日本の東端近くにある私の街は、この時期午後2時を過ぎると陽がかなり傾く。
午後3時になると、もう夕闇の入口で、鳥たちは焦って巣へ戻り始める。
今日も2.5キロ地点まで往路はウォーキング、復路はジョギング予定だ。
橋を渡って緩い下り坂のカーブを過ぎた所で突然現れた赤い旗。どうやら歩道の工事をしているようだ。彼等も日没と競争しているのだ。
私は仕事の手を休めさせるのは申し訳ないのでUターンしてジョギング開始。
真正面から強い西日を浴びながらのジョギングだ。
サングラスをしているが目がチカチカした。
地平線へ隠れようとする太陽との追い駆けっこ。
どこから現れたか分からないが、前方にウォーキング中の奥様発見。
格好よく追い越そうとするのだが距離が縮まらない。彼女も真剣に精一杯の大股で歩いているようにみえた。
こちらは走っているのに歩いている人を追い越せないのは屈辱だ。
それで私も無理して短足を目一杯パッカンと広げ、何とか追い越しに成功したが、パッカンを続けているのは本当に辛い。
適当なところでいつもの走り方に戻そうとしたのだが、今度は100m程先に私と同年齢ぐらいの爺ちゃんが現れた。
私の足音が聞こえたのか何度も振り返って急接近してくる私に驚いている様子。
追い越すときに「凄いねぇ、頑張って」と激励されたが、今更パッカンをやめるわけにはいかず「マジ、死ぬかもしれない」と応えたら笑っていたけれど・・・・・。
限界は超えていて「マジで死ぬかも知れないなぁ」と思いながら団地への道へ曲がると共にヘタって急減速。
途端にボタボタと汗が噴き出た。
教訓・・・・・パッカンは無理。