FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

内気な大監督

2023-12-08 14:52:36 | 映画雑感
ジョージ・ルーカス。

THXー1138
アメリカングラフィティ
スターウォーズ/新たな希望(全9話3部作の第4部)

小学生の俺は当然スターウォーズをタイムリーで観に行った。

スピルバーグの「未知との遭遇」と同時期に観たのを憶えている。
普通の子供と同じく熱狂した。

しかしこの監督はインタビューできっぱり言った。
もう監督業はコリゴリだよ。もう僕はやらない。製作とかには携わるけども監督業は一切やらない……

これにはがっくりした。

いくら大金が積まれてもそんなもの関係ないと映画作家は言うのだろうなと大人になれば理解できる。

こういうタイプの監督がいても良いと今は思う。

いつも現場は想定外のことが起こり神経擦り減らすのだ。
仕事ってそういうもんだよなと。

それでも魂がうずき、撮らずに死ねるかの根性で作る監督も沢山いる。

いろいろ存在していいのだと。

結局この人は第1作~3作を撮ったのだが。もうこの時は大巨匠だから優秀なスタッフで固めているしゴネル人などいなかったのだろう。

でもマニアのひねくれではないと断っておくがやっぱり50年前にヒーヒー泣いて撮りあげた一番最初の第4部が素晴らしいのだ。
心に響くのだよ。
良いものは何かを差し出さないと手に入らないのだと教えられる。
じぶんには出来ないこと頑張ってやってのけた。
チャンスをつかみ取った。

成功していない未だ追いかけている男が見てシビレるのだ。




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キラー・オブ・ザ・フラワームーン

2023-11-23 10:55:23 | 映画雑感
観たぞ。
3時間26分。
コンディション良かった。
トイレ中座無し。
ノー腰痛。
コカコーラゼロちびちび。ポップコーンばりばり。
自分を褒めたい。
まだまだ大丈夫だゼと。

しかもこの映画パンフレット販売無し。

もうネット界隈では相当なレビュー量。
もうこの作品に対して言い尽くされた感あり。

じゃあ一言。

まあ、それなりに面白かった。以上。

Apple+。だから配信主体の映画作品とはネット情報で知った。

だから、映画館で見せようと思わないとしれっと三時間半くらいノンストップでやるんだな。腑に落ちたよ。


さあ次だ。

期待して待っているのは。


「ナポレオン」

「オッペンハイマー」



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CAVATINA  あなたの面影は

2023-08-04 22:55:59 | 映画雑感
静かにしてくれと、

誰かに言われて、

口を紡ぐ。


静かに耐えられないから、しゃべるのに。

沈黙に繋がるのは、不安と後悔だけ。

それを他人に悟られたくないために、馬鹿をやるの。

あいつ、馬鹿だよと言われてもその方が良い。



湿った、気持ちは誰にも見せたくないから。




素敵な、戦争映画があった。



素敵な俳優が沢山出ていた。


奇跡の映画があった。



その題名は今は言わないけども。


誰でも知っている。


名画が確かにあった。

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フェイブルマンズ

2023-03-17 22:59:37 | 映画雑感
未見だから何も言わない。映画のことは。


この監督には色々な思いがあるが。


今は言わない。まだその時じゃない。




でも、物作る人というのは分かるよ。


モノ作りは誰でもできる。みんな出来る。

みんなやってほしい。気軽に気楽に。

絵も描いてほしい。

絵の基本は、落書きだ。



落書きがレベル低いとかいう風潮は今のこの世の中だ。




しかし、100年200年生き残れる作品は

一握りのまた一握り……そしてまた一握り。


だからバンクシーはまだまだ。


ピカソもまだまだ。

じゃ、誰だよ。


分からん。


そこがいいのだ。


いま、生臭い生きている人間が理解できるような次元じゃつまらんだろ。



だから、面白いの。

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C・イーストウッドの「クライ・マッチョ」

2022-10-23 10:42:06 | 映画雑感
クリント・イーストウッドの素晴らしい終活映画だ。

原作本も読んだがそれとの違いを書くつもりもない。

ただこの映画は良かった。観て良かったと思える映画。

イーストウッドはこの映画を作って何を伝えたかったのかということ。

今、世の中では老いた芸能人の寂しい人生の行く末が蔓延している。

それをテレビで見てこの国では老いることが人生の終焉として辛く寂しいこととして私に訴えかけている。

老後の不安を煽りにあおるこの風潮。


ウンザリだと思っていた時に、この映画を観たら良いと思う。


人生の終焉を迎えつつあるこの成功者が私に訴えかけてくる。


老いることは素晴らしいことだ。死を迎えるその日まで味わい尽くせ。


楽しみ尽くせと。


そこで私はイーストウッドに言い返す。そりゃあんたは良いだろうよ。ハリウッドで俳優のみならず監督として間違いなく成功した。楽しい人生を約束されたようなもんだ。たくさんの女優とも浮名を流し尊敬も集めている。
しかも何より現役だということ。バラ色の老後人生だ。


そうしたら不思議なことが起こった。

物語が進行している中でイーストウッドは不貞腐れた私にこう言うのだ。



・・・・・そうじゃないんだよ坊主。
お城のような家と高級車と美女とかそういうものでは味わえないんだ。
この映画化権を40代の私が取得した時まだ時期早々と棚上げしていた。
原作の主人公が37歳の設定なのにだよ?
そして90も後半に差し掛かろうとしている私が今こそお前に見てなにか感じてもらいたいと思ったからだ。
肉体も思考力もなにもかも衰えていき死んでいくのが老いだ。
それが素晴らしいことじゃないとお前は思っているのならこの映画の私を見ながらもう一度考えてみてくれ。




その対話を画面越しにイーストウッドとした時に意味が分かったのだ。


ふふふ。












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