日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

セミナー後 ・ 音

2007-08-30 22:20:28 | Weblog
セミナーで色々なレッスンを聴いてきたわけですが、
私は事務局として受付を担当していたので、席は一番後ろでした。

会場のスタインウェイ(しかも黒じゃなくて木目!!!)は、毎年このセミナーでしか
使われていないので、音が鳴り出すまでに丸一日かかります。
初日の午前中の受講者はだいたい小学生や中学生なので、気の毒です。
でも、今年はなぜか一人目からとても音がよく鳴っていました。
調律が特別だったのでしょうか???


後ろで聴いていると、音の広がりや演奏者の気持ちも、面白いほどよく分かります。
会場を包む空気まで見えるような気がしました。
仕事をしながらでしたが、本当にあの場所は特等席です。

何年も受講している人が、今年は表情が柔らかくてお返事も上手になったな、
とか、言われた事をこんなにすぐに直せるようになったなんてスゴイ!!とか、
回を重ねるごとに成長していく姿を見て、自分も勇気付けられたり、演奏者を
応援していく気持ちが芽生えたりしました。

また、強い信念を持って努力をしている人の演奏は、やはり心に響きます。
フォルテの音が直接心に刺さるように届いてきました。

テクニック的にはまだまだ伸びる途中だろうなぁ、という人でも、
「こう弾きたい」という気持ちが強いと、確実に聴いている側に伝わります。
そうなると、もう単に音量や技術の問題じゃないんだなぁと思いました。

ため息が出てしまうほど美しく演奏する人もいました。
でも、見えない所でどれだけの努力をしているのでしょうか。


須田先生は、それぞれの個性や成長をとても温かく見守って下さいます。
少しでも良い所があれば、そこをうんと伸ばして、時間がかかっても
輝かせてあげようと、心を尽くしてレッスンして下さいます。

先生は素晴らしいピアノストで指導者だということはもちろんですが、
その人柄に惹きつけられる人も多いのではないでしょうか。


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