FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

ダニー・ボイル監督「127時間」

2011-06-23 10:24:57 | 日記
ワーナーマイカルつきみ野。

18:50~。

約105分。









「ブラックスワン」を観に行きたかったのだけれども、つきみ野では午前中一回のみ上映(!)で断念。

ホント、お子ちゃま映画優先で、大人映画が追いやられているのが悲しい。

「パイレーツ」がスクリーン独占しすぎだよ。

朝一番から観るような映画じゃないと思うんだけども・・・

とにかく、代打で選ばれた映画がこれ。

主役のジェームズ・フランコがニヤケた野郎で好きじゃないんだけれども、

良かったね・・・・上手いね・・・・ニヤケた感じも演技なのねェ。

とってもカルくて、チャラ男なんだ。そんなキャラクター造形。

しかし、これから起こるエグイ展開にはどうしても必要なキャラクターだったのだよ。

グランドキャニオンって怖いところだ。

大自然の美しさとかなんとかの次元じゃないね。

自然をナメテしまうと、足もとすくわれて・・・文字通り足もと手もとすくわれるどころの話じゃなくなる。

本人が体験本書いてんだから、最後は一命をとりとめて生還するのは分かっているのだけれども・・・

どんな風に脱出するのか?

でも、簡単に脱出するとは言うけどねェ。

行先も告げずに出かけるし。

馴れ親しんだ場所だからって、単独で遊びに行く無謀さ。

全ては自業自得に尽きるんだけれども、それを言ったら始まらないと。

イタイね。

やはりハリウッド映画の常とう手段になるんだけれども、そういう描き方になるんだよね。

もう一度いうけれども、実体験に基づいて本人が本を書いたんだから

生還するのは確実で映画の出来不出来はそのプロセスをどう描くかで決まるわけなんだよね。

そうならもっと主人公に感情移入できるような描き込みが必要だと思う。

ダニーボイルはとても変わった撮り方をするひとなんだけれど、

極限状態の中で、人間の内面はどう変わるのか?それとも変わらないのか?

ただ事故が発生しました。

ハイ、それで大けがはするけれども生きてました。

そんなんじゃ記事読んで済むことでしょ。

エグイはなしをポップでスタイリッシュな画像に仕上げてみました的なもので終わるのがツライね。

勿論ワンシーンワンシーンはうなるようなシーンはあるんだけども、全体を通してみると

最高の撮影技術と視覚効果で美しくドキュメンタリーを作りましたとしか見れないんだ。

「スラムドッグ$ミリオネイヤー」でオスカーをがっつりかっさらって行ったダニーボイルなんだから

ここで終わったらだめだよな。
コメント (2)
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