次に基礎のブロックを積み上げていく元となるベース作りだ。本来ならば型枠屋さんが来てコンクリートを型枠に流し込んで一件落着と行くところだが、そうは行かない。たった、一回しか使わないのに型枠を作ることが出来ないので、私は横筋ブロックを使うことにした。ブロックの縦にも横にも鉄筋を通すことが出来、私のような素人が少しずつ進めていくには一番適していると考えたのだ。ブロック一つ一つであれば一人でも積み上げて行けると思った。
この基礎工事をしている時、竹の学校に通いだした時だ。元々は農業で生計を立てようと計画していたが、いろんな先輩方に相談してみると「お前のように、農業にあこがれて入植するヤツは沢山いるけど、ほとんどが途中で脱落していく。農業の収入は不定期で不安定である。もし、本当にやるのであれば、何か現金収入の副業があったほうがいいな」とアドバイスを受けた。それで、別府にある当時、職業訓練校の竹工芸課に通うことに下のだが、それが本業になるとはその時は思いもしなかった。訓練校に通っている間は「訓練手当」として1年間失業保険がもらえる。これは当時の私にしては本当に助かった。
多くの友人(この写真は訓練校の同級生)が基礎工事を手伝ってくれた。今でも、ここはダレダレがしてくれたんだなー、とかいたるところに思い出が詰まっている。
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