taimuのひとり言

毎日の生活の中で感じた事を 徒然なるままに・・・。

「容疑者Xの献身」

2008-11-14 23:10:16 | 映画


 「容疑者Xの献身」を観ました。
 今年11本目です。

 原作があっての映画は 期待はずれが多いです。
 ましてや テレビドラマでも「探偵ガリレオ」が放映され
 新人女性刑事・内海(柴咲コウ)が登場したりで
 なんか 原作と雰囲気が違っているように感じていた私は
 映画は 軽い気持ちで観にいきました。

 ところが この「容疑者Xの献身」は いい意味で
 期待を裏切られました。
  
 石神(堤真一)と花岡靖子(松雪泰子)がとても
 雰囲気があって よかったです。

 花岡靖子(松雪泰子)の元夫は ほんの少ししか
 出てこなかったのに そのいやらしさ、怖さが
 思わず身震いするほどで 文字で読むよりも
 映像のほうが やはりリアルで 花岡靖子と娘の行動に
 同情してしまいました。あの状況ではあのようにする以外に
 方法はなかったんだと 納得してしまいます。
 石神(堤真一)の計算尽くされたストーカー行為も
 分かっていることなのに 怖かった。それだけ
 名演技だったのでしょう。

 全体に 原作の雰囲気を壊さずに 映画になっていて
 よかったです。

 ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)と女性刑事・内海(柴咲コウ)
 が主役じゃなくて 石神(堤真一)と花岡靖子(松雪泰子)が主役の
 究極のラブストーリーでした。


「おくりびと」

2008-10-28 21:48:36 | 映画

 
 「おくりびと」 今年10本目です。

 本当に 良い映画でした。

 「納棺師」という聞き慣れない言葉でしたが、
 一昨年 義母の葬儀のときに 映画と全く同じ作法で
 納棺していただいたことを 思い出し あの人たちが
 「納棺師」という職業だったとわかりました。

 あの時は泣かなかったのに 画面を見ているうちに
 義母とダブってきて 涙がこぼれました。

 何と 厳粛で美しい所作なのでしょうか。
 最後まで 身ぎれいにして 旅だってほしいとの
 遺族の思いが ひしひしと伝わってきます。

 こうして 最後には 誰もがお世話になるのに 
 世間では「忌み嫌う職業」である矛盾や
 漫然とノーテンキに生きてきた主人公が
 第二の人生で「納棺師」という職業を選んだ
 偶然の不思議さも感じました。

 「普通の仕事をして」と懇願する妻に
 「人間 生まれてきたら 皆死ぬんだ。
  死ということは日常なんだ。普通のことだよ。」
 と反論する場面に はっとしました。
 
 この映画の主人公は 本木雅弘 以外には考えられないほど
 ピッタリだと思います。誠実でありながら その目は
 いつも 他の人と違うものを見ているような表情、
 物静かで そして芯の強い信念のようなものを
 感じさせてくれます。

 この映画では「死」の対極に
 「生・食欲」が象徴的に 描かれています。
 ふぐの白子やフライドチキンを 手づかみで
 むさぼり食う行為は 生への人間の執着心そのものでした。


 誰の命も 限りあるものです。
 私達は その時まで 一生懸命生きなくてはならないと
 しみじみ 思いました。
 

「奇跡のシンフォニー」

2008-07-20 16:37:24 | 映画

 
 「奇跡のシンフォニー」を観ました。
 今年 9本目です。

 もうすぐ 公開が終わってしまうということで
 あわてて観にいきました。

 ミュージカルではないけれど 音楽が重要な役割の映画です。
 主人公が孤児で 天才的な音楽の才能がある・・
 それだけでありえない~って思ってしまいます。
 彼の両親のかなり古風な純愛があり、
 最後に奇跡的な出会いもあり、かなり都合のいい話しですが
 そんなこと 全く問題ではありません。
 
 なんていっても 孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)が
 素晴らしい
 その時々で見せる顔の表情、時には疲れた大人のような精彩のない顔、
 ギターを始めて手にした時のきらきら輝いている目、
 彼の耳に聞こえるあらゆる音を素敵な音楽として感じられる心。

 天才的な音楽の才能をみせる顔と絶対両親と会えると信じて
 疑わない一途な少年に魅せられました。

 フレディ・ハイモアは「ネバーランド」で
 ジョニー・デップと共演していますが、その映画の
 最後の場面も忘れられません。

 心がほっとする映画です。
 

「ザ・マジックアワー」

2008-07-09 19:19:33 | 映画

 先日「ザ・マジックアワー」を観ました。
 今年 8本目です。

 もっと早い時期に観に行きたかった・・・。
 
 平日のレイトショーで 観客は20人ぐらい。
 
 公開前から 三谷幸喜・佐藤浩市のお二人が
 テレビなどで 出ずっぱりで宣伝をしていたので
 抱腹絶倒・・笑えるのかと期待しすぎました。

 「守加護」という街の一画でほとんどの話しが展開していて
 街の設定や年代なども
 ついでに ファションも・・・。

 撮影と思い込み殺し屋に成り切った俳優役の佐藤浩市と
 街のボス・西田敏行の出会いの場面は本当に笑いました。
 今でも 思い出し笑いをするぐらいです。

 ナイフを嘗め回す演技を 何度も繰り返す佐藤浩市の演技に
 絶妙な間でセリフをいう西田敏行はやっぱりすごい
 と思います。

 三谷映画ならではの豪華な出演者には ビックリ
 
 それだけでも 一見の価値あり、です。
 
 この映画を 私は「舞台」で観てみたいと思いました。
 「守加護」の街設定や 常連の登場人物など
 映画よりも 舞台の方がピッタリと思いました。


 
 

「最高の人生の見つけ方」

2008-06-12 23:03:41 | 映画


 「最高の人生の見つけ方」を観ました。
 今年 7本目です。

 久しぶりで 本当に良い映画を 観ました。

 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの
 共演ということで この2人が最高でした。
 傲慢でやりたい放題してきたであろう 億万長者の
 エドワード(ジャック・ニコルソン)と
 45年間 自分の夢を捨て ただ家族のために
 真面目に働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)
 本来なら知り合うことなどないはずの2人が
 「余命6ヶ月」という接点で 徐々に意気投合し、
 最後を迎える時までにしたい事をリストにして
 一つ一つ実行していきます。

 それはエドワードが富豪だからできる
 夢のような出来事ですが、カーターが妻の思いをも 
 振り切って エドワードと旅に出て行く気持ちが
 わかるような気がしました。
 妻や子供達は見舞いに来ても 多分「余命6ヶ月」の
 父親にどう対応したらいいか わからなかったのでしょう。
 あまり眼も合わさずに 会話も弾まずに お互い
 気を使っているのはわかりますが、
 こういう状況になってみると 同じ境遇の者だけが 
 心安らかに語り合えるのではないか と思いました。

 そしてエドワードはカーターによって
 「今一番にしなければならないこと」に気づき、
 カーターは「家族」の元に帰っていく。

 人生最後のときに 素晴らしい友人にめぐり合い
 友情と大きな愛を感じることができた2人が
 羨ましいぐらいです。

 「人生の喜びを見つけたか?」
 「他者を幸せにすることができたか?」
 私も この2つを頭の隅において 生きていきたい、
 そう思いました。

 秘書のトマス(ショーン・ヘイズ )が
 飄々として適度なユーモアを交えて エドワードを
 支え 最後まで2人の気持ちを尊重したラストシーンが
 印象的でした。

 決して お涙頂戴の映画ではなく
 さらりとした 後味のよい映画です。

 



「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」

2008-05-17 16:40:32 | 映画


 「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」
 を観にいきました。今年7本目です。今回は母と一緒です。

 私の母は今年喜寿ですが 大の「相棒」ファンで映画になるのを
 待ち望んでいました。もちろんテレビ版は再放送を含めて
 全部観ています。

 この映画は テレビ版を観ていた人には 警視庁特命係の
 杉下右京(水谷豊)、亀山薫(寺脇康文)と登場人物の 
 細かな関わりがわかっているので尚いっそうおもしろいです。

 PCサイトに「処刑者リスト」があることを発見した
 陣川公平(原田龍二)はたった2シーンしか出ていませんが、
 その発見によって物語が展開するのですから、
一番のお手柄だと思います。

 「絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」と
 副題がついているので マラソン大会で絶体絶命なことが
 起こるのかと思っていたら そうでもなくちょっと期待はずれでした。
 また 木佐原芳信(西田敏行)と 塩谷和範(柏原崇)の関係をもっと
 深く描いてほしかったな~と思います。

 観終わってみて 杉下右京(水谷豊)、亀山薫(寺脇康文)のいつもの
 掛け合い漫才のようなやり取りが 少なかったのが残念です。
 テレビ版で出演した 今までの関係者を こんなにたくさん
 配置したら なんとなく焦点がぼけたような印象になるのも
 しょうがないですね。

 マラソン大会の様子や爆発シーンなどは 
 さすが映画の大スクリーンならではの迫力でした。

 母は大満足のようでした。

「魔法にかけられて」

2008-04-24 23:29:10 | 映画

 
 最近 観たい映画が・・あまりない。

 「魔法にかけられて」 今年6本目です。
 今週で上映が終わってしまう、ということで
 なんとなく 観にいきました。

 映画は アニメから始まります。
 私は 映画館でディズニーアニメを観たことがなかったので
 ちょっと場違いかな~という雰囲気。

 でも実写になったら 結構面白く観てしまいました。
 ディズニーランドでパレードを見ている感じかな
 一時 おとぎの国に迷い込んで楽しもうっていう雰囲気
 
 リスのピップのしぐさがとてもかわいかったし、
 ロバートの娘のモーガンもチャーミング

 ジゼルがはじめはフリフリのお姫様の格好だったのが
 だんだん シンプルなドレスに変っていくのも
 興味深かった。ドレスの変遷とともに ジゼルが
 現実の世界になじんでいくようで・・・。
 最後に ストレートヘアとスレンダーなドレスで現れた時は
 仕事に疲れたキャリアウーマンという感じすらしました。

 もちろん ハッピーエンドで全てめでたしめでたし

 唯一つ 嫌だったのが ねずみやゴキブリが
 たくさん出てきて お掃除やお風呂洗いなどをしているシーン。
 絶対にきれいになったとは 思えない
 ジゼルが純真で何の偏見もないのを 表したかったのかも
 しれないけれど そこまでしなくてもね~
 思いました。


 
 

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

2008-04-09 19:24:08 | 映画

 天気は良かったのに、強風で肌寒い一日でした。

 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観ました。
 今年 5本目です。

 全編を通して盛り上がりに欠ける 淡々とした
 映画でした。
 
 でも 別に面白くなかったわけではありません。
 
 特に エリザベス(ノラ・ジョーンズ)が傷心から
 逃げるように 旅に出てからは 良かったです。
 スン・リー(レイチェル・ワイズ)と元夫アーニーの
 不思議な関係 レスリー(ナタリー・ポートマン)
 と父親とのかかわりなど、そちらの方のストーリーを
 もっと観たかった気がしました。

 ということは エリザベス(ノラ・ジョーンズ)は
 誰でも良かった。何も 彼女じゃなくても・・・。

 切ない恋愛映画でもなく、エリザベスの成長物語でもなく
 中途半端な感じがしました。

 もしかしたら それは 私の年齢のせいかしら。
 20代の人には すごく共感できる映画なのかな

 ジュード・ロウは 誠実そうでステキです。

 そんな 映画でした。
 
 

 、
 

「バンテージ・ポイント」

2008-03-27 14:56:45 | 映画

 
 「バンテージ・ポイント」を観ました。
 今年 4本目です。

 "vantage point"とは 直訳ですが
 「有利な地点」という意味


 映画が始まってすぐに アメリカ大統領の暗殺と
 爆破事件が起こり 最後まで息をもつかせぬ勢いで
 映画は進んでいきます。

 前半は シークレット・サービス、警察官、その場に居合わせた観光客、
 大統領、犯人のテロリスト、などの視点から
 大統領暗殺時の場面までの時間が それぞれ何度も繰り返されます。
 
 少しずつ視点を変えているので 新しい発見があるのですが、
 何度もテープが巻き戻されて、午前11時59分57秒に戻って
 またそこから始まります。視点が違うと 同じ場面を見ていても
 全く違う意味になっていて 面白いと思いました。

 後半は カーチェイスの連続で スペインの街中を
 走りまわり、あっという間の100分間でした。
 最近は 150分くらいの映画が多いように思いますが
 100分というのは 緊張感とスピードがあって新鮮でした。

 テロリスト達の心情や 知らずに爆弾を運んでしまった
 警察官などのことが イマイチわかりづらかったですが、
 意外と面白い映画でした。

 最後に犯人と闘う「アメリカ大統領」の場面があって
 やっぱりっていう感じでした。
 アメリカ人は強い大統領をもとめているのですね。
 
 


「チーム・バチスタの栄光」

2008-02-26 15:52:22 | 映画

 一日中 どんよりとした曇空でした。

 先日「チーム・バチスタの栄光」を観ました。
 今年 3本目です。

 去年 原作を読んでとても面白かったので
 期待していました。が・・・

 主人公の一人「ぐち外来」の田口医師が何故
 女性になってしまうのでしょうか
 主人公が 男性から女性に変更した時点で
 原作とは違う映画になってしまうのは 仕方がないのですね。
 それでも 田口医師が「出世欲はないが医師としての能力も高く
 それなりに評価されてる人物」という設定で 描かれていれば
 少しは違うように思いますが ただの普通の女医になって
 しまっていたのが残念。

 厚労省から派遣されてきた 白鳥(阿部 寛)も
 もっと型破りで鼻持ちならない いやな男だったような・・。

 原作が面白かったのは 登場人物が全員個性的に
 丁寧に書かれていたからでした。
 やっぱり 2時間ぐらいでは その雰囲気は
 薄まってしまいますね。

 でも 私の感想は原作を読んで 映画を観たからで
 読んでなければ それなりに楽しめるかも知れません。

 映画の中で 手術シーンは迫力がありました。
 「再鼓動」という所では 私も息が止まるような
 緊張感がありました。この緊迫感は映像ならではですね。