★★ 一石四鳥の地球温暖化防止対策 ★★
★スーパー台風発生の抑制策を考え,研究を急ぐべき時
→ 海洋の深層冷水を汲み上げて熱帯の海表面と大気を直接冷却+スーパー台風の発生を抑制+植物プランクトンを大発生させCO2大吸収+大漁場の創出
▼最近は地球温暖化による海面水温上昇のため、スーパー台風が毎年いくつも発生するようになってきました。
すなわち台風の巨大化と猛烈化が進んで来ています。
以前に、大被害を避けるために「台風の進路を変える方法」が検討されましたが、巨大なエネルギーを持ってしまった台風をどうこうしようとしても困難過ぎて、立ち消えになりました。
しかし、台風が巨大になる前の 「発生や成長を抑制する方法」 なら・・・もっと可能性があります。
▼一方2014年9月に開かれた国連気候変動サミットでようやく米国や中国を含む多くの国が今年3月までに2020年以降のCO2排出量削減目標案を出すと表明しました。
しかし、その目標数値がどうなるかもわかりませんし、決まってもまじめに実行されるかどうかわかりません。
日本国内でどう削減するかも必要ですが、それだけではわずかな効果しかありません。
何年も前から環境団体が懸命に働きかけ、世界各国の代表が何回議論しても、結局、当面数十年は世界のCO2排出量増加を止められないでしょう。 少し抑制できるとしても。
新興国の人口は先進国の数倍もあります。
人口の多い新興国が経済成長するときにも確かに排出抑制の努力は必要です。
しかし、1人当たりの所得もCO2排出量も先進国のそれより桁違いに少ないレベルからの経済成長ですから、排出の絶対量の増加を防ぐのは困難過ぎます。
確かにCO2の増え過ぎは地球温暖化や海の酸性化を招きます。
しかし、CO2自体は地球の全球凍結や氷河期を防ぎ、適温に保つのに必須の気体で、植物の光合成の材料でもある非常に有用な物質です。
したがって、植物による大量吸収の効果的な方法を考えれば、解決策となる可能性があります。
★熱帯表面海水の高温化でスーパー台風の発生!これを防ぐ方法を考える
・・・赤道でも600m以深の海水は15度C以下の冷水!
まずは、日本やフイリピンに襲来する台風が発生・成長する頻度が高い海域の中で特に海面水温が高くなった所に狙いを絞り、
強烈な太陽が海水面をさらに熱くし、水蒸気を大量発生させる時間帯に、この冷水をポンプで汲み上げて海面に流せば、スーパー台風発生防止に大きな効果があるはずです。
まずは現役を引退したタンカーや大型貨物船に大きなポンプと重り付ホースを装備し、甲板に多数の太陽発電パネルを並べ、その電力でポンプを動かせば良いかと思います。
それで実験的にやってみることが大事です。
発生するであろう問題を克服しつつ、増やして行けば良いでしょう。
恒久的には浮体式洋上ハイブリッド発電が良いかと思います。 太陽電池+3倍高効率のレンズ風車発電機や波力発電機や潮力発電機や海洋温度差発電機の中でその海に適した発電、の組み合わせが考えられます。(浮き+起き上がりこぼし的な機能付きで)
また、この方法はそれ自体地球表面全体の温暖化を防止する効果が有ります。
(なお、原発は2次冷却水として海水や河川水を大量に引き込んで温水にして排出するので地表温暖化に少し加担します)
その上さらに、この方法は植物プランクトンを大発生させることができます。
熱帯の海面では光合成が速く進み過ぎるため、陸から離れた水深のある外洋の表層海水では植物に必要な栄養素を使い果たしてしまい、栄養素不足になっています。
しかし、海底にはマリンスノーが降り積もっていますし、光の届かない200m以深の深層水は光合成が無いため植物に必要な栄養素がたっぷり蓄えられています。
その深層冷水を熱帯の海面に汲み上げて流すのですから→植物プランクトンの大発生→動物プランクトンの大発生→魚介類の増大・・・が起きます。
(なお、もし鉄分が不足な場合は鉄の多い砂を撒けば良い)
そこに、 適したプランクトンと育てたい魚の幼魚を放てば良いのです。
熱帯でもペルー沖では貿易風とも呼ばれる東風が常時吹いているため、東から西への潮流が起き、それを補うために大陸近くの深層水が上昇し、植物プランクトンが大発生してその海域は大漁場になっています。
そういう上昇流を台風が発生する海で人工的にやるということです。
もちろん、植物プランクトンの大発生=CO2の大量吸収ですから、世界各国のCO2排出を相殺できます。
この方法は確かに大きなお金が掛かりますが、その分大漁場(海洋牧場など)を創出でき、食糧増産という経済効果も期待できます。
したがって、この方法は一石四鳥の方法です。
●日本のCO2削減目標を達成する手段の一つとしてやり始めても良いのです。
●もちろんここで成果が上がればハリーケーンやサイクロンの発生する海域にも拡げることができ、地球温暖化対策としても大規模なものになります。
▼なお、ウィキペリアで見ると、地球温暖化への対策の中の地球工学的対策の一つとして取り上げ、次のように紹介していました。
「海洋への鉄や尿素の散布 - 植物性プランクトンの増殖を促す養分を海洋に散布し、光合成を促進して二酸化炭素を固定しようという考え方である。
しかしこのような肥料の投入は有毒な藻類の増殖を招き、海水中の酸素濃度を低下させて死の海域を産み出す恐れが指摘されている。 長期的な影響も明らかでなく、二酸化炭素よりも強力な温暖化ガスであるメタンを発生させ、逆効果になる可能性も指摘されている。」そうです。
●確かに植物プランクトンを増殖させる方法ではそうならないよう注意は必要ですが、しかし、そのような最悪の結果を回避する手段は必ず取れます。 まず、内海や浅い海ではやらないことです。
何より、現に熱帯外洋のペルー沖で上昇海流により植物プランクトンが大発生し、それで大漁場になっており、このような良いモデルがあるわけですから、植物プランクトンの種類も含めてそういう良いパターンを人工的に造ることを目指せばできないはずはありません。
これだけ新興国の人口増と工業化が進んで行くのですから、再生可能エネルギーと蓄電池の低コスト化および新興国への普及が早期には出来ないとすれば、「環境保守オンリー」の考え方だけでは地球気候の望ましいバランスを保持することはできません。
少し人工的環境変更であっても、積極的なCO2吸収策の拡大はどうしても必要となります。