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ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』【アバド&VPO】(スコア付き)

2024-02-23 06:30:22 | 音楽雑感&関連サイト

ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』【アバド&VPO】(スコア付き)

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン: 交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』 (スコア付き) 作曲年代:1808年 指揮:クラウディオ・アバド 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

00:00 第1楽章 Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande (田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め). Allegro ma non troppo (ヘ長調) 13:27 第2楽章 Scene am Bach (小川のほとりの情景). Andante molto moto (変ロ長調) 25:54 第3楽章 Lustiges Zusammensein der Landleute (田舎の人々の楽しい集い). Allegro (ヘ長調) 31:25 第4楽章 Gewitter. Sturm (雷雨、嵐). Allegro (ヘ短調) 35:00 第5楽章 Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm (牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち). Allegretto (ヘ長調)

《交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』》は、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1808年春から9月ごろにかけて作曲した6曲目の交響曲である。同時期の作品に《交響曲第5番ハ短調 作品68「運命」》があり、同曲の完成後それほど間を置かずに《交響曲第6番》が作曲された。2つの交響曲は1808年12月22日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場において、ベートーヴェン自身の指揮によって初演された。この初演は、会場の寒さやプログラムの長大さなどが原因で大失敗に終わっている。 この交響曲でベートーヴェンは「楽章構成」と「標題音楽」の点で、交響曲の新たな扉を開こうとした。まず楽章構成であるが、それまでの交響曲は4つの楽章で構成されることが普通であったところを、《交響曲第6番》は5つの楽章で構成される。しかも、第3楽章から第5楽章まで続けて演奏される。5つの楽章をもち、かつ自然を描写した楽曲に前例はあるが、交響曲というジャンルに昇華させたのはベートーヴェンが初めてである。 もうひとつの標題音楽も、交響曲に前例が少ない。ハイドンの交響曲には愛称がついたものがいくつもあるが、音楽によって音楽外の心情や情景を想像させるという標題音楽の役割は少ない。ベートーヴェンの《交響曲第6番》には、楽曲全体に『田園 "Pastorale"』という標題が付され、さらに各楽章にも描写的な標題が付されている。ただし、ベートーヴェンの「人々の心の中に起こる田園での喜びの感情を描いた」という言葉からわかるように、「田園の風景を描写した交響曲」ではない。 この交響曲には様々な革新的なオーケストレーションが施されている。第2楽章の最後 (24:44) では、フルートがナイチンゲール、オーボエがウズラ、クラリネットがカッコウを模倣した旋律を奏でる。第4楽章ではチェロの5連符とコントラバスの16分音符によるアルペジオが遠雷を、ティンパニや管楽器が雷雨を、ピッコロがすきま風を描写する。第5楽章の第1主題 (35:19) は単なる分散和音であるが、極めて印象的である。


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