予約していた大腸ファイバーの日が来た。
マニュアル通りに昨夜は指定時間に下剤を飲み、記入用紙へチェック。
翌朝指定時間に病院へ行き、今度は腸管洗浄剤と云うのが2リットルも入ったのを渡され、チビリチビリと時間指定で間を空けて飲むように指示された。
同胞が10人ほどいて、朝なのに手酌を繰り返す。まるで場末の居酒屋だ。
窓の外を眺めながら少しずつ飲むのだが、頭の中に流れる歌は 「♪お酒は温めの燗がいい・・・・」と八代亜紀。
ルンバに「美味しいの?」と訊かれたが、「不味くはない。少し甘口かな」と下戸のくせに飲兵衛コメント。
もし出そうになったらトイレへ入り、出たらトイレの中にあるオレンジのボタンを押して看護師さんを呼び、出たばかりのンコを見せて確認するシステムだ。
ルンバにボタンを押すときにはパンツを下げたままで良いのか、上げてから呼んだ方が良いのか相談したら
「好きにすれば」と冷たい。
私が確保したのはトイレ直近の一等席。
モヨオシテ私の横を通り、トイレへ入って看護師さんに確認してもらう人が続く。
どうやらンコが固体でなくなり、一緒に出た水が透明になれば検査OKとなるようだ。
私も数回チャレンジしたが、まだ固形物が少ししか出ず、OKは出ない。
「出ましたか?」と名前を憶えられた看護師さんに何度も確認されるが 出ないものは出ない。
そうだ、「院内をウォークしてみます」と告げ出発。「私も行く」と云って付いてきたスリスリは階段上がりの4階で姿を消し、いつしか八代亜紀の歌声も私の耳奥から去った。
それでも排出した水は澄まないのでOKとはならない。
先生から「浣腸してみて」と云われましたが抵抗ありますか?」と言われたが、抵抗なんかあるはずがない。
病院と云うところは穴の開いている所には色々入れてみるし、穴のない場所には穴を開けるのが当たり前の所だ。
だからコーモンなんか平気で見せるし、チンコだって優しくしてくれるのなら喜んで握らせる気満々だ。
モチロン、サービス料金は発生せず保険適応だ。
検査台に寝かされ、ルンバよりずーっとずーっと若い看護師さんに秘穴を広げられ、思った以上に太い何かを捻じ込まれ「ウッ」
「もう入れましたからね、出したくなっても5分は我慢して」と云われたのだが、3分も耐えられず、検査台横のトイレに座った途端、まるで月へ向かうロケットのような大噴射。
「凄いわ、浣腸」と感激していたら意識せずに第二噴射、第三噴射と続き軌道修正?
多分体重が2~3キロは減ったのではないかと思う。
数分座り続け、5分は耐えた風を装いオレンジのボタンを押した。
彼女の「たくさん 出ましたね」と喜ぶ顔を見られて私もやっと笑顔。
ハイタッチしそうになったが・・・・寸前で思いとどまった。