政府が示した新方針では、感染急増地域での入院を重症患者や重症化リスクの高い患者に限定。リスクが低い中等症と軽症の患者は、原則自宅療養とするよう都道府県に求めている。これに対し、自民党が4日に開いたコロナ対策を議論する合同会議で異論が噴出。患者の健康管理や隔離が難しいなどとして、政府に撤回を求める声が上がった。

 首相は「(対象は)東京や首都圏などの爆発的感染拡大が生じている地域で、全国一律ではない」と説明。「中等症でも重症化リスクのある方は入院していただく。自宅患者もこまめに連絡を取れる態勢を作り、悪化したらすぐに入院ができる」として理解を求めた。(戸田政考)

菅総理は武漢コロナ感染者の入院は重症者と重症化リスクの高い人にする方針を発表しました。

案の定、野党だけでなく与党からも批判の声が挙がっています。

また政府の対策分科会の尾身会長に相談をしなかったと聞き、更に批判が大きくなっています。

 

この入院基準は全国一律ではなく、感染者急増の地域だそうですが、

それだけ東京の医療逼迫が深刻だという事です。

政府の方針を批判する前に現実を知った上で、今何をすべきかそれぞれの立場で考えるべきです。

 

1週間前のNHKの報道を見れば、尾身会長も危機感を抱いていたのが分かりますし、

尾身会長「すでに医療ひっ迫」東京感染急増 現場では… | 新型コロナ 国内感染者数 | NHKニュース

 

東京都のHPによれば、既に自宅療養が14,783 、宿泊療養が‎1,813‎‎人‎、調整中が9,708 

東京の自宅療養の多さに驚きます。

都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト (tokyo.lg.jp)

 

最近の陽性者の急増を見れば、重症者が確実に入院出来る為には基準変更も致し方ないかとも思ってしまいます。

勿論、急に悪化する武漢コロナデルタ株に警戒すべきですから、

入院条件を厳しくするなら、国民が安心納得できる説明が必要です。

 

病状が悪化した場合に速やかに入院出来るようにしてもらいたいですし、

せめて解熱鎮痛剤や咳止め等薬剤の処方や、入院出来る目安も明らかにしておいてもらいたいです。

特に病状が急変した場合、確実に救急車搬送と入院可能なら安心できます。

 

因みに和歌山県は従来通り、陽性者全員入院の方針です。

陽性者全員入院を継続 コロナ対応で和歌山県知事(AGARA 紀伊民報) - goo ニュース

 

兵庫県は無症状者、軽症者は宿泊療養が基本で自宅療養も可能としています。 

 

大阪府は吉村知事のtweetを見る限り安心できます。 但し感染激増した場合厳しくなるとの事。

 

やはり知事は住民が安心できるように丁寧な説明が必要ですし、

今まで武漢コロナ対応に消極的だった医療機関も協力してもらいたいです。

また自宅療養と一足飛びの対応にする前に、大阪府の様に宿泊療養をまず考えてもらいたいです。

特に東京では五輪の為に用意していたホテルが余っているとの事ですから、

先ずは宿泊療養を考えるべきだと思いますが、小池都知事はどう判断するのでしょう。

それにしても最近は職場感染や家庭内感染が増えていると言われていますが、

自宅療養では家庭内感染を止める事は無理です。

どれだけ気を使い、神経質にならないといけないのかと思うと頭を抱えてしまいます。