このブログでは、過去に次のように取り上げました。
哲学入門57 ハーバーマス入門
20世紀、科学技術万能を批判する思想があらわれました。マルクスの発展型です。
アドルノの弟子、ハーバーマスもその一人で、科学技術のもつシステム合理性に、私たちの日常生活が批判されていくのを批判しました。
アドルノの弟子、ハーバーマスもその一人で、科学技術のもつシステム合理性に、私たちの日常生活が批判されていくのを批判しました。
ものを大量生産すると、価格が下がり、ますます効率化します。
指事命令型の組織になり、ますますシステム化します。
これを批判しているのです。
指事命令型の組織になり、ますますシステム化します。
これを批判しているのです。
チャップリンの映画「モダンタイムズ」をイメージするとわかりやすいかも?
科学技術がもたらす知識や情報は、効率化のための単なる手段にすぎません。
しかしそれが人間関係をも規定するほど大きくなってしまったのです。
人間生活が、この合理性に規定されると、それまであった法や倫理といった社会生活の基盤ががどんどん切り崩されていくのです。
わかりますね。
AIの時代はますますそうなりかねません。
目次です。
- 1 「ハーバーマス」とその思想とは?
- 1.1 「ハーバーマス」は現代ドイツを代表する社会・政治学者
- 1.2 「コミュニケーション理論」において近代社会の合理的な発達の仕方を論じた
- 1.3 「討議倫理学」において正しい道徳規範について論じた
- 1.4 ハンナ・アーレントの『人間の条件』に影響を受けた
- 1.5 「ハーバーマス」は2004年に京都賞を受賞
- 2 「ハーバーマス」の著書を紹介
- 2.1 『公共性の構造転換』1962年
- 2.2 『コミュニケーション的行為の理論』1981年
- 2.3 『人間の将来とバイオエシックス』2001年
- 3 まとめ
まとめを紹介します。
ハーバーマスは、半世紀以上にわたって著作活動を続け、第二次世界大戦後の人文科学や社会科学に大きな影響を与え、多くの読者を持ち続ける社会理論家です。政治や文化に関する論客としても活動を続けており、そのコメントに接することがあるかもしれません。戦後の包括的な社会学の立場の思想を、ハーバーマスから学ぶことができます。