漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その85 圜 坿

2015年12月26日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その85 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
本記事の30分後に、「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用) その8」を配信予定です。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<圜:カン、エン、めぐ(る)、めぐ(らす)、まる(い)>
・第2版、音訓すべてあり。
・音による意味分けあり 
 「カン」:めぐる、めぐらす、かこむ  「圜繞(カンジョウ)」
 「エン」:まる、まるい    「大圜(タイエン)」←意味の説明ないが、天のこと。
・問題は2点・・・
 ①「大圜」なんて熟語より、もっと「エン」で分かりやすい熟語を載せるべき・・・いっぱいあるが、「圜冠(エンカン)」、「圜丘(エンキュウ)」=円形の丘(天子が冬至に天を祭る壇)、圜闕(エンケツ)=円い屋根の宮殿、「圜壺(エンコ)」=円い壺(旅食用に用いた)、「圜陣(エンジン)」・・・
 ②漢検では音による意味分けを明確にしているが、辞典によっては「エン・カン」両読み、または、辞典によって読み方が違うものあり・・・こういうのは困るんだよな(ーー)
 「圜視」:漢字源「エンシ」=①目をまるくしてみる ②ぐるりと周囲を見回す 大字源「カンシ」=周囲を見回す
 「圜流」:大漢和「エンリュウ・カンリュウ」=めぐってながれる 字通「エンリュウ」=急流
 *この2熟語、出題されたら迷うでしょうが・・・(ーー)
<坿:フ、ブ、ま(す)>
・熟語なし。意味は「つける、つけたす、ま(増)す」という意味。
・「白坿(ハクフ)」に使われる字で、石英(セキエイ)という鉱物のこと。
・各辞典にも音熟語は見当たりませんでしたが、文例として「坿㆑牆垣」(牆垣を坿(フ・ま)す)「坿㆑城郭(城郭を坿す)」というのがあったので、強いて音熟語にすると、「坿牆(フショウ)」とか「坿垣(フエン)」とか「坿郭(フカク)」とかになるんでしょうか・・・。
 *文例中の「㆑」は漢文記号(レ点)を使ってみました・・・「㆑」とカタカナの「レ」・・・大して違いなさそう、わかりづらいか(^^;)
・「ブ」は呉音(漢字源)。大字源では「フ」音(漢音)のみでした。

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漢検1級 27-③に向けて その84 墅  嫩 嬲

2015年12月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その84 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。

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●夏の模擬試験もそうだったけど、今回も、自分の学習の深化をかねての模試づくり・・・色々と、副産物があります・・・これは、「漢検漢字辞典第2版」をちょっと離れてのお話・・・です。
<「墅」の話>・・・「郊墅」「荒墅」は「コウヤ」か「コウショ」か・・・
・以前の記事(「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その97 2015年10月16日)で、
 「・・・
  ●漢検漢字辞典第2版・・・音による読み分け・・・
  ・・・
  ⑤「墅」:ショ、ヤ、なや、しもやしき、のはら
  ・「ショ」:なや、しもやしき・・・村墅、別墅
  ・「ヤ」:の、のはら ・・・(辞典には熟語記載なし) *墅=野に同じ。「野」の方でほとんど熟語あり 」
 と、紹介しました。
・「の、のはら」の時は「ヤ」なら、郊野(=郊外の野原)や荒野(=荒れ野原)は、「郊墅」や「荒墅」と書けて、「コウヤ」と読むんだな・・・コリャいいやと思って(模試を作ろうとして)いたら、辞典には、
 「郊墅(コウショ)」=郊外の別荘・田舎の別宅、「荒墅(コウショ)」=草ぶきのあばらや
となってた(ーー) ・・・「墅(ヤ)」と読む熟語はなかった・・・。「ヤ」で読む熟語はすべて「・・・野」になってるみたい、です。
でも、もし、意地悪な問題を作ろうとしたら、
 ・子供たちが広い郊墅で野球をして遊んでいる・・・だったら、「コウヤ」
 ・子供たちが郊墅に籠り夏休みの勉強をしている・・・だったら、「コウショ」
という読み分けになるのかも。文意を読み取りながら熟語を読まないとイケない例ではありますね・・・こんなん、出さないだろうけど。
<「嫩」の話>・・・「嫩寒(ドンカン)」って何だ???・・・=鈍感?(^^;)?←ウソ!!
・「嫩緑(ドンリョク=新緑)」、「嫩葉(=ドンヨウ・わかば)」でおなじみの「嫩」・・・
・「嫩(ドン、ノン)」の現行訓読みは「わか(い)」。それ以外に「よわい、うすい」などの意味をもってます。ちなみに、「ノン」音は呉音で、主として地名で使われていました・・・(紹介省略)。
・だから、「嫩寒(ドンカン)」・・・うすいさむさ→うすらさむい、薄寒(うすざむ)。「嫩涼」も同じ意味です。
・また、同趣旨の熟語で、「嫩日」=わかい、うすい、よわい・・・日や太陽→「あさひ」「旭日」という意味になります。
<「嬲」 VS 「嫐」>・・・どっちも「なぶる」・・・なぶり方が違うのか(^^)
・「嬲」も「嫐」も、現行では「ジョウ、なぶ(る)」・・・「嫐」のほうは対象外ですけどね。「嬲る」の方は、「嬲悩(ジョウノウ)=なぶりなやます」って熟語と意味を、以前、紹介しました・・・模試でも出したかな?大漢和・字通以外の大字源・漢字源をいま、調べているけど、この「嬲」は、あまり熟語ないですね、大漢和でみつけた、この「嬲悩」ぐらいかも。
・ついでに、(興味本位で)「嫐」のほうを色々と調べてみた・・・。「嫐」は対象外ですから、漢検受検以外に興味ない方はスルーしてください。
・「嫐」・・・大漢和によれば「ドウ(ジョウ?)、ノウ、たわむれる、なぶる・・・邦語として「①ひきしらう ②うわなり」」とあった。
 *この①の「ひきしらう」ってのが全然わからず、広辞苑で探したら、「引きしろふ」で「①引っ張り合う。引き争う。 ②ひきずる ③ひきのばす ④引きつづく」という意味だった。←これ、②の「うわなり」とも関係してくる意味。「引きしろふ(う)」が使われている文献はほとんど江戸以前のものだから、古語かもしれない。
 *②の「うわなり」は、歌舞伎十八番の一つ、そのものズバリの「嫐(うわなり)」と同じ意味・・・歴史的には、「後妻(うわなり)」「後妻打ち(うわなりうち)」と書いて、室町時代に、前妻とその仲間が後の妻のところに暴れ込む風習があったとか。歌舞伎の「嫐」も、同様の筋書きらしく、一人の男を争う、引っ張り合う・・・というものみたい。だから、大漢和の「嫐」、「ひきしろう」、「うわなり」・・・同じような意味で理解できました(^^)・・・ははは、まったく漢検受検には役に立たないお話デチタ・・・あ、でも、そうでもないか、「後妻」で「うわなり」と読む熟字・当て字があったか・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その83 娵 媽

2015年12月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その83 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<娵:ソウ、シュ、たおやめ、よめ>
・第2版に音訓すべてあり。熟語はナシ。「娵(よめ)」は掲載されていた。この「よめ」は和語(邦語)。
・字通には、この字、掲載なし。
・音も各辞典で異なっていた・・・漢字源「シュ(漢)、ス(呉)」大字源「シュ」大漢和「ソウ、シュ」・・・大漢和だけ「ソウ」音あり。
・音熟語も各辞典ともナシ。大漢和だけ、「娵娃(シュアイ・シュア)」という熟語があった。
・でも、この「娵娃」・・・「閭娵(リョシュ)」と「呉娃(ゴアイ・ゴア)」という、2人の古の美人の名前から取っているらしい。「娵娃、皆、美女なり」って文例でした。
・訓の「たおやめ」=美人のこと。
<媽:ボ、モ、はは>
・第2版・・・「媽(はは):母親。かあちゃん。主に俗語で用いられる。」だって。熟語は「媽祖」*読みナシ
・漢字源「ボ(漢)、モ(呉)」、大字源「ボ(漢)、
・第2版に痴れっと載せている「媽祖」・・・これ「マソ」と読む・・・なんでこんなの載せてんの(ーー)。現行音にない「マ」音だし・・・。
 ま、でも、有名といえば有名なのかな・・・詳細はウイキペデイアで見てください・・・
 「媽祖(マソ)」=中国南部の女性神(航海などの守護神) *対するは中国北部の女性神「娘娘(ニャンニャン)」 ・・・冗談でなくホントですよ(^^)・・・広辞苑にも両方とも出ていますよお(^^)
・その他
 「阿媽(アマ)」=もと東アジア在住の外国人家庭に雇われていた現地人女性のこと。「アモ」とも云ったと思うが・・・。
  大字源「アマ」、広辞苑も「アマ」。他はなし。また、広辞苑では「阿媽」=「媽媽(ママ) 」となっていた。
 *大字源・大漢和では、この「媽媽」は「ボボ」で、「①母と呼ぶ称 ②年老いた女、老婦」となっています。

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syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その7

2015年12月24日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その7」の配信です。奮ってご参加ください(^^)
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その7 >  制限時間 60分以内を厳守のこと

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.天地と我と恁麼の交渉あり
2.幎冒を為りて乃ち死す
3.たる彼の飛隼、其れ飛んで天に戻る
4.一語 中たらざれば、即ち、愆尤駢び集まる
5.堆砌された丘あり
6.游徙すれば吉なり
7.欺軟怕硬、宜しからず
8.彪炳、千古なり
9.流潦、浩として縦横たり
10.江南に丹橘あり 冬を経るも猶、緑林  
11.林表 霽色明らかなり 城中 暮寒を増す 
12.鼇身 天に映じて黒く 魚眼 波を射て紅し
13.文質 相、炳煥す 
14.白馬は嚼齧す 黄金の勒 
15.丹葩 陽林に曜く   
16.夜雨 春韭を剪る 
17.未だなり、猶、嚮景に応ず
18.孛戻の輩、夥し 
19.密雨 斜めに侵す 薜茘の牆
20.螺頭の雲篦 節を撃ちて砕ける
21.狼、その胡をむ  
22.皁莢(さいかち)は、い莢と読む
23.元いに亨る、貞しきにろし 
24.犬蓼は俗に「アカマンマ」ともいうが、巨大なアカマンマの風情となるものはという 
25.大姦の去ること、の斯にぬくがごとし
26.はキササゲまたはアカメガシワという植物の古名である
27.肉を委して餓虎のに当たる
28.石油ストーブの上で手袋をかす 
29.仰せ、んで承ります
30.が巻きあがる 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.イチルの望みを託す
2.人からショウヨウされて出馬する 
3.ランダな生活を浸っている
4.ハリツケの刑に処される 
5.京都のオケラ祭を見学する 
6.烏賊のシオカラを食す   *「塩辛」以外の漢字一字で記すこと。
7.頭脳メイセキな人だ 
8.紙ヤスリは磨研紙ともいう 
9.ズシに経巻を安置する   
10.専らカンチョウを主眼として稗史を編む 
11.カンチョウを放って敵情を探る 
12.高く飛ぶ鳥をカンチョウという 
13.会社の定カンを作成する 
14.小児にカンの虫が起る  
15.麦カンとは麦わらのことだ 

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.鯔の成長したのがオオボラ
2.カケスが木のうえで鳴いている
3.サカキの木を神事に用いる
4.プロのハナシ家がいる
5.シツケ糸で縫い目を整える

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.よどみなく論説するさまの喩え
2.崩れ落ちる雪。雪崩。
3.禅宗で、僧が死者に対して哀悼の意を表して朗読する文
4.知識をひらき養うこと。。
5.足を縮めて小股にあるくこと。また、恐れるさま
 
<語群>
(きょくせき、しゅくせき、ねんこうぶん、りゅうりゅう、きょせつ、たいせつ、ほうせつ、けいばい)  

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.海市(  )
2.イ.空谷(  )
3.ウ.貧賤(  )
4.エ.王楊(  )
5.オ.干戚(  )
6.カ.(  )之嗟  
7.キ.(  )奉承
8.ク.(  )江雲
9.ケ.(  )喙息
10.コ.(  )之性
<語群>
(きこう、あゆ、うぼう、ゆうせき、きょうけい、しんろう、きょうおん、ろらく、いじゅ、ほうう)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.まずしくてうれえかなしむこと
12.初唐の四人の詩の大家
13.戦場で兵士が父母を思う心・なげき
14.武の舞と文の舞のこと
15.遠くにいる友人を思う情が切なこと

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.斑葉 2.野芝麻 3.仙蓼 4.馬陸 5.魚条 6.乙鳥 7.飛白 8.縹緻 9.浮塵子 10.提子

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.恫痛 ― 2.恫む 
イ.3.欹危 ― 4.欹ける
ウ.5.虔劉 ― 6.虔す  
エ.7.詼諧―  8.詼ける 
オ.9.結紮 ― 10.紮ねる

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.嚮明 2.椎鈍 3.山巓 4.簒奪 5.執拗 
<類義語>
6.子息 7.晨昏 8.脱穀 9.文章 10.挺身
<語群>
(けいぶん、さんし、じゅぜん、しょうべい、そうぼ、てんたん、えいご、れいろう、じんすい、ばんらい)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.韓盧を駆りてケントを搏つ  
2.ジヘイは食らふ勿れ、帰師は遏める勿れ 
3.勝つ者の用うるは敗者の  
4.蚊をらず  
5.橘化してとなる   
6.カンショの楽しみ 
7.敗兵は銖を以ってイツを称るがごとし
8.思いオモクサ思われ面皰 
9.言行は君子のスウキ  
10.シュウを挙げ子を挙ぐ

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

「・・・此の定基が三十歳、人生はこれからという三十歳になるやならずに、浮世を思いきって、(ア)簪纓を抛ち棄て、  (イ)耀ける家柄をも離れ、木の端、竹の(ウ)片のような(エ)青道心になって、寂心の許に走り、其の弟子となったのは、これも因縁成熟して其処に至ったのだと云えば、それまでであるが、保胤が長年の間、世路に彷徨して、道心の(1)キスウを抑えた後に、漸く暮年になって世を遁れ、仏に入ったとは異なって、別に一段の運命機縁にあやつられたものであった。定基は家柄なり、性分なりで、もとより学問文章に親んで、其の鋭い資質のまにまに日に日に進歩して居たが、豪快な気象もあった人のこととて合間合間には(2)デンリョウ (オ)馳騁をも事として(3)ウッカイを開いて喜びとしていた・・・
・・・匡衡は七歳にして書を読み、九歳にして詩を賦したと云われた英才で、祖父の維時の学を受け、長じて博学、(カ)渉らざるところ無しと世に称せられていた。其の文章の英気があって、当時に水際だっていたことは、保胤の評語に、鋭卒数百、堅甲をぬき駿馬に鞭って、粟津の浜を過ぐるが如し、とあったほどで、前にも既に其の事は述べた。しかも和歌までも(4)カンノウで、男ぶりは何様どうだったか、ひょろりとして丈高く、さし肩であったと云われるから、ポッチャリとした(キ)御公卿さん達の好い男子では無かったろうと思われる。さし肩というのは、菩薩肩というのとは反対で、菩薩肩は菩薩像のような優しい肩つき、今でいう撫で肩であり、さし肩というのは今いう怒り肩で漢語の所謂(5)エンケンである。エンケン豺目結喉露唇なんというのは、物の出来る人や(6)キガサの人に、得てある相だが、余り人好きのする方では無い。だから男振りは好い方であったとも思われないが、此の匡衡の迎えた妻は、女歌人の中でも指折りの赤染右衛門で、其の頃丁度匡衡もまだ三十前、赤染右衛門も二十幾歳、子の挙周は生れていたか、未だ生れていなかったか知らないが、若盛りの夫婦で、女貌郎才、相当って居り、(7)キンシツこまやかに相和して人も羨む中であったろうことは思いやられるのである。

・・・匡衡は少くとも公任卿には斉名以言よりも文威の高いものと認められて面目を施した。其の文が今遺っているから面白い。読んで見ると其の中に、「臣幸ひに累代上台の家より出でて、謬って過分(8)ケンカクの任に至る。才は拙くして零落せり、(ク)槐葉前蹤を期し難く、病重うして(9)セイチす、柳枝左の臂に生ふ可し」とあるところなどは、実に謙遜の中に(10)キョウジをあらわして、如何にもおもしろい。槐葉前蹤を期し難し、と云って、少し厭味を云って置いて、柳枝(ケ)左臂に生ずべしと、荘子を引っ張り出してオホンと澄ましたところなどは、成程気位の高い公任卿を破顔させたろうと思われる。それから(コ)加之と云って、皇太后の御上を云い、「猶子の恩を蒙りて、兼ねて長秋の監たり、嘗薬の事、相譲るに人無し」といい、「暫く彼の仙院の塵を継いで、偏へに此の后闈の月に宿せん」と云ったあたり、此の時代の文章として十分の出来である。・・・」「連環記」(幸田露伴)

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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その7 標準解答>
(一)
1.いんも(注1) 2.べきぼう 3.いつ 4.けんゆう 5.たいせい 6.ゆうし 7.はこう 8.ひょうへい 9.りゅうろう 10.たんきつ 11.せいしょく 12.ごうしん 13.へいかん 14.しゃくげつ 15.たんぱ 16.しゅんきゅう 17.きょうえい 18.はいれい 19.へいれい 20.うんぺい 
21.ふ 22.くろ 23.よ 24.おおけたで 25.けづめ 26.ひさぎ 27.みち(こみち) 28.かわ(注2) 29.つつし 30.つむじかぜ
(注1)他に、「じんま」「じんも」「にんま」と読んでいる辞書もある。(注2)「と(かす)」とも読めるが文意からは適当でない。
(二)
1.一縷 2.慫慂 3.懶惰 4.磔・桀・辜 5.朮・<白朮> 6.胥・醢・醯 7.明晰・明晳 8.鑢 9.龕・厨子 10.勧懲(*坪内逍遥のことばから) 11.間諜 12.翰鳥 13.款 14.疳 15.稈
(三)
1.鮱 2.鵥 3.榊 4.噺 5.躾 
(四)
1.鋸屑 2.頽雪 3.拈香文 4.啓培 5.蹙蹐
(五)
問1
1.蜃楼 2.跫音 3.憂戚 4.盧駱 5.羽旄 6.鴇羽 7.阿諛 8.渭樹 9.跂行 10.薑桂
問2
11.ウ 12.エ 13.カ 14.オ 15.ク  
(六)
1.いさは 2.おどりこそう 3.われもこう 4.やすで 5.すわやり 6.つばめ 7.かすり 8.きりょう 9.うんか 10.ひさげ
(七)
1.とうつう(「どうつう」も可と思われる) 2.いた 3.きき 4.かたむ 5.けんりゅう 6.ころ 7.かいかい 8.おど 9.けっさつ 10.たば
(八)
1.晩来 2.英悟(叡悟) 3.山趾 4.受禅 5.恬澹 6.令郎 7.蚤暮 8.舂米 9.奎文 10.尽瘁
(九)
1.蹇兎 2.餌兵 3.棋 4.駆 5.枳 6.関雎 7.鎰 8.面瘡 9.枢機 10.讐
(十)
(1)帰趨 (2)田猟 (3)鬱懐 (4)堪能 (5)鳶肩 (6)気嵩 (7)琴瑟(8)顕赫 (9)栖遅 (10)矜恃
(ア)しんえい (イ)かがや (ウ)きれ (エ)あおどうしん (オ)ちてい(注) (カ)わた (キ)おくげ (ク)かいよう (ケ)さび・さひ (コ)しかのみならず

(注)青空文庫の原文は「馳聘(ちへい)」となっているが、「田猟馳騁(ちてい)」という成語(老子)の誤りではないかと思い、当方にて勝手に「馳騁」に変更しております。(青空文庫のミスか、作者のミスか、それとも、この熟語そのもので良いのかどうかは不詳・・・ただし、「馳聘(ちへい)」という熟語は、大漢和・字通・大字源・漢字源の4辞典には掲載されておりません・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その82 恁 娟

2015年12月24日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その82 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
<模擬試験問題(27-③用)その6>は一部、修正・訂正しております。すでにトライされた方は、恐れ入りますが、再度、ご確認ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<恁:ジン、イン、ニン、か(かる)、このような>
・第2版には音訓すべて掲載されている。熟語は「恁地」・・・漢検第2版には、読みナシ。
・読みがない理由はわかる気がする(^^)
 字通「ニンチ」大漢和「インチ」漢字源「ジンチ」大字源「インチ・ジンチ」・・・ははははは。
・ついでに、他の熟語は・・・
 「恁麼」(=どうして、このような) 字通「インモ」大漢和「インモ」漢字源「ニンマ・ジンモ・インモ」大字源「ジンマ・インモ」
 「恁生」(=このような)字通「インセイ」漢字源「ジンセイ・インセイ」
 「恁的」(=恁地)字通「ニンテキ」大漢和「インテキ」大字源「インテキ・ジンテキ」
・・・もう、こうなると処置なしですね。
・「イン」が慣用音、「ジン(漢音)」、「ニン(呉音)」です。ほぼ、「イン」で読んでおけば良さそうですけど・・・。
<娟:ケン、エン、うつく(しい)、しな(やか)>
・第2版には音訓すべて掲載あり。
・掲載熟語は、「娟雅」「娟娟」「嬋娟(センエン・センケン)」「便娟(ベンエン・ベンケン)」・・・前2熟語には読みなし(ーー)
・なんでこうなのかなあ(ーー)2者ともに「エンガ・ケンガ」「エンエン・ケンケン」両読みで良さそうです。
・「エン」も「ケン」も漢・呉音で、特に、音による意味分けはなさそうでした。
・なお、面白いことに、大字源で、この「便」=「㛹」の字ということで、「㛹」のところでは、
 「㛹娟(ベンエン・ベンケン)=①すらっとして美しいさま ②曲がりくねったさま
 と説明があるにもかかわらず、「便」のほうでは、
 「便娟(ベンエン・ベンケン)」=①美しくなまめかしい ②舞うさま ③雪が軽く飛ぶさま
 だって・・・(^^;)
 ・・・大字源も、よくわからなくなってきた(ーー^)

*まったく関係ないけど、この「㛹」、ネットで検索したら、「㛹子内親王(べんしないしんのう」ってのがヒットした。鎌倉時代末期・南北朝時代の皇族・女院らしい。こんな漢字、使われていたんですねえ・・・。
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漢検1級 27-③に向けて (番外) 訂正のお知らせ その3

2015年12月23日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>


●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その6」を、すでにトライされた方への訂正等のお知らせです。

●2、3の設問について、内容を若干修正変更しております。 (注)として赤字で示してありますので、恐れ入りますが、ご確認願います。

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筒井康隆  「モナドの領域」

2015年12月23日 | 読書
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●ホントに久しぶりに筒井康隆さんの小説を読んだ・・・御大はもう80歳ぐらいなんですねえ。
●読みまくっていたのは、もうかれこれ30年以上も前になるんでしょうか・・・ホント、ご無沙汰でした。
●「最初にして最後の長編、傑作・・・」とか、新聞の帯に書いてあったので、早速、図書館に発注して予約したら、割合とすんなりOKが出て、しかも、割合とすぐ借り出せた・・・すばやく行動したのが効を奏したか・・・この後、予約が一杯入ってきたので早めに返却しなきゃいけない。
●1日でアっと云う間に読了・・・さすがですねえ、全然衰えていない筆力、一気に読ませました。
●内容は読んでのお楽しみでしょうが、推理小説擬きの導入から一気にGOD(ゴッド)の登場に至る場面、それからまた一気に法廷での論争、テレビ番組での討論・・・と、面白く楽しみながら、時には難解な哲学的論議を読み飛ばしながら、なぜか、読後感は満足以外の何物でもない・・・内容はわかったようなわからないような、トテモ不思議な感覚を味わいながらも、読んだという満足感は十分持たせる著作でした👍
●いつまでも書いてもらいたいもんだが、そうか、もう80歳ぐらいになるんだ・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その81 哇 咬

2015年12月23日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その81 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<哇:アイ、ア、ワ、は(く)>
・音訓はすべて掲載されている。音による意味分けはなし。熟語掲載もなし。・・・地名だったら、「布哇(ハワイ)」で有名だな。
・第2版の意味欄には「①吐く ②こびへつらう声、みだらな声」
・“音”は各辞典でマチマチ・・・ややこしくなるので、掲載はちょっと省略。
・「哇吐」(ワト?アト?)・・・吐き出す  *大漢和のみ熟語有り。発音記号のみなのでちょっと読みは不明。
・「哇哇」・・・
  「アア」(大漢和)=①笑う声 ②へつらって巧みにいうさま ③小児のさわがしい声
  「アイアイ・ワワ」(大字源)=上記・大漢和とほぼ同じ意味。
  「ワワ」(漢字源)=上記の①と③の意味。
・「哇咬」・・・
  「アオウ・アイオウ」(大漢和)=①音が繁くて細かなこと ②淫猥な音楽  *「咬」にオウ(アウ)音あり(現行音にはナシ)
  「ワコウ・アイコウ」(漢字源)=上記①②とほぼ同じ意味。 
  「アイオウ・ワオウ」(大字源)=上記①②とほぼ同じ意味。
・「咬哇」・・・
  「コウアイ」(大漢和)=みだりがわしい声
  「オウアイ・ヨウアイ」(大字源)=同上。  *「咬」にオウ音(漢音)、ヨウ音(呉音)あり。現行音は「コウ、ヨウ」。
・ほかに、
  「哇喇(ワラ?ワラツ?)」=赤子の泣き声(大漢和) 「哇俚(アイリ)」=鄙俗のことば(大漢和・大字源)
・これも、「哈」とおなじく、ややこしくて覚えづらい!! ま、出ないでしょう、音読みでは・・・わからんけど(ーー)
・ちなみに、字通には「哇」の字、載ってなかった・・・と思う。
<咬:コウ、ヨウ、か(む)、かじ(る)>
・上記訓読みに対応する熟語・・・「咬開(コウカイ・ヨウカイ)」=かみ切る、「咬死(コウシ)」=かみころす、「咬牙(コウガ・ヨウガ)」=はぎしりする、切歯する。「咬文嚼字」、「咬舌」、「咬指」などなど・・・「かむ」「かじる」に対応する熟語は多数あり。
・「咬」には、上記訓読み以外に、「みだらな声」とか「かなしい声」とかの意味がある(大漢和、大字源)
 「哇咬」「「咬哇(コウアイ・ヨウアイ・オウアイ)」(=上記「「哇咬」と「咬哇」を参照)
 「咬咬」:「オウオウ」=声のかなしいさま(大字源) 「コウコウ」=鳥の鳴く声(大漢和)・鳥のさえずる声(大字源)
・大字源によれば、「コウ」音:慣用音、「ヨウ」音:呉音、(現行にないが)「オウ」音:漢音 ・・・。

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syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その6

2015年12月22日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その6」の配信です。奮ってご参加ください(^^)
・「夏の特訓」模試20作に比べて、本番のレベルより少しだけ難度高くする程度にしているつもりですが、いかがでしょうか。ご愛読いただいている方々(といってもコメントいただけているのはまだ数人(^^;))からのコメントを拝見するかぎり、大凡、所期の意図どおりとなっていると思うのですが・・・。今、振り返ってみると、夏の特訓は、相当の難度だったと思う・・・。
・私も模試の作成やコメントへの対応などを通じて、一緒に学習しています・・・これが、意外に力がつくんですよねえ・・・。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その6> 制限時間 60分以内を厳守のこと

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.飛繳で鳥獣を捕える 
2.衣服の解れを紉緝する   
3.軍旁に、蒹葭翳薈あり 
4.孛然と怒りをあらわにした
5.「狎鬣鱗次」は、「参差交錯」と同様の意味を表す 
6.野にあった者が初めて仕官することを釈褐と云った 
7.一泓の海水 杯中に瀉ぐ
8.布衣屮蹻して、羊を牧す
9.精神、馳鶩し、心気、飛揚す  
10.雁は廱廱として南に遊ぶ
11.読経のときにが打ち鳴らされた
12.擣衣の砧上 払うも還た来る 
13.夫れ、動静軽脱、視聴陝輸なり  
14.は中国・長江に産する淡水魚のことらしい。
15.陂淀を探して渡河する  
16.山果 瑣細多く 羅生して橡栗を雑じう
17.澗戸 寂として人無し 
18.顧瞻して城闕を恋う
19.白苙は生薬の原料になるようだ  
20.逋欠の罪に問われる
21.尉鶲は羽に白斑がある 
22.は海辺に自生している、別名“くぐ”とも呼ばれる多年草である  
23.博文約礼を以てすれば、亦、以ってかざるべし 
24.を回して陶器をつくる  
25.いに覯うこと既に多し
26.酒をめるように飲む
27.車はを交え短兵接す 
28.の草鞋で探す  
29.棘髪を振り乱して舞う
30.鳥のに大蛇が入り込む

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.落葉を
2.香を
3.彼にはトウテンの勢いがある 
4.窮状、御ビンサツください
5.キョウオウはウコンの近縁種で黄色染料に用いられる 
6.彼女はカンカイに務めている公務員だ
7.ホウサンは、うがい薬としても用いられる
8.餅がびる 
9.顔にアザがある 
10.オウトを催す出来事が生じた
11.ヘンピな土地に引っ越した
12.玲ロウとは玉の鳴る音の形容だが、この“ロウ”には真珠に似た美しい石という意味もある 
13.玲ロウたる美声が響く 
14.気骨リョウリョウとした骨柄である
15.金管楽器の音がリョウリョウと響き渡る
*2015.12.23訂正:“拙”問の12.13.を変更しております。すでにトライされた方にはご迷惑をおかけしました<(_ _)>

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.あわてもののことをトチ麺棒という
2.スサを入れて壁土を練る
3.チドリは千鳥とも書く
4.ブリキのおもちゃが今や懐かしい
5.谷の行き詰まりを“せこ”ともサコともいう

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.黒みがかった赤茶色
2.世をのがれてかくれること
3.国庫の財貨。
4.仲買人
5.しりぞけること。のけものにすること。
<語群>
(いんりん、、あんかっしょく、がしょう、ひんせき、いんざん、ほうど、あんしゃしょく、ぞうへい)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.兎起(  )
2.イ.霧鬢(  )
3.ウ.放蕩(  )
4.エ.肥馬(  )
5.オ.背山(  )
6.カ.(  )雀躍
7.キ.(  )半渇
8.ク.(  )赤火
9.ケ.(  )棘矢
10.コ.(  )麗服
<語群>
(けいきゅう、とうこ、はんき、きろう、ふき、こつらく、ふうかん、せいそう、はくと、ふすう)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.食料や水が十分でない
12.災いを取り除くこと。
13.美しく着飾ること
14.一面に軍を展開すること。
15.殺風景なことのたとえ。また、風流心のないことのたとえ。

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.羅漢柏 2.吃逆 3.脚結 4.交喙 5.陰行草 6.蝸螺 7.枸榾 8.山石榴 9.瓢虫 10.虎茄

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.踵門 ― 2.踵る
イ.3.吹嘘 ― 4.嘘く 
ウ.5.哀駘 ― 6.駘い
エ.7.絮語 ― 8.絮い
オ.9.縲絏 ― 10.絏る

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.吻合 2.払暁 3.萱堂 4.謙抑 5.嬰孩
<類義語>
6.閻浮檀金 7.朏明 8.儕輩 9.昵懇 10.香奠
<語群>
(しんこう、まいたん、ききゅう、ちんてい、ていご、こんせき、きょごう、ぞうふ、ちゅうりょ、しまごん)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.ホウ麻中に生ずれば扶けずして自ら直し
2.マンソウなお除くべからず  
3.タイハク再び円かならず
4.一物あればイチルイを添う  
5.千鈞の弩をもってヨウを潰す  
6.(天下を棄つること、猶、)ヘイシを棄てるが如し
 (注)2015.12.23訂正。「ヘイショウ」→「ヘイシ」へ変更。ただし、本問は1級対象外漢字が含まれております。「ヘイリ」でも同様の意味ですので、「ヘイリを棄てるが如し」で解答してください。
7.高議して及ぶべからざるは、ヒロンの功あるに若かず  
8.海内を制しゲンゲンを子とす  
9.盲人カツバに騎る   
10.ボウを止むるは自修に若くはなし   

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

「・・・応和以来世人好んで豊屋(1)シュンウを起し、殆ど山節(2)ソウセツに至る、其の費且つ巨千万、其の住纔かに二三年、古人の造る者居らずと云える、誠なるかな斯の言、と嘲り、自分の(3)ボシに及んで小宅を起せるを、(4)ロウサンの繭を成すが如しと笑い、其の住むこと幾時ぞや、と自ら笑って居る。ロウサンの繭を成せる如し、とは流石に好かった。此の記を為せるは、天元五年の冬、保胤四十八九歳ともおもわれる。
保胤が日本往生極楽記を著わしたのは、此の六条の池亭に在った時であろうと思われる。今存している同書は朝散大夫著作郎慶保胤撰と署名してある、それに拠れば保胤が未だ官を辞せぬ時の撰にかかると考えられるからである。其の書に叙して、保胤みずから、予少きより日に弥陀仏を念じ、行年四十以後、其の志弥々劇しく、口に名号を唱え、心に相好を観じ、行住坐臥、暫くも忘れず、造次顛沛も必ず是に於てす、夫の堂舎塔廟、弥陀の像有り浄土の図ある者は、礼敬せざるなく、道俗男女、極楽に志す有り、往生を願う有る者は、結縁せざる莫し、と云って居るから、四十以後、道心日に募りて已み難く、しかも未だ官を辞さぬ頃、自他の信念勧進のために、往生事実の良験を録して、本朝四十余人の伝をものしたのである。(5)セイカンの池亭の中、仏前唱名の間々に、筆を執って仏菩薩の(ア)引接を承けた善男善女の往迹を物しずかに記した保胤の旦暮(あけくれ)は、如何に塵界を超脱した清浄三昧のものであったろうか。此の往生極楽記は其の序に見える通り、唐の弘法寺の僧の釈迦才の浄土論中に、安楽往生者二十人を記したのに(イ)傚ったものであるが、保胤往生の後、大江匡房は又保胤の往生伝の  (6)センショウを追うて、続本朝往生伝を撰している。・・・
・・・寂心が出家した後を続往生伝には、諸国を経歴して、広く仏事を作した、とのみ記してあるばかりで、何様いうことがあったということは載せていないが、既に柔軟の仏子となった以上は別に何の事も有ろう訳も無い。しかし諸国を経歴したとある其の諸国とは何処何処であったろうかというに、西は播磨、東は三河にまで行ったことは、証があって分明するから、猶遠く西へも東へも行ったかと想われる。其の播磨へ行った時の事である。これは堂塔伽藍を建つることは、(ウ)法の為、仏の為の最善根であるから、寂心も例を追うて、其のため播磨の国に行いて材木勧進をした折と見える。何処の町とも分らぬが、或る処で寂心が偶然ふと見やると、一人の僧形の者が紙の冠を被て陰陽師の風体を学び、物々しげに(エ)祓えするのが眼に入った。もとより陰陽道を以て立っている賀茂の家に生れた寂心であるから、自分は其の道に依らないで儒道文辞の人となり、又其の儒を棄て仏に入って今の身になってはいるものの、陰陽道の如何なるものかの(オ)大凡は知っているのである。陰陽道は歴緯に(カ)法り神鬼を駆ると称して、世俗の為に吉を致し凶を(キ)禳うものである。儒より云えば(7)フゲキの道、仏より云えば(ク)旃陀羅の術である。それが今、かりにも法体して菩提の大道に入り、人天の導師ともならんと心掛けたと見ゆる者が、紙の冠などして、えせわざするを見ては、堪え得らるればこそ、其の時は寂心馬に打乗り威儀かいつくろいて路を打たせていたが、忽ち滾(こぼれ)るように馬から下り、あわてて走り寄って、なにわざし給う(8)ゴボウぞ、と詰り咎めた。ゴボウとは僧に対する称呼である。・・・寂心今は堪えかねて、声をあげて大に泣きて、陰陽師につかみかかれば、陰陽師は心得かねて只呆れに呆れ、祓えをしさして、これは如何に、と云えば、頼みて祓えをさせたる主人も驚き呆れた。寂心は猶も独り感じ泣きて、彼の紙の冠を(ケ)攫み取りて、引き破りて地に(コ)抛ち、(9)レンレンたる涙を止めもあえず、何たるゴボウぞや、尊くも仏弟子となりたまいながら、祓戸の神の忌みたまうとて如来の忌みたまうことを忘れて、世俗に反り、冠などして、無間地獄に陥る業を造りたまうぞ、誠に悲しき(10)イランのことなり、強いて然ることせんとならば、ただここにある寂心を殺したまえ、と云いて泣くことおびただしいので、陰陽師は何としようも無く当惑したが、飽くまで俗物だから、俗にくだけて打明け話に出た。・・・」「連環記」(幸田露伴)

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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その6 標準解答>
(一)
1.ひしゃく 2.じんしゅう 3.えいわい 4.ぼつぜん 5こうりょう 6.せっかつ 7.いちおう 8.そうきゃく 9.ちぶ 10.ようよう 11.きん 12.とうい 13.せんしゅ(せんゆ) 14.がい 15.ひてん(あさい淵) 16.しょうりつ(トチやクリの実) 17.かんこ(渓流沿いの建物) 18.こせん 19.はくりゅう 20.ほけん
21.じょうびたき 22.はますげ 23.そむ 24.ろくろ 25.うれ 26.な 27.こしき 28.かね 29.おどろがみ 30.す
(二)
1.焚 2.炷(薫) 3.滔天 4.憫察 5.薑黄 6.官廨 7.硼酸 8.黴 9.痣・黶 10.嘔吐 11.辺鄙 12.琅 13.瓏 14.稜稜(崚崚) 15.喨喨

(三)
1.栃 2.苆 3.鵆 4.錻 5.逧
(四)
1.暗赭色 2.隠淪 3.邦帑 4.牙商 5.擯斥
(五)
問1
1.鶻落 2.風鬟 3.不羈 4.軽裘 5.起楼 6.鳧趨 7.半饑 8.白荼 9.桃弧 10.盛粧
問2
11.キ 12.ケ 13.コ 14.ク 15.オ
(六)
1.あすなろ 2.しゃっくり 3.あゆい 4.いすか 5.ひきよもぎ 6.にな 7.ひいらぎ 8.のぼたん 9.てんとうむし 10.はしりどころ
(七)
1.しょうもん 2.いた 3.すいきょ 4.は(ふ) 5.あいたい 6.みにく 7.じょご 8.くど 9.るいせつ 10.しば 
(八)
1.牴牾 2.昏夕 3.椿庭 4.倨傲 5.耆旧 6.紫磨金 7.昧旦 8.儔侶 9.親狎 10.贈賻
(九)
1.蓬 2.蔓草 3.頽魄 4.一累 5.癰 6.敝履(原典の「ヘイシ」なら「弊蹝」) 7.卑論 8.元元 9.瞎馬 10.謗
(十)
(1)峻宇 (2)藻梲(*故事「梲に藻す」が浮かばないと超難問かも。) (3)暮歯 (4)老蚕 (5)清閑 (6)先蹤 (7)巫覡(8)御房(「御坊」でも可。) (9)漣々 (10)違乱
(ア)いんじょう (イ)なら (ウ)のり (エ)はら (オ)おおよそ (カ)のっと (キ)はら (ク)せんだら (ケ)つか (コ)なげう

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漢検1級 27-③に向けて その80 哈

2015年12月22日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
手賀沼公園入口から手賀沼を望む
<漢検1級 27-③に向けて その80 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<哈:コウ、ゴウ、ソウ、ハ、すす(る)>
・第2版には一応すべての音訓は載ってます。熟語は当て字で<哈爾浜・哈爾賓(ハルビン)>・・・地名ですね・・・
・これは整理するのが大変、ややこしい・・・辞典によってだいぶ異なるし、よくわからん・・・が、一応、整理を試みる。
・大字源
 ①「コウ」(漢音):すする、すう 類:呷、歠
 ②「ゴウ」(漢音):ア.魚が口を動かすさま イ.魚の多いさま ウ.笑う声の擬声語  どなる声・しかる声 
 ③「ソウ」(漢・呉音):のむ、すする 類:歃 
 ④「ハ」(唐音):ア.「哈喇(ハラ)」=刃物で物を切るさま。転じて、人を殺すこと チベット産の上等のラシャ イ.外国人の姓 ウ.川の名、市の名・・・「哈密(ハミ)」(「哈密瓜」(ハミうり)の産地として有名(*大漢和では「ハミカ」と振ってある)・・・との事)
・大漢和
 ①「コウ」:「哈号(コウゴウ)」=暁を告げるために叫ぶ声 *「呷」に通ず。「②哈哈(コウコウ)」=男をいう。年若い男の子。(*「哈哈珠塞(コウコウシュサイ)」=清(シン)の王子の雑用を勤める役)、「哈聴(コウチョウ)」=マホメットが耶蘇教の統を継いだことをいう。
 ②「ハ」:「哈哈(ハハ)」=(俗)①笑う声 (*大字源では、このほか、「②冗談」という意味もあり。大字源の上記説明では「ゴウゴウ」になりそうだが、「ハハ」となっていた・・・ははは。)
  *漢字源では「哈哈(コウコウ)」=俗語で笑い声をあらわす擬声語。現代語で「ハアハア」と読む・・・だって。)
 ③「ゴウ」:熟語見当たらず
 ④「ソウ」:文例(漢文)で「哈レ水」とあった・・・「レ」点を無視すると「哈水(ソウスイ)」と読んで、水をのむ(すする)という意味かもしれない・・・。
 ④その他、「哈気」=湯気。「哈呼」=どなる、どなりつける。「哈閃」・「哈息」=あくび。「哈凍」=息をかけてあたためる・・・などの熟語あるも、読みが発音記号だけでカタカナで振っていないので不詳・・・「ha」となっているのでたぶん「ハ」だとは思うけど・・・。
・漢字源
 「コウ」「ゴウ」音のみ。「哈密(ハアミイ)」=地名 (*大字源・大漢和では上記の「ハミ」に当たる。)

・・・以上、とんでもなく、ややこしい「哈」の字でした・・・

*(当て字だから出ることないでしょうが)<哈爾賓・哈爾浜(ハルビン)>・・・・・
*訓読みで「哈(すす)る」
ぐらいを覚えておけば良いでしょうか(^^;) 

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大原正義  「長安の月 -阿倍仲麻呂伝ー」 

2015年12月21日 | 読書
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●著者は奥書をみると1944年生まれの高校教師出身の歴史小説作家らしい・・・
●図書館で「阿倍仲麻呂」関連の著書ということで発見したもの・・・
●伝記なのか、小説なのか・・架空の人物も登場させながら、一応、物語が進行するので小説なんでしょう。
●先の「翔べ 麒麟」ほどではないけど、「阿部仲麻呂」研究のひとつの材料としては勉強になったし、まあ、面白かったですよ。
●波乱万丈、動乱の中での仲麻呂・・・という展開ではなく、坦々と、書かれていて、私は好感がもてましたね・・・変に架空・奇想天外な設定をしていないところが良かった(勉強になった)
●しかし、同じ阿倍仲麻呂でも、作家によってとらえ方がだいぶ違うし、切り口も物語の展開の仕方もまったく違うんで、「翔べ 麒麟」の内容を想い出しながら比較しながら読んでて、面白かった。
●当時の唐の朝廷や各種行事などは(客観的事実なので当たり前だが)、同じように描かれていたので、知識の面では復習をかねて為になりました。
●さ、今度は前に借りた、小説ではない学術書「阿倍仲麻呂 ー最初の国際文化人 1300年の事績」(高木 勲)をもう一度、読み返してみようっと。今度はちょっと知識が増えたから、どういうふうに読めるか、楽しみだ。

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漢検1級 27-③に向けて (番外) 「堽」のはなし

2015年12月21日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて (番外) 「堽」のはなし>
<「堽」(コウ、おか)>
・漢検「漢字必携」には「岡の別体字」と載っているだけですが、1級配当漢字です。
・熟語も(“おか”とは関係ありませんが)「堽頭(コウトウ)」(=水夫の頭目(大漢和))なんて熟語が一つあるだけ・・・模試で出しました。・・・字通・大字源・漢字源にも熟語は見当たらなかった。
・でも、漢字源で新しい発見・・・説明の中に、「日本:地名で「堽内(ひさぎうち)」、大分県の中の地名・・・」なあんて、書かれてあった。
・こりゃ、例の古代につながる言葉かも知れないと思って、いろいろ調べた。
・Yahoo検索で、確かに、大分県に「佐伯市弥生大字“提内”」という地名があった・・・(今は「提」の字になっている模様)・・・“弥生”なんて、大字の前についているから、ますます、古代っぽくなってきてワクワクしながら調査続行・・・
・いろいろ検索するうちに、「堽内」で、『大分県に「堽内(ひさぎうち) 」という地名が現われます。これは通称ですからかなり狭い範囲の・・・』
というのがヒットした・・・この記事を開いたら、
「第 10 回 「ことば」フォーラム 「暮らしの中の漢字」 2002 年6月 29 日(土) 国立国語研究所 講堂
小椋 秀樹(国立国語研究所) 山田 貞雄(国立国語研究所) 笹原 宏之(国立国語研究所) 独立行政法人 国立国語研究所」
という講演録が出てきた。ますます面白くなってきたので、ちょっと長かったけど読んだ。
・その中での、笹原博士の講演の中に、この「堽内」の話が出てきていた・・・
・そこのところだけの要旨は・・・(私の勝手な理解ですので、正確・詳細には上記講演録をご覧ください)
 ①中国の古典や漢和辞典だけ調べても「日本の漢字は理解できないものがある」
 ②中国の古典の中でも歴史の変遷の中で偏旁冠脚が異なって(誤って)使われ、そのまま定着しているものもある。
 ③漢和辞典にもそれぞれ特色があって、俗言などを取り入れていない辞典などもある
 等のことから、日本の漢字・熟語は色々な角度から、調査・研究・理解する必要がある・・・というもの。
・その中で一例として「堽内(ひさぎうち)」の話が出てきて、
 ①大分県に「堽内(ひさぎうち) 」という地名がある。
 ②「手」へんが「土」へんになることは(中国の漢字の歴史の中でも)よくある 
 ③「四」と「日」の混同・変化もよくある
 ④ ②と③から、本来「提内」だったのが「堽内」になった可能性がある
 ⑤しかし、「提」は「ひさげ、ひっさげる」とは読めるが、「ひさぎ」という読みはどこから来たかという問題が残る・・・
 ⑥大分の言語・話ことばなどを調査すると、大分地方では「ひっさげる」は「ひっさぎゅう」と発音する・・・ここから「ひさぎ」となったのではないか。
・結論として、
 中国古典や漢和辞典だけでなく、日本の漢字・熟語などを理解するためには、日本の(地方や過去の)言語や話ことばも含めて調査・研究しなければならない。
 というお話のようでした。

・古代関連の話とはだいぶ趣きが異なってしまったけど、これはこれで、面白い話でした。ただ、ま、一つの説として承っておいて、まだ、古代との関連をあきらめたわけではありませんが(^^;)しかし、これ以上の探索はできそうにないので、とりあえずは、本件、放置しておく。そのうち、また、新しい発見があるかもしれない・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その79 噫 噯

2015年12月21日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その79 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<噫:イ、アイ、ああ、おくび>
・第2版に音訓すべてあり。熟語は、「噫嗚(イオ)」=なげく、なげきいたむ。「噫気(アイキ)」=おくび、あくび、吐き出す息。「噫乎(ああ)」。←音読みなら「噫乎(イコ)」(大字源ほか)
・漢検は、音による意味分けはないが、漢字源では、
 「イ(漢・呉音)」=ああ、歎息を表すことば
 「アイ(漢音)」=おくび (*ちなみに呉音は「エ」)
・意味分けがしっかりしていないのは(漢字源以外の)辞典によって「イ」も「アイ」も混同して読まれているからと思われる・・・
 「噫噎」=胸がつかえてむせぶ→漢字源・字通・大漢和「アイエツ」。 =息がつまる、気の伸びないさま→大字源「イエツ」
 「噫嗟」=ああ→字通「アイサ」!! *字通しかこの熟語記載がないのでちょっと不詳だが、「イサ」と読むべきなんじゃなかろか(ーー)
 (「堊慢(あまん)」の読みで懲りているからな・・・大字源・漢字源は「あくまん・おまん」、大漢和は「をまん」だったゾ・・・)
・「五噫(ゴイ)をうたう」・・・故事成語としても有名・・・
 *後漢の人・梁鴻(リョウコウ)が五つの「噫」の字のある歌を作って世を嘆いたことから。各句の最後に「噫」の字を用いた五行の詩「五噫之歌」を作ったという故事から、世間で認められずに嘆くこと、立身出世が望めないことなどを嘆くの意で使われている。
 *と、通常ならここまでで説明は終り・・・ですが、syuusyuuブログはチトちがう・・・「この種のものも深掘りして学習すべき・・・」と自分で云っているんで、この詩歌も研究しました・・・先人ブログやネットの力のお蔭ですが(^^;)
  「五噫歌」   
  彼の 北芒に 陟(のぼ)りて噫(ああ)!
 帝京を  顧瞻して 噫!
 宮闕 崔巍として 噫!
 民の 劬勞は 噫!
 遼遼 未だ央(つ)きず 噫!
「この詩は、作者が洛陽に来て、北山に登った時の作。山より宮廷の栄華と庶民の貧苦をながめて作ったもの。これが、後漢の章帝にとがめられ不興を買い、姓名を改めて山東省の山に隠棲した。」との事らしいです。この詩の中の熟語・・・「顧瞻」「宮闕」「崔巍」「劬勞」「遼遼」・・・ほとんど読めるし、意味も大体わかりますよね、1級レベルなら(^^)・・・1級を学習していると、こういう楽しさと云うか嬉しさがありますね👍

<噯:アイ、ああ、おくび>
・第2版:音訓あり。掲載熟語など:<噯気(おくび)>「噯気(アイキ)」「噯(おくび)」 *< >は当て字読み。
・おなじ(上記の)「噫(ああ)」と、この「噯(ああ)」・・・意味合いがちょっと異なるようです。まだ深く理解していませんが・・・(^^;)
 大漢和や字通の説明では、
 「噫(ああ)」=歎息する声、なげく意
 「噯(ああ)」=いたみおしむ情(大漢和)、いたみかなしむ声(字通)
 と、ちょっとニュアンスが違っていました👍

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漢検1級 27-③に向けて (番外) 訂正のお知らせ その2

2015年12月20日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて 訂正のお知らせ その2>
●過去の記事についての補筆・修正等のお知らせです。

*「熟語の読み・一字訓読 (その69)&(その70)」(2015年04月22日)の記事中、以下を追加。
*2015.12.20 補筆・訂正
 上記の「堊慢(漫)」について、字通は上記のとおり「アマン」ですが、その後の調査では、
 大漢和「オマン」(正確には辞典の表示は「ヲマン」)、大字源・漢字源は「アクマン・オマン」という読みとなっています。なお、現行音では「オ(ヲ)」音はありません


*「漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用)その5」(2015年08月14日)の(一)の9.の回答に(注)として、以下のとおり補筆。
(注)2015.12.20補筆:「あまん」は字通での読み。大字源・漢字源「あくまん・おまん」、大漢和「を(お)まん」となっています。


*「漢検1級 27-③に向けて その65 」(2015年12月10日)の記事中、 「棘矜」「棘棗」の音読みを以下のとおり修正。
(「矜」の記事の中・・・)
 「・・・②第2版に掲載のない、音に対応する熟語
  「キン」(ほこの柄)・・・「棘矜(キョクキン)」(大字源)「棘棗(キョクソウ)を伐りて矜(キン)となす」(漢字源)
  「カン」(やもお、年老いて妻のない男)・・・矜寡(カンカ)=鰥寡(カンカ)                    」
 *上記の読みをそれぞれ「シキン」「シソウ」と誤って記述しておりました・・・。 

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syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その5

2015年12月20日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その5」の配信です。奮ってご参加ください(^^)
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(27-③用) その5>  制限時間 60分以内を厳守のこと

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.隕石退鷁は陰陽の事にして、吉凶の生ずる所に非ざるなり
2.震百里を驚かすも匕鬯を喪わず 
3.大井川を渡り候て一左右之れあるべく。 
4.秋の虫が、喞嘖と鳴いている 
5.天地震動し日月蔽虧す  
6.爵禄なる者は人臣の轡銜なり 
7.黄檗、春に向かって生ず  
8.一片の孤城、万仞の山 
9.糴糶売買を行う
10.樗散な出来に辟易した
11.衆星 秋旻に羅なる 
12.羌笛 何ぞ須いん 
13.喧鳥は春洲を覆い、雑英は芳甸に満つ  
14.朔気、金柝を伝え、寒光、鉄衣を照らす 
15.百姓阜安にして貞観の遺風あり 
16.官衙に繳進する 
17.飆飆と風が吹きあがる 
18.郤曲の破目に陥る 
19.刺繍などの針仕事のことを「針黹」という 
20.進退狼跋す  
21.は、石鹸や入浴剤に使われる植物だ
22.なかなか、稿どおりには進まない
23.お茶の出しをする 
24.湿気が多くて水草などが生えている低湿地をという
25.腰をかに打った 
26.画工に似顔絵をかいてもらった 
27.ここは、昔、、遊んだ所だ 
28.見事なに感動した 
29.は栴檀の古名である
30.海水が渦となって

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.ヒョウタンで鯰を押さえる 
2.奇術にゲンワクされる
3.ゼイチクで吉凶を占う   
4.ラクダに乗って沙漠を旅する 
5.傷口をセンデキする 
6.悪夢にウナされる  
7.古人のソウハクを嘗める 
8.モチゴメで赤飯をつくった 
9.拙い文章のサンジョを行う 
10.蔓延った雑草をサンジョする 
11.その鉄はシュウセイに覆われていた 
12.情緒あるシュウセイの道をそぞろ歩く 
13.全力疾走したので、到頭、コト切れた 
14.カンコとは大陸内部の乾燥地に多く発達する塩分の多いみずうみのことだ 
15.「カンコ苔深くして鳥驚かぬ」という成句がある

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.ドジョウ鍋を食する  
2.ヤガて年が明ける
3.緋オドシの鎧を身に着ける 
4.デシグラム単位で測定する
5.エソを蒲鉾の原料に使う

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.魚の乾物、ひうお
2.宿駅・停車場。
3.波や風によってつくられた波状のでこぼとのあと
4.おさないこと
5.知り合いであることの謙譲語   
 <語群>
(ねいけいじ、げきりょ、じょくち、えきたん、ようちゅう、れんこん、ほぎょ、おうけつ)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア.落英(  ) 2.イ.零絹(  ) 3.ウ.揺頭(  )  4.エ.悶絶(  )  5.オ.無影(  )
6.カ.(  )麟振 7.キ.(  )無名 8.ク.(  )韋帯  9.ケ.(  )簪折  10.コ.(  )之勇
<語群>
(りょうじょう、むそう、せきちょ、びゃくじ、へいつい、ほんいく、はいび、れいじょう、ぎこう、ひんぷん)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.非常に気力が盛んで強いこと
12.やるからには自信をもって断行しなくてはいけない
13.転げまわってもだえ苦しむこと
14.人に気に入られるようにこびへつらうさま
15.書画の小片。絹や紙のきれはし。

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.鹿薬 2.懸鉤子 3.羅漢松 4.勢車 5.扇骨木 6.苦参 7.杠秤 8.虎耳草 9.壁蝨 10.奠稲

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.翊賛 ― 2.翊ける 
イ.3.軒輊 ― 4.軒い  
ウ.5.罨蓋 ― 6.罨う  
エ.7.聊浪 ― 8.聊しむ 
オ.9.磬控 ― 10.磬せる 

(八)次の1~4の対義語、5~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.緒言 2.犀利 3.野衲 4.黄昏 
<類義語>
5.屹立 6.藐躬 7.改革 8.地嘴 9.行厨 10.寐語
<語群>
(りかく、げいか、たんし、しょうじ、ばつご、だせん、せんげん、まいそう、こうかく、ついろ)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.ヒャクタンを以て一誠を成す
2.トウソ魚肉の際  
3.キントウの固きも粟に非ざれば守らず
4.ガクキュウ、大鵬を笑う
5.大船を動かすロベソは一尺に足らず
6.命はキンカの露の如し 
7.上、リョを用うれば、下、辞を繁くす 
8.大きいヤカンは沸きが遅い 
9.六親和せずしてコウジあり
10.蓼虫、キサイに徙るを知らず

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

「・・・これら両岸の運河にはさまざまな運送船が(1)フクソウしているので、市中川筋の(2)チョウボウの中では、最も活気を帯び、また最も変化に富んだものであろう。
 或日わたくしはいつもの如く中洲の岸から清洲橋を渡りかけた時、向に見える万年橋のほとりには、かつて芭蕉庵の(3)コシと、柾木稲荷の(ア)社とが残っていたが、震災後はどうなったであろうと、ふと思い出すがまま、これを尋ねて見たことがあった。
清洲橋をわたった南側には、浅野セメントの製造場が依然として震災の後もむかしに変らず、かの恐しい建物と煙突とを(4)ソビやかしているが、これとは反対の方向に歩みを運ぶと、窓のない平たい倉庫の立ちつづく間に、一条の小道が曲り込んでいて、洋服に草履をはいた番人が巻煙草を吸いながら歩いている外には殆ど人通りがなく、屋根にあつまる鳩の声が(イ)俄に耳につく。
 この静な道を行くこと一、二町、すぐさま万年橋をわたると、河岸の北側には大川へ突き出たところまで、同じような平たい倉庫と、貧しげな人家が立ちならび、川の眺望を(5)シャダンしているので、狭苦しい道はいよいよせまくなったように思われてくる。わたくしはこの(ウ)湫路の傍に芭蕉庵の(エ)址は神社となって保存せられ、柾木稲荷の(オ)祠はその筋向いに新しい石の華表(とりい)をそびやかしているのを見て、東京の生活はいかにいそがしくなっても、まだまだ伝統的な(カ)好事家の跡を絶つまでには至らないのかと、むしろ意外な思いをなした。
・・・かつてわたくしが籾山庭後君と共に月刊雑誌『文明』なるものを(キ)編輯していた時、A氏は深川夜烏という別号を署して、大久保長屋の事をかいた文を寄せられた。・・・
・・・(6)ユカンバ大久保の屋敷跡。何故ユカンバ大久保と言うのか。それは長慶寺のユカンバと大久保の屋敷と隣接している所から起った名である。露地を入って右側の五軒長屋の二軒目、そこが阿久の家で、即ち私の寄寓する家である。阿久はもと下谷の芸者で、(ク)廃めてから私の世話になって二年の後、型ばかりの式を行って内縁の妻となったのである。右隣りが電話のボタンを(7)コシラえる職人、左隣がブリキ職。ブリキ職の女房は亭主の稼ぎが薄いので、煙突掃除だの、エンヤラコに出たりする。それで五人の子持である。・・・
私の家は二畳に四畳半の二間きりである。四畳半には長火鉢、(8)タンス(9)フタサオと机とが置いてある。それで、阿久と、お袋と、阿久の姉と四人住んでいるのである。その家へある日私の友達を十人ばかり招いて酒宴を催したのである。
先ず縁側に呉座(ござ)を敷いた。四畳半へは毛布を敷いた。そして真中に食卓を(ケ)据えた。長火鉢は台所へ運んで、お袋と姉とは台所へ退却した。そして境界に葭戸を立てた。二畳に阿久がいて、お銚子だの煮物だのを運んだ。(略)さて当日の模様をざっと書いて見ると、酒の良いのを二升、そら豆の塩茄でに胡瓜の香物を酒の肴に、(10)カンピョウの代りに(コ)山葵を入れた海苔巻を出した。・・・」「深川の散歩」(永井荷風)

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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (27-③用) その5 標準解答>
(一)
1.たいげき(=水鳥の退飛すること) 2.ひちょう 3.いっそう(=知らせ、たより)  4.しょくさく 5.へいき 6.ひかん 7.おうばく:木の名。キハダ。 8.ばんじん 9.てきちょう 10.ちょさん 11.しゅうびん 12.きょうてき(=西域の羌族の吹く笛) 13.ほうでん(様々な花が香しい田野に満ちている) 14.きんたく(=時刻を告げる銅鑼) 15.ふあん 16.きょうしん 17.ひょうひょう 18.げききょく 19.しんち 20.ろうばつ(=進退がきわまる)
 21.かわらよもぎ 22.したがき 23.ひ 24.くて 25.したた 26.えだくみ 27.しばしば 28.あえ 29.おうち 30.めぐ
(二)
1.瓢箪 2.眩惑(幻惑) 3.筮竹 4.駱駝(駱・駝) 5.洗滌 6.魘 7.糟粕(糟魄) 8.糯(糯米←当て字) 9.刪除 10.芟除 11.銹錆 12.甃砌 13.縡 14.鹹湖 15.諫鼓
(三)
1.鯲 2.軈 3.縅 4.瓰 5.鱛
(四)
1.脯魚 2.駅站 3.漣痕 4.幼沖(漢検2) 5.辱知 
(五)
問1
1.繽紛 2.尺楮 3.擺尾 4.躄地 5.無踪 6.竜驤 7.疑行 8.藜杖 9.瓶墜 10.賁育
問2
11.コ 12.キ 13.エ 14.ウ 15.イ
  
(六)
1.ゆきざさ 2.きいちご 3.いぬまき 4.はずみぐるま 3.かなめもち 6.くらら 7.ちきり・ちぎ・ちぎり・ちぎばかり 8.ゆきのした 9.だに 10.くましね
(七)
1.よくさん 2.たす 3.けんち 4.たか 5.あんがい 6.おお 7.りょうろう 8.たの 9.けいこう 10.は
(八)
1.跋語 2.椎魯 3.猊下 4.昧爽 5.聳峙 6.懦孱 7.釐革 8.岬角 9.箪食 10.譫言
(九)
1.百誕(百のウソで一つの 誠を成し遂げた) 2.刀俎(漢検2) 3.金湯 4.鷽鳩  5.艪臍 6.槿花 7.慮 8.薬缶 9.孝慈(漢検2) 10.葵菜
(十)
(1)輻輳 (2)眺望 (3)古址 (4)聳 (5)遮断 (6)湯灌場 (7)拵 (8)箪笥 (9)二棹 (10)干瓢 
(ア)やしろ (イ)にわか (ウ)しゅうろ (エ)あと (オ)ほこら (カ)こうずか (キ)へんしゅう (ク)や (ケ)す (コ)わさび 

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