旭化成建材による杭工事データの偽装が、新たに横浜と北海道で見つかった。「自分もやったことがある」と打ち明ける下請け業者や、「こうした事態を予想していた」と話す大手ゼネコン社員もいる。

 大手業者のマンション建設や公共工事の基礎工事に20年以上携わる技術者の50代男性は、元請けへの報告書でデータを作り替えたことがあると話す。

 「最近はパソコンを使うので、いくらでもデータを付け替えられる。杭を打つ前に地質調査をするが、実際に打ってみると固いと予想していた地盤が固くない場合がある。そのときはデータを作り直す。業界ではよくあることで、私もやったことがある」

 理由は工期が延びることを元請け業者が嫌うからだという。

「マンションを売る日は決まっているのに、杭打ちをやり直せば完成が遅れる。

元請けにやり直しを求めると『やかましいことを言うな』と言われる」

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これでは元請け業者こそが原因!