人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

伊勢湾台風から60年

2019-09-23 10:56:22 | 日記

今朝、日経新聞電子版で『伊勢湾台風から60年、高まる「スーパー台風」の脅威』という記事を読みました。もう60年になるのか。そう私が小学校1年生のときでした。恐い思いをしたせいか、今でも鮮明に記憶しています。私が住んでいたのは、まだ名古屋市に合併する前の愛知郡鳴海町。隣は名古屋市南区。台風と高潮被害で5000人以上の人が亡くなった地域の一つです。幸いにも私はまだ子供で、その惨状を目にすることはありませんでした。

和歌山県の潮岬付近に上陸した台風は夜半にわが町の西側を通過しましたが、一晩中、床下から吹き上がる強風に畳が飛ばされないように、子どもながら押さえていたのを記憶しています。当時の家は今と違い、柱は地面に置かれた石の上にのっているだけで床下を塞ぐものはなく、風は自在に吹き抜けていきます。強風が吹き込めば畳が吹き上がり、天井そして屋根も吹き飛ばされてしまいます。幸いにも全壊することなく台風は通り過ぎましたが、床下にいた愛犬ゴロはその後まもなく死にました。これは今でもトラウマになっています。

記事によりますと、潮岬に上陸したときの中心気圧は929ヘクトパスカル。最近千葉県に大きな被害をもたらした15号台風は960ヘクトパスカル(最大瞬間風速60m)なので、伊勢湾台風の大きさは想像を超えるものですが、その台風がわずか60年前に中部地方に上陸していたのも事実です。某電力会社の責任者が記者会見で「想定外の大きさで、被害がここまで大きくなるとは予見できなかった」と話していましたが、どうも納得できません。関東地方にこなかっただけで、過去にはもっと大きな台風が日本に上陸していたことは知っているはずですが・・・。

写真は成就院から見た鎌倉の海岸。15号台風では鎌倉でも停電した地区があったことを、後になって知りました。倒木やがけ崩れのため電柱が倒壊したり、復旧のための重機が近づけなかったようです。戦後長く森の保全がおろそかになっているツケが回ってきたせいかもしれません。

 

 

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