知的ロボット技術(視点2)
(例)レスキューロボット


④ 先端計測技術を活用した超早期・安全・迅速な「診断・医療機器」(視点2)
(例)ダ・ヴィンチロボット手術

⑤ 次世代モニタリング技術を活用した安心・安全技術(視点2)
(例)マイクロフォーカスX線CT装置

⑥ 生涯健康で暮らせる健康維持・増進技術(視点2)
(例)機能性食品


⑦ 交通死亡事故ゼロを目指した高度予防安全交通システム(視点2)
(例)運転支援システム

⑧ モノづくり産業を支える新エネルギー・省エネルギー技術(視点3)
(例)色素増感型太陽電池

⑨ 循環型社会を支える新たな資源リサイクル技術(視点3)
(例)レアメタル代替

⑩ あいちの自然を守る環境浄化技術(視点3)
(例)温暖化ガスの固定・回収技術


愛知で優先して行う3テーマの取り組み状況
(1)低環境負荷型次世代ナノ・マイクロ加工技術の開発プロジェクト
 燃費向上 → ボディの軽量化 → 軽い材料 → 加工が難しい

 炭素繊維強化プラスチック ボーイング787の機体のほとんどが炭素繊維 
  そのほとんどを愛知で生産
加工が難しい → あたらしい刃物

 マグネシウム合金 海の中にあり、原料はほぼ無限にある 


 上が炭素繊維強化プラスティック、下がマグネシウム合金

(2)食の安心・安全技術開発プロジェクト 
 愛知は農業産出額第6位、食品製造業数第2位
 食の安心・安全の高いニーズ → 一つのミスは数億~数十億円単位の損失

 検査技術
  現在は、1ミリ程度の金属類の検査は可能。
  しかし、毛髪、樹脂、虫んどの発見できない異物も多い
  日本では 食品に対する消費者の目は厳しい
   → 100ミクロンの金蔵、毛髪、ガラス片などを検出    
食中毒菌の検出

(3)超早期診断技術開発プロジェクト
  日本における3大死因 がん・脳血管疾患・心疾患
痛みのない、少ない検査 
→ 血圧を測るように動脈硬化を検出
    → 尿中のタンパク質でアルツハイマーの初期段階を検査
生活習慣病
  → 呼気や皮膚ガスから健康状態をモニタリング
がん
→ 血液1滴からガン細胞を検査。


 
 最大の使命は産業の振興、そして、科学技術を身近に感じてもらうため。

 素晴らしい内容でした。愛知県人として、そして日本人として、頼もしく思えました。
 今後にますます期待します!

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございまいた (管理人)
2013-02-24 20:57:07
4年前の第1回から参加しています。
静岡や岐阜、三重からも参加者がいますが、広がらないのが現実です。
まずは、愛知の参加者を増やさねばと思います。
返信する
成果が問題ですね。 (坂井)
2013-02-20 22:07:18
当日参加した者です。産業振興のレベルの仕事は都道府県レベルで行うのは効率が悪いのではと思います。また、投資した分が戻ってくるのかもはっきり評価できるのかと思いました。少なくとも東海4県くらいで研究することがりすくを減らすように思うのですが。
返信する

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