漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その89 櫟 棹 椒 梠

2015年12月29日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その89 >
●今日の池袋のバス炎上・・・車体に「Boso Express」と書いてあった(^^;)・・・ローマ字表記はやめた方が良いと思う(^^)
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」・・・現在、第9回までを公開中です。奮ってご参加ください。
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●追加補筆のお知らせ・・・「櫟釜」・・・漢字源で「櫟(ロウ)」と読んでいる例がありましたので、以下のとおり補筆しました。
ー新・手賀沼散歩 1205(2014年)ー
●「櫟:レキ、ロウ、くぬぎ、いちい、こす(る) 」
くぬぎ・いちい:櫟社(レキシャ)櫟樗(レキチョ):不材の木、櫟散(レキサン):役立たず=樗櫟散木(チョレキサンボク)
こす(る):櫟釜(レキフ):釜の底をこする  *2015.12.29追加補筆 漢字源は「櫟釜(ロウフ)」と読んでいる。
この「櫟釜」には、漢の高祖の故事があります。以前、ご案内した「戛羹」(カッコウ・あによめ)の故事と同じ:漢の高祖(がまだ高祖になっていない若いとき・・・)が友達・賓客を連れてきて飲食しようとしたら、嫂が羹をつくる真似をして釜をこすって嫌がらせをしたという故事。客は帰るし、高祖はそれを深く怨みに思ったという故事。」
・ちなみに、漢字源によれば、この「ロウ」音、「こすってガリガリと音を立てる」意味だそうなので、漢字源の方が分かりやすい気がする。ま、漢音(レキ)と呉音(ロウ)の違いだけかも知れないが・・・。
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<棹:タク、トウ、さお、さおさ(す)>
・音訓すべてあり。「棹歌(トウカ)」=櫂歌(トウカ)=船頭の舟歌
ただし、「タク」音に当たる意味説明なし。「タク」は「つくえ」などの意味あり(大字源・漢字源)
・「タク」に対応する熟語・・・「棹案(タクアン)」=几案(キアン)  *「棹」は「卓」の俗用らしい。
<椒:ショウ、はじかみ、かぐわ(しい)、みね、いただき>
・音訓すべてあり。「胡椒」「山椒」「椒酒」の熟語掲載あり。
・このうちの、「山椒(サンショウ)」・・・ミカン科の落葉低木のことなんだろうけど・・・
・訓にあるとおり、「みね、いただき」という訓・意味もある。
「山椒」=山巓=山頂(大字源)・・・という同義語もありうる(^^)
<梠:リョ、ロ、のき、ひさし>
・音訓すべてあり。熟語として「屋梠」「梁梠」とあるも読みが(例によって)振っていない(ーー)
・たぶん、漢字源では「屋梠(オクロ)」となっているから、「・・・リョ」で表記できなかったのか・・・。
・「屋梠(オクリョ・オクロ)」・「梁梠(リョウリョ・リョウロ)」と、なぜ、両読みで載せないのか(ーー)
・もっとも、出題されたら、私は「・・・リョ」と書きますけどね(^^)。ちなみに、「リョ」(漢音)、「ロ」(呉音)。

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漢検1級 27-③に向けて その88 槭 棕

2015年12月29日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その88 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」・・・現在、第9回までを公開中です。奮ってご参加ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<槭:セキ、シュク、かえで、か(れる)>
・第2版に音訓すべてあり。掲載熟語などは、当て字の<槭樹(かえで)>と、「槭(かえで)」「槭然」(読みナシ)。
・意味は、①かえで(木の名) ②かれる、しぼむ、「槭然」
・なぜ、「槭然」に読みが振ってないか・・・
・大漢和・大字源も漢字源もほぼ同様の音による意味分けをしている・・・(漢検2はナシ)
 「セキ(慣用音)、シュク(漢・呉音)」=木の名・・・“かえで”など  *ほかに「シュウ、シュ」音あるも、この際、無視。
 「サク、シャク(呉音)」=木の葉が落ち、枝ばかりになったさま。
・各辞典では、
 「槭樹(セキジュ)」=かえで 
 「槭然(セキゼン)」(大漢和)=草木の枯れ凋んでいるさま *意味から云ったら「サクゼン」が適当と思うが、大漢和は慣用音で「セキ・・・」としているのか・・・。
 「槭槭(サクサク)」(大字源・大漢和)=木の葉の落ちる音  *以前、音訓読みで「セキセキ」と書いたが、「サクサク」の誤りかも。(当時の記事には訂正済み)
・と、このように、本来は「セキ」と「サク」の使い分けがあってしかるべきなのに、大漢和が「セキ」と「サク」の両方を、漢検の意味②の「かれる、しぼむ」に使ってしまっているから、「槭然」に読みを振れないのかもしれない・・・「セキゼン」でも「サクゼン」でもOKだと思う。ただし、「サク」音は現行音には無いので、「セキゼン」としておいた方が無難といえば無難か・・・。
・じゃ、「槭槭」って音読みで出たらどうすんだろ(ーー)・・・現行音にない「サクサク」としたら×になるのかな(ーー)「セキセキ」と読んでいる辞典は(すくなくとも4辞典では)無いのだが・・・。
<棕:シュ、ソウ、えだ>
・第2版は音のみ掲載。(訓読みでの「えだ」は載っていない。)意味①:えだ。細いえだ。意味②:植物の「棕梠(シュロ)」に用いられる字。
・これは「棕梠(シュロ)」だけ覚えておけば良いんだろうが、大字源では「シュロ」「ソウロ」「ソウリョ」と3通りの読み方あり。「シュ」は慣用音。「ソウ」は漢音。
・「えだ」の音熟語は見当たらなかったが、大字源に「古訓に“えだ”あり」となってるから、邦語なのかな?
・「棕」の意味=ほっそりしている枝のない木(大字源)、まっすぐな幹や枝(漢字源)・・・だって。漢検とはチト違いますね(ーー)

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