
門田隆将氏に聞く『尖閣1945』
尖閣諸島(沖縄県石垣市)は日本の領土である。
そのことを示す事件が1945年に起きた。 尖閣戦時遭難事件である。
それが風化しているために中国が根拠なく領有権を主張する事態を引き起こしていると作家でジャーナリストの門田隆将氏は言う。
このほど『尖閣1945』(産経新聞出版)を出した門田氏が語る。聞き手は月刊「正論」発行人、有元隆志。
1945年、昭和20年に尖閣で何が起こったのか。。。
それは戦況悪化の7月、石垣市から台湾へ疎開途中の船舶が米軍機に攻撃され、
船は沈没し、溺死する者、魚釣島へ何とか辿り着くも食糧不足で亡くなった人も。
戦時中とはいえ、多くの人が孤島で飢餓の為に亡くなった悲惨な事件でした。
それにしても民間人の疎開船を攻撃する米軍は国際法違反ではと思いますが、
市街地攻撃も原爆投下も米軍を批判する声はあまり聞きません。
これも戦後のGHQ政策が成功した証でしょうか。
台湾と中国が尖閣諸島の領有権を主張し出したのは、国連の調査で周辺海域に大量の石油が埋蔵されているとの報告があってからです。
- 1969年(昭和44年)5月 - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会による海洋調査で、イラクの埋蔵量に匹敵する大量の石油埋蔵量の可能性が報告される。
- 1971年(昭和46年)6月 - 台湾外交部が声明で初めて領有権を主張。
- 同年12月 - 中国が外務省声明で初めて領有権の主張。
- 2012年(平成24年)9月11日 - 日本政府は魚釣島、北小島と南小島の3島を埼玉県に所在する地権者から20億5000万円で購入し、日本国への所有権移転登記を完了した。
また尖閣諸島周辺の接続水域や領海に中国公船が頻繁に侵入し始めたのは国有化の3日後からです。
当時、中国公船は接続水域に多い時で10隻以上も入域していたようで、その多さに驚きます。
尖閣諸島周辺海域における中国海警局に所属する船舶等の動向と我が国の対処|海上保安庁 (mlit.go.jp)
日本が尖閣諸島の国有化をしてから頻繁に中国公船が領海侵入をしています。
という事は、民間所有なら簡単に購入できるが国からは購入は不可能だと思ったからなのでしょう。
尖閣諸島は石垣市の行政区域ですから、何度も石垣市は上陸を国に申請しても許可されず、
石垣市である標柱の設置も許されず、ヤギ被害の調査も出来ず、島内は荒れ放題だと言われています。
そんな中、2022年2月1日には中山石垣市長たちが尖閣諸島周辺の海洋調査をしています。
調査前には中山市長が海洋に献花する姿もありますが、1945年の疎開船の犠牲者への献花だと思われます。
こちらは2012年8月19日、議員や水島総氏らが尖閣諸島に上陸した時の様子です。
11年前と今では事情が違うでしょうが、当時は行動力のある政治家もいたのだと驚くと共に、
最近の政治家は事なかれ主義というか、大人しいというか。。。。
もっと行動力のある議員や活動家はいないのかと思ってしまいます。
水島社長は今でも尖閣諸島の調査に積極的に関わろうとしていますが、政府の締め付けが厳しい様です。
それにしても尖閣諸島に公務員の常駐と言いながら果たせず、
あの公約は選挙対策の為だけだったのか、と騙された気持ちです。