漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その84 墅  嫩 嬲

2015年12月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その84 >
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●夏の模擬試験もそうだったけど、今回も、自分の学習の深化をかねての模試づくり・・・色々と、副産物があります・・・これは、「漢検漢字辞典第2版」をちょっと離れてのお話・・・です。
<「墅」の話>・・・「郊墅」「荒墅」は「コウヤ」か「コウショ」か・・・
・以前の記事(「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その97 2015年10月16日)で、
 「・・・
  ●漢検漢字辞典第2版・・・音による読み分け・・・
  ・・・
  ⑤「墅」:ショ、ヤ、なや、しもやしき、のはら
  ・「ショ」:なや、しもやしき・・・村墅、別墅
  ・「ヤ」:の、のはら ・・・(辞典には熟語記載なし) *墅=野に同じ。「野」の方でほとんど熟語あり 」
 と、紹介しました。
・「の、のはら」の時は「ヤ」なら、郊野(=郊外の野原)や荒野(=荒れ野原)は、「郊墅」や「荒墅」と書けて、「コウヤ」と読むんだな・・・コリャいいやと思って(模試を作ろうとして)いたら、辞典には、
 「郊墅(コウショ)」=郊外の別荘・田舎の別宅、「荒墅(コウショ)」=草ぶきのあばらや
となってた(ーー) ・・・「墅(ヤ)」と読む熟語はなかった・・・。「ヤ」で読む熟語はすべて「・・・野」になってるみたい、です。
でも、もし、意地悪な問題を作ろうとしたら、
 ・子供たちが広い郊墅で野球をして遊んでいる・・・だったら、「コウヤ」
 ・子供たちが郊墅に籠り夏休みの勉強をしている・・・だったら、「コウショ」
という読み分けになるのかも。文意を読み取りながら熟語を読まないとイケない例ではありますね・・・こんなん、出さないだろうけど。
<「嫩」の話>・・・「嫩寒(ドンカン)」って何だ???・・・=鈍感?(^^;)?←ウソ!!
・「嫩緑(ドンリョク=新緑)」、「嫩葉(=ドンヨウ・わかば)」でおなじみの「嫩」・・・
・「嫩(ドン、ノン)」の現行訓読みは「わか(い)」。それ以外に「よわい、うすい」などの意味をもってます。ちなみに、「ノン」音は呉音で、主として地名で使われていました・・・(紹介省略)。
・だから、「嫩寒(ドンカン)」・・・うすいさむさ→うすらさむい、薄寒(うすざむ)。「嫩涼」も同じ意味です。
・また、同趣旨の熟語で、「嫩日」=わかい、うすい、よわい・・・日や太陽→「あさひ」「旭日」という意味になります。
<「嬲」 VS 「嫐」>・・・どっちも「なぶる」・・・なぶり方が違うのか(^^)
・「嬲」も「嫐」も、現行では「ジョウ、なぶ(る)」・・・「嫐」のほうは対象外ですけどね。「嬲る」の方は、「嬲悩(ジョウノウ)=なぶりなやます」って熟語と意味を、以前、紹介しました・・・模試でも出したかな?大漢和・字通以外の大字源・漢字源をいま、調べているけど、この「嬲」は、あまり熟語ないですね、大漢和でみつけた、この「嬲悩」ぐらいかも。
・ついでに、(興味本位で)「嫐」のほうを色々と調べてみた・・・。「嫐」は対象外ですから、漢検受検以外に興味ない方はスルーしてください。
・「嫐」・・・大漢和によれば「ドウ(ジョウ?)、ノウ、たわむれる、なぶる・・・邦語として「①ひきしらう ②うわなり」」とあった。
 *この①の「ひきしらう」ってのが全然わからず、広辞苑で探したら、「引きしろふ」で「①引っ張り合う。引き争う。 ②ひきずる ③ひきのばす ④引きつづく」という意味だった。←これ、②の「うわなり」とも関係してくる意味。「引きしろふ(う)」が使われている文献はほとんど江戸以前のものだから、古語かもしれない。
 *②の「うわなり」は、歌舞伎十八番の一つ、そのものズバリの「嫐(うわなり)」と同じ意味・・・歴史的には、「後妻(うわなり)」「後妻打ち(うわなりうち)」と書いて、室町時代に、前妻とその仲間が後の妻のところに暴れ込む風習があったとか。歌舞伎の「嫐」も、同様の筋書きらしく、一人の男を争う、引っ張り合う・・・というものみたい。だから、大漢和の「嫐」、「ひきしろう」、「うわなり」・・・同じような意味で理解できました(^^)・・・ははは、まったく漢検受検には役に立たないお話デチタ・・・あ、でも、そうでもないか、「後妻」で「うわなり」と読む熟字・当て字があったか・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その83 娵 媽

2015年12月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<娵:ソウ、シュ、たおやめ、よめ>
・第2版に音訓すべてあり。熟語はナシ。「娵(よめ)」は掲載されていた。この「よめ」は和語(邦語)。
・字通には、この字、掲載なし。
・音も各辞典で異なっていた・・・漢字源「シュ(漢)、ス(呉)」大字源「シュ」大漢和「ソウ、シュ」・・・大漢和だけ「ソウ」音あり。
・音熟語も各辞典ともナシ。大漢和だけ、「娵娃(シュアイ・シュア)」という熟語があった。
・でも、この「娵娃」・・・「閭娵(リョシュ)」と「呉娃(ゴアイ・ゴア)」という、2人の古の美人の名前から取っているらしい。「娵娃、皆、美女なり」って文例でした。
・訓の「たおやめ」=美人のこと。
<媽:ボ、モ、はは>
・第2版・・・「媽(はは):母親。かあちゃん。主に俗語で用いられる。」だって。熟語は「媽祖」*読みナシ
・漢字源「ボ(漢)、モ(呉)」、大字源「ボ(漢)、
・第2版に痴れっと載せている「媽祖」・・・これ「マソ」と読む・・・なんでこんなの載せてんの(ーー)。現行音にない「マ」音だし・・・。
 ま、でも、有名といえば有名なのかな・・・詳細はウイキペデイアで見てください・・・
 「媽祖(マソ)」=中国南部の女性神(航海などの守護神) *対するは中国北部の女性神「娘娘(ニャンニャン)」 ・・・冗談でなくホントですよ(^^)・・・広辞苑にも両方とも出ていますよお(^^)
・その他
 「阿媽(アマ)」=もと東アジア在住の外国人家庭に雇われていた現地人女性のこと。「アモ」とも云ったと思うが・・・。
  大字源「アマ」、広辞苑も「アマ」。他はなし。また、広辞苑では「阿媽」=「媽媽(ママ) 」となっていた。
 *大字源・大漢和では、この「媽媽」は「ボボ」で、「①母と呼ぶ称 ②年老いた女、老婦」となっています。

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