「壷霊」内田康夫
【本のあらすじ】
京都の老舗骨董店・正雲堂の嫁である伊丹佳奈が失踪した。
嫁ぐ際に持参した高価な高麗青磁の壺“紫式部”も
消えている。残された唯一の手がかり、
縁切り神社・安井金比羅宮の形代には、
佳奈と夫の離縁を祈願する内容に、見知らぬ女性の
名前と住所が添えられていた。
その紫野の住所で浅見光彦が発見したのは、何と紫式部の墓。
しかも、壺を“紫式部”と名付けた男は、
7年前に変死しているという…。
京都町家暮らしという条件に惹かれ、佳奈の娘千寿の
依頼を引き受けた浅見は、いつしか怨霊や生霊の
息づく古都の底知れぬ深みにはまっていたのだった。
浅見光彦シリーズの最新作です。
京都の新聞に連載されていたものだそうですが、
なるほど 観光ガイド的なところがあるのも頷けます。
「京都」「骨董品の壺」「縁切り神社」「紫式部の墓」・・・
とくれば 何か おどろおどろしいお話を
期待していましたが そうでもありません。
気楽に 仕事の合間に パラパラと読みおわりました。
いつものパターンで 浅見光彦のお相手の女性が登場していますが
今回は 20歳の女子大生で ちぐはぐな感じです。
32歳ぐらいの光彦が いくら魅力的な好青年でも
20歳の女の子ではね~
もっと知的で聡明な ウィットのとんだ大人の女性を
登場させてください。
もう そろそろ浅見光彦の大人の恋も見たいです。