今日は、整形の受診日。
おっちゃんの骨折は、なかなかくっつかない。
先生も呆れて、2週間毎には経過をみていたのを、変化がなさ過ぎるので間を空けてしばらくぶりの診察だ。
装具を付けて一月半。ヒョコタン歩きで病院玄関を入る。
すっかり病院の仕組みにも慣れて、再診番号を発券。伝票を受けX線写真を撮るため放射線科へ。
X線写真は、多分、病院開設以来の最短記録更新。
同じ場所を撮影するのは5回目なので、名前を呼ばれる前から靴下を脱ぎ準備。
呼ばれたら何も言われないのに撮影台で正面撮影の位置へ。
ビッと撮ったら斜位撮影の体位で待ち、またビッ。
撮影する技師さんも、手際の良さに苦笑い。
部屋の外で待っていた家内が「もう終わったの」と仰天。
そりゃそうだ、ドライブスルーより早い(笑)
セブンイレブンでサササッとHな雑誌とコーヒー持ってnanacoで支払するより早い。
しばらくぶりなので、職員のユニホームも変わっている。秋モード?
AKBのように頬の横に小顔に見えるように垂らしていた髪をカットしてしまい、卒業したトモチンに全く似ていない太めのトモチンも印象が変わってしまっていた。
診察室へ呼ばれた瞬間から良い感じ。
いつもニコヤカな先生が、さらにニコニコしているのだ。
「骨、くっついたみたいですね。ホラ、ここのところが……ね」
「もう大丈夫ですかぁ? 普通に歩いても大丈夫ですかぁ?」
「大丈夫。何をしても良いですよ」
「嬉しいなぁ~、ぴょんぴょん跳ねても10km歩いても良いんですよね」
「イヤ、筋肉が落ちているのでピョンピョンはしないで少しずつ馴らしていった方が良いですよ」
「でも、何をしても良いんですよね~」
何をしても を強調する私に、先生も疑問を感じて 言葉が少し慎重になった。
「普通のことなら大丈夫ですよ。普通に歩けるはずですよ」
(あんなこと とか、こんなことも できるのだろうか……) 色々と夢が膨らむ。
診察室へ入る時は、ヒョコタン歩きだったのに、普通に歩けると云われた途端、診察室から出る時は、普通に歩いて出た。
オーバーに云えば救急車で搬送された患者が診察後にジョギングで帰ったのと似た感じ。
待合室で、靴の装具を外し一般人の仲間入り。
「この1万円以上もした装具、リサイクルショップで買ってくれないかな?」
「何バカなこと云ってんの。そんな臭いもの買うわけないでしょ」
「イヤ、中にはマニアックな人もいるから この匂いがタマラン人も……」
今まで身体の一部だった装具を捨てず、いとおしそうにカバンに仕舞う私を、気持ち悪そうに見つめる家内。
だって、リサイクルショップの看板に書いてあるじゃんか。
「捨てる前に 何でもお持ちください」って大きく書いてあるじゃんか。
本当に、リサイクルの買取カウンターへ持って行ってみようか。
「はい、これお願いします」と出された時の係員の顔が、目に浮かぶ。
会計伝票を受取り、歩きだした私は ヒョコタン歩き。
それを「普通に歩けると云ったでしょ」と注意する家内。
(あっ、そうだ) と、普通に歩くのだが、すぐヒョコタンに戻ってしまう。
癖と云うのは恐ろしいものだ。
注意されると普通にできるのに、気を抜くとヒョコタンになってしまう。
普通に歩くのが怖いのかも知れない。
先生は、何をしても良いと云ったけれど、あんなことも、こんなことも当分出来そうにない。
ヒョコタン、ヒョコタン、ヒョコタン……「普通に歩いて」 (あっ そうだった)
おっちゃんの骨折は、なかなかくっつかない。
先生も呆れて、2週間毎には経過をみていたのを、変化がなさ過ぎるので間を空けてしばらくぶりの診察だ。
装具を付けて一月半。ヒョコタン歩きで病院玄関を入る。
すっかり病院の仕組みにも慣れて、再診番号を発券。伝票を受けX線写真を撮るため放射線科へ。
X線写真は、多分、病院開設以来の最短記録更新。
同じ場所を撮影するのは5回目なので、名前を呼ばれる前から靴下を脱ぎ準備。
呼ばれたら何も言われないのに撮影台で正面撮影の位置へ。
ビッと撮ったら斜位撮影の体位で待ち、またビッ。
撮影する技師さんも、手際の良さに苦笑い。
部屋の外で待っていた家内が「もう終わったの」と仰天。
そりゃそうだ、ドライブスルーより早い(笑)
セブンイレブンでサササッとHな雑誌とコーヒー持ってnanacoで支払するより早い。
しばらくぶりなので、職員のユニホームも変わっている。秋モード?
AKBのように頬の横に小顔に見えるように垂らしていた髪をカットしてしまい、卒業したトモチンに全く似ていない太めのトモチンも印象が変わってしまっていた。
診察室へ呼ばれた瞬間から良い感じ。
いつもニコヤカな先生が、さらにニコニコしているのだ。
「骨、くっついたみたいですね。ホラ、ここのところが……ね」
「もう大丈夫ですかぁ? 普通に歩いても大丈夫ですかぁ?」
「大丈夫。何をしても良いですよ」
「嬉しいなぁ~、ぴょんぴょん跳ねても10km歩いても良いんですよね」
「イヤ、筋肉が落ちているのでピョンピョンはしないで少しずつ馴らしていった方が良いですよ」
「でも、何をしても良いんですよね~」
何をしても を強調する私に、先生も疑問を感じて 言葉が少し慎重になった。
「普通のことなら大丈夫ですよ。普通に歩けるはずですよ」
(あんなこと とか、こんなことも できるのだろうか……) 色々と夢が膨らむ。
診察室へ入る時は、ヒョコタン歩きだったのに、普通に歩けると云われた途端、診察室から出る時は、普通に歩いて出た。
オーバーに云えば救急車で搬送された患者が診察後にジョギングで帰ったのと似た感じ。
待合室で、靴の装具を外し一般人の仲間入り。
「この1万円以上もした装具、リサイクルショップで買ってくれないかな?」
「何バカなこと云ってんの。そんな臭いもの買うわけないでしょ」
「イヤ、中にはマニアックな人もいるから この匂いがタマラン人も……」
今まで身体の一部だった装具を捨てず、いとおしそうにカバンに仕舞う私を、気持ち悪そうに見つめる家内。
だって、リサイクルショップの看板に書いてあるじゃんか。
「捨てる前に 何でもお持ちください」って大きく書いてあるじゃんか。
本当に、リサイクルの買取カウンターへ持って行ってみようか。
「はい、これお願いします」と出された時の係員の顔が、目に浮かぶ。
会計伝票を受取り、歩きだした私は ヒョコタン歩き。
それを「普通に歩けると云ったでしょ」と注意する家内。
(あっ、そうだ) と、普通に歩くのだが、すぐヒョコタンに戻ってしまう。
癖と云うのは恐ろしいものだ。
注意されると普通にできるのに、気を抜くとヒョコタンになってしまう。
普通に歩くのが怖いのかも知れない。
先生は、何をしても良いと云ったけれど、あんなことも、こんなことも当分出来そうにない。
ヒョコタン、ヒョコタン、ヒョコタン……「普通に歩いて」 (あっ そうだった)