日米首脳会談でしょう。
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 日米首脳会談 「蜜月」演出が覆う危うさ
読売新聞
・ 日米首脳会談 経済で相互利益を追求したい(2017年02月12日)
毎日新聞
・ 日米首脳会談 厚遇の次に待つものは
日本経済新聞
・ 日米は新経済対話を冷静に進めよ
産経新聞
・ 日米首脳会談 揺るがぬ同盟への決意だ 「自由」の恩恵に資する対話を
中日新聞
・ 蜜月の影響見定めねば 安倍・トランプ会談
※ 全社一本ものです。
おおむね好意的です。
朝日は外交目線です。
「ここまで世界に注目された日米首脳会談は、おそらく例がないだろう。安倍首相がトランプ大統領と会談した。
型破りな発言が続くトランプ氏と、経済や安全保障政策をめぐり一定の合意が得られた。そのことは、日本にとって安心材料とは言えるだろう。
だが一方で、トランプ氏の登場はいまなお、世界を不安と混乱に陥れている。
グローバルな課題について、多国間の協調によって利害を調整する手法を嫌い、二国間のディール(取引)に持ち込もうとする。その余波で、米国が体現してきた自由や民主主義などの普遍的な価値と、その上に立つ国際秩序が揺らぎつつある。
両首脳が個人的な信頼関係をうたい、両国の「蜜月」を演出しても、それが国際社会の秩序の維持につながらなければ、意味は乏しい。」
このあとは見出しのみ
■移民・難民は内政か
■多角的な外交こそ
■「国際益」をめざせ
読売は安保・経済目線。
「◆個人的信頼を基に同盟強化せよ
初の首脳会談としては上々の滑り出しである。政治、経済両面での強固な連携をアジアの平和と繁栄に生かしたい。
安倍首相がワシントンで、トランプ米大統領と会談した。「日米同盟及び経済関係を一層強化するための強い決意を確認した」との共同声明を発表した。
両首脳は、会談に加えて、フロリダ州での会食、ゴルフなど1日半も行動を共にする。米側の異例の厚遇を、個人的な信頼関係を深める機会としたい。」
◆尖閣「安保適用」は重い
◆自由貿易の対話深めよ
◆投資環境の整備が重要
毎日です。
「「米国第一」を唱え国際協調に背を向けかねないトランプ米大統領とどういう日米関係を築いていくか、日本外交の難しい挑戦が始まった。
安倍晋三首相がワシントンを訪れ、トランプ氏の就任後初めての会談を行った。
自由貿易や日米同盟の重要性が再確認され、沖縄県・尖閣諸島が米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることが共同声明に明記された。」
日本を満足させた声明
「対米追随」では危うい
日経です。
「 トランプ政権になって初の日米首脳会談が開かれ、互いの経済関係を深めるための新たな対話を始めることで合意した。米側は通商分野でいきなり過大な要求をしてこなかったが、これで一件落着したわけではない。首脳同士の信頼関係を上手にいかし、冷静に協議を進めてほしい。
安倍晋三首相は今回の訪米ではトランプ大統領との個人的な信頼の構築を最重視した。トランプ政権は歴代政権と比べて人事が遅れており、下からの実務的な積み上げによって日本の考えを伝えるのは難しいとみたからだ。」
個人的信頼はできた
通貨安批判に反論を
産経です。
「安倍晋三首相とトランプ大統領が、揺るぎのない日米同盟をさらに高めていく決意を示した。
両国はもとより、アジア太平洋地域や世界の平和と繁栄に寄与する合意として評価したい。
就任後のトランプ氏の言動について、国際社会は従来の価値観や国際秩序を破壊するものと警戒した。会談は、そうした懸念を払拭する一助ともなろう。」
個人的信頼も深まった
保護主義抑える努力を
中日です。
「日本にとって、米国との関係が重要であることは言うまでもない。しかし、あまりに傾倒しすぎると、外交の選択肢を狭める。適度な間合いも必要だ。
トランプ米大統領による大統領選期間中の日本に関する発言内容を考えれば、トランプ氏就任後、初の日米首脳会談は、安倍晋三首相にとって、胸をなで下ろす会談だったと言えるのではないか。まずは日米安全保障体制である。」
片務的との誤解を解く
尖閣適用が示す脆弱性
多角的、重層的関係こそ
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 日米首脳会談 「蜜月」演出が覆う危うさ
読売新聞
・ 日米首脳会談 経済で相互利益を追求したい(2017年02月12日)
毎日新聞
・ 日米首脳会談 厚遇の次に待つものは
日本経済新聞
・ 日米は新経済対話を冷静に進めよ
産経新聞
・ 日米首脳会談 揺るがぬ同盟への決意だ 「自由」の恩恵に資する対話を
中日新聞
・ 蜜月の影響見定めねば 安倍・トランプ会談
※ 全社一本ものです。
おおむね好意的です。
朝日は外交目線です。
「ここまで世界に注目された日米首脳会談は、おそらく例がないだろう。安倍首相がトランプ大統領と会談した。
型破りな発言が続くトランプ氏と、経済や安全保障政策をめぐり一定の合意が得られた。そのことは、日本にとって安心材料とは言えるだろう。
だが一方で、トランプ氏の登場はいまなお、世界を不安と混乱に陥れている。
グローバルな課題について、多国間の協調によって利害を調整する手法を嫌い、二国間のディール(取引)に持ち込もうとする。その余波で、米国が体現してきた自由や民主主義などの普遍的な価値と、その上に立つ国際秩序が揺らぎつつある。
両首脳が個人的な信頼関係をうたい、両国の「蜜月」を演出しても、それが国際社会の秩序の維持につながらなければ、意味は乏しい。」
このあとは見出しのみ
■移民・難民は内政か
■多角的な外交こそ
■「国際益」をめざせ
読売は安保・経済目線。
「◆個人的信頼を基に同盟強化せよ
初の首脳会談としては上々の滑り出しである。政治、経済両面での強固な連携をアジアの平和と繁栄に生かしたい。
安倍首相がワシントンで、トランプ米大統領と会談した。「日米同盟及び経済関係を一層強化するための強い決意を確認した」との共同声明を発表した。
両首脳は、会談に加えて、フロリダ州での会食、ゴルフなど1日半も行動を共にする。米側の異例の厚遇を、個人的な信頼関係を深める機会としたい。」
◆尖閣「安保適用」は重い
◆自由貿易の対話深めよ
◆投資環境の整備が重要
毎日です。
「「米国第一」を唱え国際協調に背を向けかねないトランプ米大統領とどういう日米関係を築いていくか、日本外交の難しい挑戦が始まった。
安倍晋三首相がワシントンを訪れ、トランプ氏の就任後初めての会談を行った。
自由貿易や日米同盟の重要性が再確認され、沖縄県・尖閣諸島が米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることが共同声明に明記された。」
日本を満足させた声明
「対米追随」では危うい
日経です。
「 トランプ政権になって初の日米首脳会談が開かれ、互いの経済関係を深めるための新たな対話を始めることで合意した。米側は通商分野でいきなり過大な要求をしてこなかったが、これで一件落着したわけではない。首脳同士の信頼関係を上手にいかし、冷静に協議を進めてほしい。
安倍晋三首相は今回の訪米ではトランプ大統領との個人的な信頼の構築を最重視した。トランプ政権は歴代政権と比べて人事が遅れており、下からの実務的な積み上げによって日本の考えを伝えるのは難しいとみたからだ。」
個人的信頼はできた
通貨安批判に反論を
産経です。
「安倍晋三首相とトランプ大統領が、揺るぎのない日米同盟をさらに高めていく決意を示した。
両国はもとより、アジア太平洋地域や世界の平和と繁栄に寄与する合意として評価したい。
就任後のトランプ氏の言動について、国際社会は従来の価値観や国際秩序を破壊するものと警戒した。会談は、そうした懸念を払拭する一助ともなろう。」
個人的信頼も深まった
保護主義抑える努力を
中日です。
「日本にとって、米国との関係が重要であることは言うまでもない。しかし、あまりに傾倒しすぎると、外交の選択肢を狭める。適度な間合いも必要だ。
トランプ米大統領による大統領選期間中の日本に関する発言内容を考えれば、トランプ氏就任後、初の日米首脳会談は、安倍晋三首相にとって、胸をなで下ろす会談だったと言えるのではないか。まずは日米安全保障体制である。」
片務的との誤解を解く
尖閣適用が示す脆弱性
多角的、重層的関係こそ