FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

「ザ・マスター」をWOWOWで観れた~!

2014-04-07 10:36:52 | 日記
W座からの招待状


新興宗教の教祖役がP.S.ホフマン

アル中で心に傷を負うっている男がフォアキン・フェニックス

教祖の妻がエイミー・アダムス!


P.S.アンダーソン監督


文句なしの傑作。

しか~し!

アカデミー賞受賞ナシ…

不思議だ。

やはり町山智浩が言ってたように作品の完成度や質で獲れるものじゃないんだと改めて実感。

苦しみぬいてモガイテいる人間を「見た目で」キチガイだと決めつけられない。

心の底からの慟哭の大音響。

迷える子羊を救い出す、あきらめて捨てる…

いやこれは友情の形なのか?ホモセクシャル的な匂いを微かに漂わす友情か。

カリスマ教祖の失恋の物語。

アル中でセックス依存症の元水兵とニューエイジのカリスマとの実らぬ恋物語。

そうか恋愛映画なのかこれは。

砂浜で女体を型どった砂の山とセックスをし寄り添う男の寂しさ。


牢屋の柵をへだてて二人の会話にあった、「お前は誰からも愛されていないし嫌われている。私以外の人間はみんなお前を嫌っている。お前を受け入れられるのは私しかいないじゃないか!」

これは教祖の立場に関係なく一人の人間として発した愛情表現だったのだ。だけど鉄格子が間にあるのが象徴しているように二人は結ばれない。

妻は女の直感でそれを見抜いていたから、早くあんな男はこのコミュニティから追い出せ!としつこくセッツイテいたじゃないか。


しかしリアリティをひたすら追求するP.S.アンダーソン監督は面白い。コワい。スゴイ。オモシロイ映画を撮り続ける。




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