ミラノ市内での移動にはもっぱらFマークのfouroという地下鉄を利用した。我々は市内の地下鉄、バス、路面電車など乗り放題のチケットを買った。2日間で4.5ユーロ約600円で乗り放題は大変お徳である。
最初の駅で打刻するとその時間から48時間使える、ヨーロッパはたいてい日本のように改札がない。いちいち運転手に見せることもなく乗り降りできる。日本より乗る人のモラルを信じて作られている制度だ。通訳の村山さんが言うには時々、征服の検査官が3人現れるそうだがまず会うことはないと言っていた。しかし、ミラノの初日に早速ホテルのある駅にて検察に引っかかった。私は試しに逃げてみようと思ったが今日は一日中革靴で市内を歩きとおしてクタクタだったので止めにした。ホノルルマラノンを走った健脚を見せてやりたかったが。
小さなコーラを見っけ、昔、昔 日本でコーラの出だしたころこんなサイズの瓶があったよなー。珍しいので洗濯物に包んで割れないように気をつけて日本に持ち帰ってきた。私の部屋の飾りにしようと。ムフフ。ところが日本に返って次の日に子供二人に2本とも飲まれてしまった。このクソ○○。
夕食は昼が遅かったため(ピザのチーズが多すぎて胃がもたれていた)外食をせずに近くのスーパーで食料品を調達。スーパーの野菜や果物は自分で秤に載せ、自分でグラムいくらなのかを秤に打ち込んでラベルを出しレジに持っていくシステムである。みんなそれがわからないのでレジ係りのおばさんが何回もレジと野菜売り場を往復してくれた。私の同部屋の油布さんは日本のつまみのピーナッツを買ったつもりが生のピーナッツで食べられず、井倉さんはアイスクリームを買い込んだのだが冷凍庫がないのに気がつかず、翌朝、箸でアイスクリームを食べていた。まー、こんな失敗が良い思い出になるのだろうな。
イタリアで一番感心したのは車の駐車だ。道の両サイドにはほとんど隙間なく車が止められている。車の前後50センチもあればドンドン切り返しをしながら入っていく。運転もぶつかりそうでぶつからない野性的な感覚で運転している。小さい頃からこんな交通事情の中で育つと思うと、F1レーサーがたくさん生まれているのもうなずける。