集会は例年、春と秋の年2回開かれているが、今春は新型コロナウイルスの感染拡大で見送られ、約1年ぶりの開催となった。家族会代表で田口八重子さん(拉致当時22歳)の兄・飯塚繁雄さん(83)は「新型コロナの影響で我々の活動も長く途絶えたが、絶対に諦めるわけにはいかない。解決に向けた日程表を作り、それに対する答えを出してほしい」と政府に要望。岸田首相は「被害者家族も高齢化しており、一刻の猶予もない。私の手で必ず解決しなければと強く考えている」と強調した。横田めぐみさん(同13歳)の母・早紀江さん(85)は「長い間、子どもたちを救出する活動を続けてきたが、姿を見ることも声を聞くこともできない。13年間しか娘を育ててあげられなかったことが本当に悔しい」と声を震わせた。

一昨日、拉致被害者救出を求める国民集会が東京で開催されました。

蓮池さん達5人が帰国したのが2002年11月でしたから、もう19年も経ったのです。

あれから誰一人被害者を救出できない日本です。

拉致の可能性を排除できない人を含めたら900人前後の日本人が北朝鮮に拉致され続けています。

小泉訪朝時に金正日は拉致を認めたのに、19年間誰一人救出できないもどかしさ。

独裁国家であり超閉鎖的国家の北朝鮮ですから、簡単にはいかないのは分かっています。

とはいうものの、この状態は異常です。

 

日本政府はあらゆる方法を駆使しているのか疑問です。

北朝鮮の実質的大使館の役目を担い、そして工作員拠点の疑いが強い朝鮮総連の存在が大きいですが、

朝鮮総連を端緒として何とか出来ないのか、いいえ何とかしなかったのかと思うと日本政府の本気度が疑われます。

日本政府はここ最近拉致問題は最重要課題だと言っています。

更には圧力だけでなく、条件を付けずに金正恩と直接向き合う決意だとも言っています。

 

では金正恩との会談が実現したらどうするのか、その先を考えているのかと思うと心許ないです。

飯塚代表の「解決に向けた日程表を作り、それに対する答えを出してほしい」

との発言に政府は答えられるのか疑問です。

勿論、こちらの手を明らかに出来ないでしょうが、それでも膠着状態が続いているからこその発言です。

 

拉致問題解決が最重要課題と言うなら、なぜ担当大臣を超多忙な官房長官と兼務なのでしょう。

様々な思惑があるのでしょうが、それでも兼務なのが未だに理解できません。

 

ところで超党派の拉致議連があります。

全拉致被害者の即時一括帰国を! - 拉致議連公式ホームページ (rachigiren.com)

現在の会長は古屋圭司氏、幹事長が松原仁さんです。

与野党問わず所属していますが、共産党と社民党議員は参加していない様です。

 

幹事長の松原仁さんはtwitterに国民集会について投稿されていました。⇩

 

 

当日の動画が公表されていますが、立憲民主は森ゆう子氏、公明党は竹内譲氏、維新の会は鈴木宗男氏、

国民民主は玉木雄一郎氏が挨拶しています。

森ゆう子さんが挨拶。。。力強い挨拶でしたが過去の発言でイメージが悪いんですが。。。

 

玉木代表によると、政党の代表が常に着用しているのは自民党と国民民主党だとの事ですから、

今後は国民民主党に期待したいです。

また国民民主党は公式HPにも集会について記載しています。⇩

玉木代表が「全国拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」で挨拶 | 新・国民民主党 - つくろう、新しい答え。 (new-kokumin.jp)

 

今後、拉致被害者救出庁を設立し、松原仁さんを長官にして日本政府の本気度を示して欲しいと

ひそかに願っています。

兎に角、いま日本に出来る事は拉致被害者救出の本気度を国内外に発信する事です。

勿論、北朝鮮への圧力になればと思いますが、その為にはマスコミはもっとこの問題を取り上げるべきだと思います。

 

参考:決議文

 本日、1年ぶりに「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」を開い
た。新型コロナウィルスの蔓延のため、昨年10月に国民大集会を開いた後、救
出のための多くの活動を控えざるを得ない日々が続いた。また1年、被害者を取
り戻せない月日を重ねてしまった。彼の地で助けを待っている被害者たちに申し
訳なく、悲しさと怒りがわいてくる。

 しかし、被害者救出を願う国民の声はコロナ禍でもより一層強まっている。救
出実現を求める署名は1500万筆を超えた。総選挙では「被害者の生存を前提
に救出する」という政府方針に反する妄言を吐いた候補が国民の審判を受けて落
選し、主要政党すべてが「全拉致被害者の即時一括帰国」という私たちの方針に
賛意を表明した。

 岸田文雄首相は就任直後に家族会と面会し「変わりなく、拉致問題(解決)は
最重要課題」「私自身先頭に立って取り組んでいかなくてはならない」と力強く
語った。

 北朝鮮の経済危機は悪化し、兵士らは食料が枯渇して強盗化し、党と政府の最
高幹部らへの物資供給が止まり、中央銀行は紙幣が刷れなくなりペラペラ紙の臨
時紙幣を発行するも偽造が横行してその発行を止めるという体制危機が深刻化し
ている。動揺を抑えるためミサイル発射など挑発を続けているが、国際社会は最
高度の制裁を維持している。「先圧力、後交渉」にもとづき何としてもこの厳し
い制裁を背景にして、日朝首脳会談で「全拉致被害者の即時一括帰国」を決断さ
せなければならない。

 北朝鮮が日本から多額の経済支援を得るためには親の世代の拉致被害者家族が
健在のうちに全被害者を一括して帰すしか道はない。親の世代が被害者と抱き合
うことなしには、日本の怒りは解けず、支援はあり得ないことを、北朝鮮の最高
指導者に伝えることが、今大切だ。救出のシンボルのブルーリボンをつけて日本
中で「全拉致被害者の即時一括帰国」を求める声を上げようではないか。

以下決議する。

1.政府は、国民が切望する全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ。

2.北朝鮮は、全拉致被害者の即時一括帰国をすぐに決断せよ。

3.12月の北朝鮮人権週間に、閣僚、国会議員、地方自治体首長、地方議員の
全員、また多くの国民がブルーリボンをつけて救出への意思を示そう。

令和3年11月13日
「全拉致被害者の即時一括帰国を求める 国民大集会」参加者一同

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.11.13)全拉致被害者の即時一括帰国を決議-国民大集会 (sukuukai.jp)