僕の名前は、「でん」。
5歳のゴールデンレトリバーと云う種類のワンコだ。
僕が飼われることになったジュニアの家には既に1歳上の少しだけ色の違う「らぶ」と云う名前の先輩がいて、とても仲良くしてくれた。
ジュニアには、タブタブと呼ばれているお父さんがいて、初めて僕を見た時驚いていた。
だって大きなワンコが急に一匹増えていたから。
私のご主人様であるジュニアは「らぶが産んだ」と云ったので、一度は信じたようだけれど、でもそれが冗談だと直ぐに気が付いた。
だって、「らぶ」も僕もオスだから。
大型犬の2匹は家の中で飼われた。
多分、外は寒いだろうと思ってのことだろう。何しろ北海道だもの。
ご主人様と奥様、その子供達にとても可愛がられ、よく散歩に連れて行ってくれて💩の始末もしてくれ、毎日シャワーで奇麗に洗ってくれた。
シャワーはあまり好きではないのだけれど、重い僕の体を抱えて浴室へ運び頑張って洗ってくれるのでジッと耐えていたんだ。
そんな僕が5歳になった時、目に異常が出た。
検査の結果、悪性リンパ腫と云う難病だと分かった。
一生懸命、治療先を探して往復250キロも離れた帯広畜産大学付属病院へ通って治療することになった。
ご主人様は、本職の他にバイトを2つも頑張ってくれて、僕も何とか元気になろうと思ったのだけれど・・・・・・・でもダメだった。
昨夜、21:03に僕は死んだ。
本当はメスと云う良い匂いのするらしいワンコと仲良くなりたかったけれど、童貞のまま死んでしまったのが少し残念だ。
ラブ先輩は僕が死んだのを何となく察したのか、僕専用の匂いが残る玩具を口から離さず傍で1日を過ごしていた。
御主人様に奥様、一生懸命世話をしてくれた息子のT君、それにタブタブ爺ちゃんやルンバ奥さんにスリスリお姉ちゃん、ジュニア奥様の御両親も沢山泣いてくれた。
今日の午後、火葬されることになった。
ペット霊園まで最後のドライブ。
この車に乗って北海道中を旅行したのが良い思い出だ。
般若心経が流れる中、最後の抱擁。
そして肉球に墨を塗って足型を取ってから火葬。
皆で僕の骨を拾ってくれて、かなり暗くなってから家へ帰ってきた。
骨にはなったけれど、やっぱりこの家が一番落ち着く。
らぶ先輩は僕の前にお座りして動かない。
僕は良い家に飼われて本当に嬉しかった。
皆、優しくしてくれてありがとう。
最期は少し苦しくてお漏らししてしまったけれど・・・・ゴメンね。
お悔やみ申し上げます
私も親が死んでも流さなかった涙をワンコが死んだときは不覚にも流してしまいました。
遠い九州からご冥福をお祈りします。
本当に号泣していました。
私が死んでも 皆こんなに泣かないだろうと
思いながら私も泣いていました。
子供と同じですもんね それが自然です
楽しく 大事に過ごして みんなに泣いてもらって幸せな犬生でしたね
子供が亡くなった感覚なんでしょうね。
私の場合は泣いている息子を見て思わず貰い泣きと云う感じかもしれません。
今日も家へ行ってきたのですが、残されたワンコが少し落ち着かなくて何か可哀想でした。