★オウム真理教の企ての恐ろしさを再認識
「オウム20年目の真実・・・暴走の原点と幻の核武装計画」という報道番組を見ました。
事件後20年に渡って真相を追い続けてきたテレビ朝日の清田記者らによる報道でした。
「麻原彰晃」と洗脳された弟子たちの企ての恐ろしさを再認識した報道でした。
始めは気がふれて暴れ、止まらなくなった出家信者の一人を過失致死に至らしめた時に、「届け出ては世間の指弾を受けて布教に差し障る」と隠したまま焼却ポア。
次にその事実を知る出家信者の一人が脱会しようとし、これを麻原が殺害指示。
やがて若者を出家させて親から完全に引き離して返さないオウムのやり方に困った親たちが坂本弁護士に相談。 その相談を受けてオウムと交渉する中、その違法性と反社会性を見抜いて厳しく糾弾しはじめた坂本弁護士とその家族を「邪魔者は殺せ!」と麻原が殺害指示。
衆議院選挙に出て惨敗すると、その失敗を糊塗するために、「これは選管が票を差し替えたからだ! 権力と対決して勝利するのだ!」と武装化路線に走る。
軍用ヘリや軍用の銃を買い込み、ヒトラーも使用をためらったというサリンを製造した。
この時、世界の人口は70億人でサリンでの全員の致死量は70トンだからとして70トンを製造目標としたという。
「軍用ヘリで首都圏にサリンをばら撒き、2千万人を殺す」という計画もあったという。
また、致死率90%という炭疽菌を使った生物兵器の製造を試みたが未遂に終わっていたことが記者の追跡調査で判明。
さらにはウラン鉱の世界最大の産地であるオーストラリアに麻原以下20人の幹部が渡って、ウラン鉱を掘って原爆の製造を試みたが成功せず、代わりにヒツジを大量死させるサリンの大規模テストを実行していたことが記者の追跡調査で判明。
当時は世紀末ということでノストラダムス等々の終末論が流行。
その流行を利用して、麻原が「ハルマゲドンは必ず起きる。 オウム真理教を信じる者だけが救済されるのだ!」と説法していたので、その状況を麻原たちが自ら作り出して「実証」し、「救済できるのは我々だけだ!」と叫んで権力を奪取しよう・・・そして絶対的独裁体制を作る・・・という企てもしていた。
松本サリン事件と地下鉄サリン事件は日本でかつてない凶悪事件だったが、「麻原彰晃」と洗脳された弟子たちの企ては、日本人でありながら「自分たちの妄想的悪魔的野望のために日本国民を皆殺しにする」・・・という余りにも恐るべきものだった。
今は「イスラム国」を名乗る妄想的悪魔的野望を持つ過激な者たちが世界を敵視して凶悪凶暴な言動を続けているが・・・そう長く持つとは思えない・・・