自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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映画『明日の記憶』、重松清『流星ワゴン』

2008-01-13 00:00:49 | 映画

渡辺兼主演『明日の記憶』(東映)をみる。

若年性アルツハイマーの病に蝕まれ、人格が徐々に崩壊していく夫・渡辺兼さんを、奥さんがいたたまれないほど懸命に支えるのだが、樋口可南子さんの演技はかなりよかった。

自分にとってこの二人はまさに理想の夫婦であった。

愛もあるのだろうが、それだけでは旦那を支えられないように思う。25年ともに暮らし、決して短くない、二人だけの間で共有された時間が絆となり、強い作用をこの二人に及ぼしていたように思う。

それぞれの人生、

とはいえ、夫婦は二人三脚で歩むんですな。

オフィシャルサイト 明日の記憶

小説Dvc00146は、萩原浩 著(光文社文庫)

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重松清『流星ワゴン』(講談社文庫)

Dvc00148

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幸せな家族のはずだった。しかし、徐々にいつのまにか崩壊していく。シグナルはあったのだ。それを知りつつも手を打たなかっただけだ。

そこで、幽霊の父子がこの家族の主人公である父親に過去の大切な場面に戻ってそれを認識させていく。

父親の存在は大きい。

物語の設定はかなり悲しい。でも読後の感じはポカポカ温かくなる不思議な物語だった。

人は場面場面で、重要な選択をしている。その結果をどう受け止め、行動するかで結果は刻々と変わっていくもの。それを一番伝えたかったのだと自分は思ったのですが、どうでしょう。