何か色々なことが面倒になってきて、ブログも書かずノンビリと過ごしていた。
いつもよりまったりとした時が過ぎて行くのも良いものだ。
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エレベーターで6階まで上がると、ペラペラの防護服のようなものを着せられて顔にもマスク。多分感染防止の為だろう。
確か病室は615号だったと思いながら廊下を進み、そっとドアを開けるとベッドには点滴で繋がれた父の姿があった。
思っていたよりも血色が良く元気で、もしかしたら今の私よりも10歳は若い父の顔が微笑んだ。
「父さん、大分元気になったね・・・・・」と云うのが精いっぱい。
遺影となって毎日私を見下ろしている父が「立体」となり声を出した。
「お前、昨日帰る時、転びそうになっただろう。病室の窓から見ていたんだぞ」
懐かしい父の声が次々と私の耳に届き、私は嬉しさで「父さん、父さん・・・・・」としか言えない。
私の頭を何度もポカリと叩いた手はシワシワになり、点滴の管が出ていた。
(退院したら 父さんの好きだった蕎麦を食べに行こうね) と思った所で この映像が夢であることに気が付いた。
その瞬間、画面から消えてしまった父の姿。
目を開けると、そのままスクリーンに幕が下りてしまう気がして (もう一回、もう一回)と念じながら 固く瞼を閉ざした。
いつもよりまったりとした時が過ぎて行くのも良いものだ。
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エレベーターで6階まで上がると、ペラペラの防護服のようなものを着せられて顔にもマスク。多分感染防止の為だろう。
確か病室は615号だったと思いながら廊下を進み、そっとドアを開けるとベッドには点滴で繋がれた父の姿があった。
思っていたよりも血色が良く元気で、もしかしたら今の私よりも10歳は若い父の顔が微笑んだ。
「父さん、大分元気になったね・・・・・」と云うのが精いっぱい。
遺影となって毎日私を見下ろしている父が「立体」となり声を出した。
「お前、昨日帰る時、転びそうになっただろう。病室の窓から見ていたんだぞ」
懐かしい父の声が次々と私の耳に届き、私は嬉しさで「父さん、父さん・・・・・」としか言えない。
私の頭を何度もポカリと叩いた手はシワシワになり、点滴の管が出ていた。
(退院したら 父さんの好きだった蕎麦を食べに行こうね) と思った所で この映像が夢であることに気が付いた。
その瞬間、画面から消えてしまった父の姿。
目を開けると、そのままスクリーンに幕が下りてしまう気がして (もう一回、もう一回)と念じながら 固く瞼を閉ざした。