タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

こよなく晴れた青空

2021-12-10 08:39:51 | 長女のこと
タカ長が使っている安物のスマートウォッチの記録がどの程度のものか分かりませんが、このところ気にしているのが「睡眠スコア」です。

95以上が珍しくなかった数字が、長女の死で57に急落しました。それから数字は回復して80台になりましたが、90の壁を越えられませんでした。

    

長女が亡くなってウジャウジャした生活をしているのではありません。そのことをあれこれ考えて眠れない、と言うことも無いのですが、睡眠スコアは上がりませんでした。

12月8日になって初めて92、これから90台連発だと思ったら89に落ち、昨夜は90に回復しました。この数字に執着しているわけではありません。ゲーム感覚で見ているだけですが、90以上の日はロングコースを歩けるような気がしています。

    

前置き長くなりましたが、今日の本題です。

長女の病状が厳しい状況になったころ初めて分かったことがあります。

サトウハチロー作詞、古関裕而作曲長崎のの冒頭の歌詞のことです。

こよなく晴れた青空を   悲しと思う切なさよ

    

タカ長は鼻歌程度しか歌いませんから、これまでこの歌を何度も歌っていてもその意味を深く考えたことはありません。何も考えないで歌っていました。

長女の病状が悪くなり、病院から出られなくなったとき、、、、、、

あの子はこの青空を二度と見ることが出来ないのだ、と言う思いが唐突に心に浮かびました。

こよなく晴れた青空を   悲しと思う切なさよ

青空を悲しと思う

あの時は、青空を見ながら涙腺がゆるんできました。

    

青空のある天気は山屋がルンルンになる天気です。そこに「悲しい」と言う言葉が入る余地はありません。長女のことがあって初めてあの歌の意味が分かったような気がします。

言うまでもないことですが、この歌は愛妻を長崎の原爆で失った永井隆博士の経験がベースになっています。それを一言で書いたサトウハチローもすごい作詞家ですね。


コメント
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