中国で大問題なのは、初期対応の拙さと遅れだけで無く、武漢市の感染爆発に対して、病院などの医療体制が全く足りず、中央の指示で応援に入っている医療チームも中々追いつけない、という状態がまだ続いていること。
今回も中国の状況を見ながら各国は対策する時間が取れるのが幸い, というもの。
それでも感染力の強さによって、もし仮に世界に蔓延してしまい、日本にも押し寄せ尽きたら、そして大都市で感染が広がってしまったら、日本の医療体制でそれなりの対応が出来るのか?
平時でも(小泉政権の医学部定員抑制政策以来このかた)長きに渡って医師不足、看護師不足が続き、特に勤務医の過労状態が酷く、残業規制したくても中々出来ない・・・といった状態。
また、隔離病棟も少ない。
SARSや今回の新型肺炎では中国だからという面は確かに多々有るが・・・日本も現状では決して大丈夫では無い。
市民の衛生観念は高いものの、そもそも、政府に感染症対策のノウハウを一貫して研究し、蓄積している統一した組織が無い。
厚生省の担当者も数年で替わってしまう唯の官僚組織。
ほとんど自治体や個々の医療機関を頼りにして、詳しくない官僚や政治家でも急遽指示命令すれば何とかなるだろう・・・という発想。
他の主要先進国より体制は遅れている。
与野党とも、改善にしっかり取り組んで欲しい。