「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」
を観ました。今年 5本目です。
観ようか?どうか 迷っていましたが
やっぱり 観てしまいました。
原作も読んだし スペシャルドラマも観たし
今さら 映画を観なくても・・・と思ったのですが
オダギリジョーと樹木希林 の母子関係という
配役を どうしても見たかったのです。
思ったより 淡々とした映画だと思います。
原作を 最初から順番に追うのではなく
現在と過去を うまく絡ませて見せてくれたので
アッという間の2時間30分でした。
いろんなエピソードを 網羅していたので
原作の味は その分薄まったように思います。
それでも 充分 ボクのオカンに対する思いは感じました。
特に 抗がん剤治療で苦しんでいるオカンを見ているボクの
身もだえするような辛さ、
オカンがボクの友達に料理を 作ってもてなすところでの
オカンの幸せそうな顔、そしてそれを見ているボクの
うれしそうな表情、
入院するオカンと手をつないで横断歩道を渡る時の
ボクの寂しそうな顔とボクに頼り切ってちょっと後ろを
トボトボと歩くオカン、
別に どのシーンも「泣ける」というわけではありませんが、
ずっしりと心に残っています。
見終わった後も「号泣する」ということではなく
一つ一つのシーンに 自分の母との関係や
自分と息子、娘との関係を 重ね合わせて
思い出してしまいます。
こんなに 時間がたってからも いろいろな思いを
感じさせてくれる映画は 初めてです。