アレックス・ガーランド監督
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」
トッド・フィリップス監督
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」
同日に観れた。
忙しくて「シビル・ウォー」は諦めていたのだが、
「ジョーカー」のあとタイミングよく上映するのを知り即チケット購入。
どっちが面白かったか。
圧倒的に「シビル・ウォー」だ。
映像の力が半端じゃない。
アレックス監督は脚本家出身ということもあって登場人物像らのキャラが立っている。いや立ちすぎているのに物語に邪魔にならない。見事。
キルスティン・ダンスト扮する主人公リーのラストシーンに
センチメンタル過ぎる感は否めないがそれを相殺するほどの演技力に満足。
とにかく圧倒的な映像を見せつけるので、戦争って始まるより終わらせることの方がとんでもなく厄介だぞと思わずにいられなかった。
内戦ってやばい。戦争ってガチでやばいよやばいよ。
コワかった~。いい映画に出合えて久しぶりにウレシイ。
ハリウッドサスペンス映画Z世代(?)監督に注目せずにいられない。
夢見る少女でいられない。
「ジョーカー」も悪くはない。
しかし、前作と比べてしまうのは仕方ない。
なによりもジョーカーの恋人として
「ハーレイ・クイーン」ことリー・クインゼルは良いとして。
収容所でジョーカーを虐待する看守官サリバン役のブレンダン・グリーソンも
演技が上手すぎぎてこれも良かった。
ただ「ジョーカー」のラブストーリーで終わったのが物足りなかった。
ミュージカルというテイストで狂人デュエット踊りも良いのだが。
もっと巨悪と社会悪と社会欺瞞にジョーカーの絶対悪というパワーを
こちらがビビるくらいぶつけてほしかった。
前回はそれがあった。
ゴッサム・シティの大混乱破壊ぶりが「シビル・ウォー」に負けていた。
画面の強さは正直に映るのだ。目に焼き付くから画の力の差は歴然と
感じた。
シビルはビビる。
ジョーカーはビビらなかった。
それでも続編のレベルでは高い。
今回目玉のガガ出演はバッチリ成功だと思う。カリスマ性とか存在感は
主人公のジョーカーを上回っている。