漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

「麕至」の読み ・・・面白いことになってきました🐵

2016年02月08日 | 熟語の読み(音・訓) -その他-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●昨日の「27-③の講評・・・」にかかわるコメントのやりとりをしていて、今回の音読み出題の「麕至」の読み・・・はたして、「クンシ」だけが正解か、それとも「クンシ・キンシ」いずれでも正解か・・・漢検さんからの標準解答が非常に楽しみになってきています。
●なぜ楽しみか・・・標準解答の提示だけでは収まらない問題がある・・・
 ・漢検漢字辞典第2版では、(第1版には無かった)音による意味分けを明確にしていて、掲載熟語も「麕至(クンシ)」と読みも明示している。
 ・一方、過去問(19-①)の文章題中の「麕至」は「クンシ」「キンシ」とも標準解答としている。
 と、いうことは、 
 ①「クンシ・キンシ」両方の読みともokにした場合は、第2版の内容は一体なんなのかという信頼性の問題が生じる・・・(^^) 
 ②「クンシ」だけ正解にした場合、過去の出題・標準解答との整合性や説明を問われる・・・(^^)
 →どちらに転んでも、漢検サイド・出題者側にとって頭の痛い問題出来ということでしょうか(^^)
 (また、事はこれだけに収まらず、例えば、
   ア.第2版を学習していた人が、「麕」の音分けを理解していて「キン」とは読まないということは覚えていたので「キンシ」とは書かなかった(でも、「クン」読みはわすれちゃって、結果として違う読みか白紙で誤答となってしまった)
   イ.一方、第1版までの学習や過去問ベースの範囲内で学習した人が(「クン」読みのことは知らずに)「キンシ」で解答して正解となった
  というような2つのケースが発生したとしたら、どういうことになるんでしょうか(^^)・・・明らかに学習量や知識量としては、ア.の人は、イ.の人に優るとも劣らないレベルだと思いますが、一方だけを〇にすると、不公平感が生じないでしょうか・・・というような個々人の切実な問題も発生するような気がします)

●「27-③に向けて」記事の中で、漢検漢字辞典第2版に対する“建設的”批判・意見を、具体的事例や他の漢和辞典との比較などを通じて、披瀝してきていますが、何度も言うようですが、この辞典の体裁や熟語読みの判断基準・根拠などなど、どうも不鮮明なことやアンバランスなことが多すぎます・・・。ともあれ、本件、なんか、“ただではすまない”問題のような気がする。・・・他人事ながら、どういう対応・決着になるのか・・・とっても楽しみです(^^) 標準解答だけでなく、なんらかの、上記問題に対する釈明なり説明なりが最低必要なんじゃないでしょうか・・・。

*本件、無難な解決策としては両方の読みとも正解として“お茶を濁す”ということになるんでしょうが、そうすると、第2版の「麕」以外の音による読み分け表示・・・かなりありますよ、いままで紹介してきたように・・・の信頼性や正確性まで疑問が湧いてくる。実際、漢検辞典とは違う音読みをしている辞典もあることを紹介してきていますよね・・・こういう他辞典の読みもokということになってくると収拾がつかないどころか、ますます混乱してくるんじゃないでしょうかねえ(^^)・・・それとも、漢検さん、強引に「クンシ」だけを正解にして、明確に「これ以降は第2版ベースでの出題」という方針・方向に楫を切ってくるんでしょうか・・・。

●参考までに、「麕」についての過去の該当記事を以下再掲載しておきます・・・

 「<漢検1級 27-③に向けて その55 >
  ・・・
  ●麕(キン、クン、のろ、くじか、むら(がる))
  ・第2版で、「麕」は音による意味分けあり・・・「キン」=のろ、くじか 「クン」=むらがる、あつまる
  ・掲載熟語は、「麕至(クンシ)」(=むらがり来る)「麕集(クンシュウ)」(=むらがり集まる)
  ・「むらがる」の場合、「クン」で覚えておけば良いみたい・・・だが、辞典によっては以下のとおり。
  「麕至」:大漢和「キンシ」大字源「クンシ・グンシ」字通「キンシ・クンシ」
  「麕集」:大漢和「キンシュウ・グンシュウ」字通「クンシュウ」漢字源「クンシュウ」
  ・・・いったい、どうなってんだ(ーー)この辺が漢字の世界のよくわからないトコロ(ーー)・・・
  ・ついでに、「キン=のろ、くじか」に該当する熟語・・・第2版にはナシ・・・
   「麕身(キンシン)」=のろの形をした身体、「麕兎(キント)」=のろとうさぎ ・・・いずれも大漢和のみの掲載。   」

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噦(エツ、“カイ”) 

2016年02月08日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●「胴欲」・・・今回は“してやったり”と、出題者をとても喜ばせてしまったことだろう(^^)まんまと罠に嵌った人たちの何と多いことか・・・私も含めて、コメントを寄せてくれた方々、み~んな、引っかかってる(^^)・・・それも高得点リピーターの方が多い・・・これも前回の「斬奸状」と同じく、制限時間内に(1級レベルの)頭の修正ができるかどうかなんだよな、最後まであきらめない粘りと短い時間内での頭のリフレッシュで「胴欲」に戻れるか、閃くことができるかどうか・・・。良問と云えるのかな(^^;)決して難問ではないんだが、一種“高度な”ヒッカケ問題とも云える。
・・・もう1回、こういう視点から、「広辞苑」も見直さないとイケナイかなあ(^^;)う~ん、ちょっと骨の折れる作業だなあ(^^;)
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●噦:エツ、しゃっく(り)、しゃく(り)、しゃく(る)、むか(つく)
 *噦噫(エツアイ)=しゃっくりとおくび、噦噎(エツエツ)=しゃっくり ・・・など。
 *以下の記事は漢検1級受検にはあまり役立ちません*
・漢検2も音訓同じ、「漢字必携」も同じ。
・でも「噦」に「カイ」音があるのが前から気になっていた・・・
 <漢字の正しい書き順>
 ・音訓:エツ、オチ、カイ、ケ、えず(く)、しゃく(り)、しゃっくり (*)エツ(漢音)オチ(呉音)カイ(漢音)ケ(呉音)← 漢字源による
 ・「噦噦(カイカイ)
 <広辞苑>
 ・「吼噦(コンカイ)」 *「吼」も現行音には「コン」音なし。*意味は、①狐の鳴き声 ②狂言の外題・・・
・音による意味分けあり
 <大字源>
 「エツ」・・・上記訓よみとほぼ同じ意味(略)
 「カイ」・・・①鳥が鳴く ②声が濁る
  「噦噦(カイカイ)」=①鳥の泣き声 ②馬につけた鈴の音の和らぎ鳴る音「鑾声、噦噦(カイカイ)たり」 ③深く暗いさま(一説に、ゆったりと明るいさま)
 <大漢和>大字源とほぼ同じ説明・・・ただし、「噦噦」は「カイカイ・ケイケイ」との読みが振ってあった。
 <漢字源>
 「エツ」(「オチ」)・・・上記訓読みとほぼ同じ意味(略)
 「カイ」(「ケ」)・・・馬の鈴の鳴る音の形容「噦噦(カイカイ)」。ほかに、①広くて明るいさま(詩経・小雅) ②車がゆるやかにすすんで馬の鈴がリズムをもって鳴る音の形容(詩経・魯頌)
 <字通>
 噦噦(カイカイ)=鈴の音。なお、「カイ」音に当たると思われる熟語に「雀噦(ジャクカイ?)」「鳴噦(メイカイ?)」があったが、読みは振ってなかった・・・。他の辞典には当該熟語なし。
・さて、「吼噦(コンカイ)」 *吼(現行読み:ク、コウ、ほ(える)・・・吼号(コウゴウ)、獅子吼(シシク)など・・・)
・4漢和辞典すべて、「吼」は「ク、コウ」音のみ。ク(呉音)、コウ(漢音)。ついでに・・・吼天氏(コウテンシ)=(天でほえるものの意から)風の別名、吼擲(コウテキ)=ほえつく、ほえてとびかかる・・・
なぜ、「吼(コン)噦(カイ)」と読むのか・・・漢和辞典には熟語も説明もナシ。広辞苑もあっさりと上記の説明のみ。
・・・困ったときの「大言海」・・・意外に「大言海」って、この種の語源的説明が知りたいときに役に立つことあり・・・
・大言海によれば、
 「吼噦(コンカイ)」:狐の声。古くは、“コウコウ”と云い、今は“コンコン”と云う。聞きようによって「コンクワイ」ともなるなり。「吼」は、ほゆ、「噦(クワイ)」は鳥鳴なり。・・・中略・・・鶏の鳴くにも云う。
 という前段での説明があった後、
 ①狐の鳴き声に云う語 ②狂言の外題なり
 との事。

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漢検1級  27-③の講評(私見) & 28-①対策

2016年02月08日 | 漢検1級受験歴
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~「27-③答え合わせ」、すごいアクセス数・・・ありがとうございます!! 今後もご贔屓に👍~
~以下は、個人的な主観を交えた感想・意見です~
●講評・感想・・・
・今回も前回並みの易しさだった・・・200点満点取れる人が出てもおかしくないレベルの出題(もちろん、ちょっとした“落とし穴”は幾つか用意してありましたが・・・)で、ほとんどオーソドックスな問題でした。27年度は全体的に易化したということでしょうか・・・。これで合格者・合格率や平均点は相当上がるでしょうから、28年度はグッと難しくなる・・・のかな(^^)・・・個人的には前回より点数下がるので偉そうなことは言えませんが、刺激的な問題や知識欲を増進させるような出題が最近見られないので、ぜひ、(“落とし穴”的出題だけでなく)質的なレベルを上げてほしい気がする。
・分野別に見ても、前回同様、万遍なく易化傾向・・・
 ①音読み問題:
  ア.引っかけ問題:「灑涙雨」・・・“雨”まで傍線あり。「さいるい“う”」まで書かないと×にするんだろう)、
           「齔齠」・・・普通は「齠齔」。さかさま熟語。よく見ないとウッカリ「ちょうしん」と書いてしまう。よくやる手なので要注意。
           「欠伸」・「隈澳」・・・欠(ケン)読み、澳(イク)読み・・・過去問だから大したことないけど1級用の読み。慣れてない方はちょっと苦労したかも。
  イ.音による読み分け:「麕至(くんし)」・・・むらがりあつまる意味の時は「キン」ではなく「クン・・・」と読む。たぶん「キンシ」は×。
 ②訓読み問題:「幾緡(いくさし)」・・・「緡」の訓読みができるかどうか、「攬る」・・・「と(る)」か「すべる」かで悩ます問題・・・問題文からは「すべる」とも読めそうだが、「すべる」の場合の送り仮名は「す(べる)」、両方の訓読みを知っている上級者を惑わそうとする問題・・・だと思う。
 ③書き問題:「ドウヨク」・・・これもリピーター用の落とし穴問題。1級レベルだと「胴欲」よりも「獰猛」の「獰」が浮かぶ・・・リピーターの力や心理状態をよく読んでいる、憎き出題・・・ま、悔しいけど、良問か(^^;)あとはそれほど難しい書き問題はなかったと思う。
 ④国字:略。
 ⑤語選択:「褐寛博」・・・相当予期されていた熟語。並みのレベル。私はたぶん書きミスで×だと思うけど・・・と、思ったら、旧字体で書いた「褐」・・・これ、okらしい。
 ⑥四字熟語:前回同様、論外。すべて漢検四字熟語辞典の範囲内の出題。しかも、すべて大見出し項目では?
 ⑦熟語の読み・一字訓読:ほぼ並みのレベル。私は1カ所、ちょっとミスったと思うが・・・。
 ⑧熟字訓・当て字:略。漢検漢字辞典の巻末さえやっていればほぼ取れる出題。この分野は同辞典の範囲内から逸脱したことはないと思うからドル箱・・・というか、常時9~10点は確保したいところ。
⑨対義語・類義語:今回も前回以上に易化していないでしょうか・・・ここのところ、この分野は易しくなっている・・・。ほとんど出尽くしているのかな?次回は難しくなりそうな予感・・・。
 ⑩故事成語類:⑨同様、前回以上に易化。ここが易しいと高得点者がかなり出てくる予感がする。初合格をめざすチャレンジャーにとってはチャンス。
 ⑩「文章題」:並みレベルだが、前回よりはちょっとだけ難しくしたか。書き問題が1、2問は考えさせられる問題だった(「晨星」「提撕」など)
●反省
・今回は心技体の「心」。粘り強さに欠けた・・・。でも、試験というのは結果がすべて。能書きは垂れない、「タラレバ」・言い訳はしない。問題の質的レベルには満足できないが、また、やる気が出てきた。このレベルの問題が続くようなら、28年度中にはブログに掲げる目標達成をかなり真剣に考えていきたい・・・なんちゃって(^^;)、そんなに早く生涯学習の“遣り甲斐”が無くなったら、それはそれで困るので、漢検さん、その辺のところも良く考えて28年度は問題を作ってね👍
●今後の学習・・・28年度第1回に向けての学習の方向・方法は、これから考える予定。今度は4か月も間隔が空く・・・でも、これが曲者。あまり時間が空くと却って学習が粗雑になったり、アッと言う間に読み書き能力が低下するから要注意。
・当面、
 ①ブログのカテゴリーの再編成(「音訓」整理など)完了をめざす。
 ②「漢検漢字辞典第2版」のより精緻な調査と整理&ブログでの公開・案内
 ③音訓整理で、まだヌケモレのあると思われる漢字(特に1級配当漢字)について、整理を完了させる。
 ことを行っていきたいと考えています。・・・他にもやりたいことあるんだけど、まだまだ、この学習がメインになりそう・・・とほほ。
●さ、27-③は終った、次回に向けて早速GO-!!・・・っていいたいところだけど、暫くは、憂さ晴らし?ストレス発散?のカラオケ三昧&読書三昧&手賀沼散歩の再開などの日々を過ごゾオ~(^^)

👋👋👋 🐑 👋👋👋
コメント (5)
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