★安倍内閣が国連によるスーダンへの武器禁輸等の制裁措置の提案に反対・・・その理由は本末転倒
国連も米国も「スーダンでは2つの民族間での憎悪(ヘイト・スピーチや敵対行為の応酬)が非常に強まっており、大虐殺が起こる危険が差し迫っている」と判断しています。
そして、大虐殺を抑えるために安保理でスーダンへの武器禁輸等の制裁措置を提案しています。
この成立には9カ国の賛成が必要で、7カ国は賛成を決め、1カ国はたぶん賛成しそうだが、日本が反対すると通らないそうです。
ところが、菅官房長官は反対する理由をこう主張しました。
「制裁はスーダン政府が益々国連に反発し、情勢が不安定になる。 制裁に賛成すると日本のPKO部隊がより危険になる。 スーダン政府と友好関係を作りたいから」
「米国が日本批判をしても構わない」と。
こんなところで、米国の意に反する主張を貫こうとしていますが、理由が奇妙です。
日本のPKO部隊がより危険になるからなどと言って、もっとも危険なスーダン政府軍(大統領派の多数派民族の兵隊)との友好関係を重視する余り・・・
スーダン国民(特に副大統領派の民族)の危険が大きく増すような選択をするなんて、本末転倒もいいところでは?
そんなことなら日本はPKO部隊を撤退して、武器禁輸に賛成すればよいのでは・・・
そこまでして、自衛隊の海外での実績を上げたいのか?
スーダン政府が武器の輸入をし続けられると思えば、大攻勢を掛ける誘惑(大虐殺を引き起こす)を抑えられないのでは?
武器輸入が出来ないとなれば、抑止効果があるし、もし攻撃が始まっても長続き出来ないという効果があるはず。
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