夫婦の葛藤の物語。喧嘩しても、時には価値観が異なると感じる時があっても、愛おしい部分があるから、そこを深く思っているからいつまでも一緒にいられるんだなと。夫婦はそういうものなんだなと、観てそう感じた。
夫婦喧嘩して口を互いに聞いていない方に特に強くお薦めします。
何でも一生懸命やりたい妻の木村多江演じる出版社勤務の編集者。片や夫演じるリリーフランキー。靴の修理屋をやっていたが、テレビの人間に法廷画家を頼まれ、やることに。
妻は子供を宿すが、精神的に参ってしまい、中絶してしまう。夫は献身的に妻を支える。愛おしいから。
伏線として、法的画家という設定を用いることによって、日本で実際に起きた事件を模擬裁判のような形で、被告の主張や判決を流す。
また、暗にマス報道を批判している面も。
夫のおかげか、徐々に妻は、自分を取り戻していく。リリーフランキーのセリフは少ないが本質をついているものが多いと感じた。
たとえばこんな感じのセリフ。
「いろんなひとから嫌われたって別にいいんじゃない。自分が思っている好きな人からいっぱい愛されていれば。」