高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

初物のフグ

2006年09月16日 23時16分00秒 | 食べ物

20060916212248 今年初めてのフグ。大分県は全国的にも珍しく、フグの肝を食べさせる土地である。少し、舌にピリッと来る感じが良い。などというが、やはり、ピリッときた時は遅いような気がする。別府にある「いなせ」という料理屋は藍染めの多田さんの紹介でVIPが来た時に食べに来るお店である。「質実剛健」という雰囲気の店である。飾り気はまるで無い、が、料理で勝負である。ふぐ刺しというと、向こうが透けて見えるような刺身を想像するが、そういった刺身ばかりではない。この「いなせ」ではプルルンとした舌触りを残すため、20060916212312 あえて、少し食感の残る厚さにしてある。ポン酢に肝を少し溶いて、一切れずつほお張ったら最高だ。ふぐ刺しの後に、唐揚げ、フグ鍋、最後は当然雑炊だ。3人では食べきれないほどの量が出て、ふぐ刺しでお腹が一杯になるくらい出てきます。これで天然とらふぐコースで1万円。感激だ。

この日のVIPとは、伊勢丹の「S」さん。一見、俳優の小堺一機に良く似ている。くりくりっとした目が可愛らしい。しかし、見た目よりずいぶん仕事ができるやり手である。我々業者と伊勢丹との間の調整役である。きっと20年ほどすれば、伊勢丹の社長にはなっていないだろうが、悪くてもどこかの店長にはなっていることだろう。そのとき、下っ端の社員が偉そうな口を利いたとき、「S店長を呼べ」と言ってやる。今から想像しても面白い?

具体的な仕事の話はそこそこに、将来に向けて、人間同士としてどんな道を歩もうか?とそんな話に花が咲き、楽しい時間を過ごした。

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IT長者

2006年09月16日 03時45分28秒 | 友人

_004_3 やっと終った今年のシーズン。竹工芸という性質上、どうしても春から夏にかけて目の回るような忙しさが続く。しかし、これから半年はしっかりと来年に向けて作品作りをしていかねばならない。売れるときにしっかり販売して、売りにくいときはしっかり物作りに励む、このパターンが良いのかも知れない。

東京の催事を終えて、そのまま大分に帰る予定であったが、急遽、予定変更。朝一番の新幹線で大阪に向かった。兼ねてから親交のある「ICHIROYA・COM」の社長、和田一郎さんに会いに行った。若くして、インターネットの世界では、知る人ぞ知る、知らない人は知らないが、起業3年にして3億もの売り上げを上げるショップを作り上げた天才だ。私の知っている数少ない「IT長者」だ。次から次へと彼の頭の中では事業が広がっていく。只今、彼が成功したノウハウを独立を目指す若者に惜しげもなく公開している。もし、あなたが、独立して新しい事業を起こそうとしているならば、是非、彼の「ドリームゲートの起業家100人挑戦日記」 http://dblog.dreamgate.gr.jp/user/e179/e179/ を読んでみると良い。

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大阪、富田林にある彼の会社を訪問した。若いスタッフがパソコンに向かい英語の文章を次から次へと打ち込んでいる。隣の部屋では3人がそれぞれに作品の撮影をしていた。活気溢れた雰囲気だ。日本の古布や骨董品を海外に向けてネット販売している会社だ。彼が始めて私の工房へ来た時言っていた言葉が印象的だ。「私はたまたま、英語とネットと古布の三つを扱う事ができました。このうち、二つを得意とする人はたくさんいます。しかし、小さなことでも三つの物を組み合わせて商売すれば誰もいない新しい商売が作れるんです。」うーん。唸ってしまいますよね。

今回、一郎さんから抱えきれない位のノウハウを頂き、本当にありがとうございました。特に奥様からは優しい笑顔を頂き感謝しています。

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