高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

しもつかれ?

2011年01月10日 06時25分35秒 | 出張

栃木県の郷土料理に「しもつかれ」と云う料理があるそうだ。どうして、いきなり栃木県の郷土料理の話題か?って、昨日、お客様が、私の所で売っている「鬼おろし」を見ながら、
19_004 「私の所ののは、これの5倍くらいあるのよ!」と、お話を聞いてみると、この「鬼おろし」は、元々栃木の「しもつかれ」と云う郷土料理を作る時に使う道具として作られたようだ。それを何かの料理番組で紹介され、ゴロゴロとした食感の大根おろしが美味しいことから、全国的に火がついたようだ。
19_006 おろし金で作った大根おろし
だと、キメの細かい舌触りの物になるのだが、この鮫の歯の様な鬼おろしで作ると、独特の食感のものができるのだ。

「しもつかれ」を調べてみると、なかなか面白い。詳しく解説してあったサイトがあったので、そこから拝借、

「しもつかれ」は、栃木県を中心に、福島・茨城・埼玉・群馬等周辺各県の一部に分布する郷土料理で、旧暦の2月最初の午の日である「初午(はつうま)」の 朝に、赤飯と、藁髱(わらづと)に入れた「しもつかれ」を、屋敷の稲荷様の祠に供えて、五穀豊穣・商売繁盛を祈願する。森高千里の名曲『ロックンロール県 庁所在地』の歌詞の「♪栃木は宇都宮~♪」の後ろにも「♪しもつかれ、しもつかれ~♪」とコーラスが入ってるくらいの、栃木県の代表的な郷土料理であり、 名前の由来には諸説色々とあるみたいなのだが、おそらく「しもつけ(下野)」と無関係ではないと思う。ていうか、そう思いたい。

      材料は正月の塩鮭の頭と、節分の福豆の残りと、大根、人参、酒粕。

      細かく切った鮭の頭を骨が柔らかくなるまでアクを取りながら煮込み、皮を除いた炒り豆(大豆)と、鬼おろしで荒くおろした大根と人参を加え、酒粕・砂糖・醤油を入れて味を整えてさらに煮込み、冷まして味が染み込んだものをご飯に乗せて食べる。

       正月の塩鮭の頭は悪霊を追い払う呪力を持ち、節分の福豆にも「破魔招福」の力がある。「しもつかれ」は、破魔の力を持つ食材を食べて厄よけを願う縁起物の 信仰食であり、初午の朝に7軒のしもつかれを貰って食べると中気にならないとも言い、昔は近所で互いにくれ合う風習もあった。

 

Photo とはいえ、正月の塩鮭の頭、節分の福豆の残り、酒を絞った残りカスである酒粕は、いわば余り物の残菜のようなもので、イイ按配にこなれた大根と人参の加減 と、酒粕の臭いと鮭の生臭さも相まって、パッと見、酔っ払いが嘔吐したゲロか生ゴミそのもの。どうだ!他県人にこれが食えるか!!と、グロ系の郷土料理が あることを、ちょっと誇らしげに自慢したくなったりもする。云われや材料を知らずにいきなり食べろと出されて即座に箸をのばせる人がいれば、探求心旺盛な 相当なチャレンジャーだと思うが、見た目の厳しさに反して構成材料は至ってマトモな食材なので、食べると美味しいんですよ、本当に。

とあった。

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3 コメント

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下野と言えば大川ですから(笑)一言。 (紺屋)
2011-01-10 08:14:44
下野と言えば大川ですから(笑)一言。

私たち栃木県の西側には、「しもつかれ」の文化はありません。
だから、私は食べたことがない。
実は、東側にもないそうで、「しもつかれ」は栃木県中央部から、群馬県・埼玉に掛けて帯状にある物なんです。
不思議な食べ物だな。

栃木に住んで困ることはただ一つ、人の家を訪ねた時、お茶菓子代わりに「しもつかれ」を出されること。
とても食べる気にはなりませんのでね。
東京で生まれ育ったカミサンは、これが大好き。
これも、不思議だ。
返信する
しもつかれ大好きです! (康文)
2011-01-10 19:26:01
しもつかれ大好きです!
主人の実家が埼玉と茨城と群馬の県境の栃木県(渡良瀬遊水地があるところ)なので、しもつかれを食べる文化?があります。
姑に作り方を教えてもらったので自分で作ります。
数年前、宇都宮の竹工芸サークルの油抜きを手伝いに行った時、サークルの人に「姑にしもつかれの作り方を教わった」と話したら話が盛り上がりましたよ。
サークルのおじさま方に「荒巻鮭の頭を入れなければならない」とか「大豆は節分の豆の残りを入れなければならない」とかさらに細かく教わりました。
宇都宮のおじさま方の話では「『しもつかれ』はもともと『しみつかれ(凍み漬かれ)』と言っていた。畑に取り残されて凍ってスが入った大根のことを『しみつかれ』といい、もったいないからすりおろして荒巻鮭の頭と骨と節分の豆の残りと一緒に煮たので、その料理のことを『しみつかれ』と言うようになった。」とか。
自分で作る時はスの入った大根も荒巻鮭の頭も骨も節分の豆の残りもないので、スーパーでフレッシュな大根と塩鮭の切り身と煎り豆を買ってきてそれらしく作っています。
初午の日は関係なく食べたい時に。
他県の嫁はダメダメです(笑)
返信する
大川さん、康文さん (ティディベアー)
2011-01-12 19:53:42
大川さん、康文さん
書き込みありがとうございます。
同じ郷土料理をとっても、二つの見方があるのですよね。美味しい物ほど、癖が強いと言いますが、「クサヤ」みたいな感じですかね?
職人展会場でも「あれは人間が食べるものでは無い!」と云う人も居れば、「美味しくて止み付きになる」と仰る方も居る。
人間の味覚は楽しいですな・・・・
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