日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

続・ピアノセミナー終わりました~

2009-08-26 22:59:43 | Weblog
今年のピアノセミナーは、山形市七日町の「瑳蔵」が会場でした。
約50席を用意していましたが、2日共ほぼ満席で、たくさんの方が聴講して下さいました。



受講生は毎年受けている学生さんから新しい方まで、
また年齢も小学3年生から大学を卒業された方までと、色々なレッスンを聴講できました。



昨年までの会場とは違って、サロンのような落ち着いて温かい雰囲気の会場だったためか、
須田先生がレッスンの所どころで演奏を聴かせて下さいました。
情熱的で優雅なショパン、目の前に映画のような映像が見えてくるようなリスト、
神様が見えるような気持ちになるバッハ。。。。
どれも宝物のような音色でした。



今回のセミナーを通して一番印象的だった言葉は
「You play who you are」(あなたのように演奏する)という言葉でした。

どんな気持ちで曲やピアノに向かっているかが音となってそのまま出るという意味です。
試験やコンクールに向けて、毎日練習を積み重ねる努力は素晴らしいものです。
しかし、目の前のことしか見えなくなってしまい、音楽の本質や自分の願いを
忘れてしまってはいけません。

また、漫然と同じ練習を繰り返し、そこに疑問も持たずに足踏みすることも
どうにか改善していかねければいけません。

たくさんの音楽を聴いて、もちろん音楽以外の生活や勉強の時間、
休む時間もバランス良く配分して、人間的にも成長してこその音楽なのです。

また、すぐに出来る子・時間がかかる子がいるのは当然のことなので、
とにかく長く続けるという心のゆとりも大切だということを教わりました。

しかし、せっかくピアノを習っているんだから…と、コンクールで上位を狙ったり
人より上手に弾かせようと思ったり、私たち指導者や保護者の方の中には、
どうしてもピアノをやらせる思惑が出てきてしまうことがあります。
子どもの才能を伸ばすためには、ちょっと考えを切り替える必要があるようです。
まずは芸術と向き合う姿勢を持たせることが、結果的には豊かな感性を育むことに繋がるのです。

では、具体的にどうすればいいのかと言えば、子どもにファンタジーを持たせなさいと先生は仰いました。
ファンタジー…日本語では創造性とか幻想と解釈してしまいますが、
どちらかというと、想像力や思いやりと認識したほうがより近いようです。

ピアノの先生は週に一度のレッスンでしか生徒さんに接する機会がありません。
お家の方は、毎日「また練習しない、また言うことをきかない…」と、
葛藤しながら日々を過ごしていらっしゃるケースが少なくありません。
「なぜ言う事をきかないの?」と思ったら、小言を言うのではなく、
人の言う事をききたいと思わせる環境作りをして下さい。
いつも笑顔で、少しの努力や成長を喜んであげてください。
長く時間はかかるかも知れませんが、必ず良い変化は起こるはずです。




たくさんのレッスンを聴講して、弾きたい曲がたくさん出てきました。
自分はまだまだだなと日ごろの練習態度を省みたり、
これからも頑張ろうと元気をもらったり、本当に楽しい2日間でした。


参加して下さった皆さま、先生、本当にありがとうございました。


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