突然テレビの画面が切り替わる。
間にCMを挟むこと無く、急に出演者だけが代わるので、アホな私はテレビショッピングだと気が付くまでに時間がかかる。
あまりにも真剣に画面を見続ける私が面白くて、しばらく放って置いた家内が最後には呆れて「お父さん、これ 通販番組だからね」と注意する。
「凄く元気になった、健康になった」とオハナシしていたのは青汁を売りたいため。
青汁も昔はマズイことを宣伝文句にしていたのに、今では美味くなったようだ。
色々な商品が画面に流れるが興味が出たのはシジミエキス。
あれは効きそうだが・・・・・電話はしない。
きっと後から「買え、買え」とメールや電話攻めにあうことが予想されるからだ。
急にルンバが「アレ、良いね。欲しい」と云ったのは小型の翻訳機。
英語、フランス語、それにナントカ語を機械に吹き込むと日本語に変換してくれるというモノだ。
今なら定価のほぼ半額で約1万円。
買う気がメラメラと燃え上がってきているルンバの炎を消さなければならない。
「ねぇ ねぇ、今までに外国人に話し掛けられたことがあるの❔」と訊く私に
「一度も無い」との御返事。
そりゃそうだ。この田舎町で外国人に出会うことはマレ。
豪華客船も新コロナの流行で今年は寄港ゼロ。
大体、初対面の人に話し掛けること自体苦手なルンバが翻訳機を持っているからとはいえ、デカイ外国人の前に出て笑顔でいられるとは思えない。
私の質問で、その事に気が付いたルンバ。
買う気満々だった炎は、見事に消えた。